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Llama Guard(ラマガード)

Meta社が開発したLLM入出力安全分類モデル。ユーザーのプロンプトとモデルの応答を検査し、有害カテゴリ(暴力、性的コンテンツ、犯罪助長等)に該当するかを判定する。Llama 2/3ベースでファインチューニングされ、カスタムポリシーへの適応が容易。プロダクション環境でのLLMガードレールとして広く採用。

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2026/6/20 更新
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分類モデル

Llama Guardとは

Llama Guard(ラマガード)は、Meta社が開発したLLM入出力安全分類モデルである。Purple Llamaプロジェクトの一環として2023年12月に公開された。ユーザーのプロンプト(入力)とLLMの応答(出力)の両方を検査し、事前定義された有害カテゴリに該当するかどうかを判定する。LLMアプリケーションのプロダクション環境における安全性フィルタリングの標準ツールとして広く採用されている。

バージョンの進化

バージョン基盤モデル公開時期特徴
Llama Guard 1Llama 2-7B2023年12月初版。6カテゴリの安全分類
Llama Guard 2Llama 3-8B2024年4月11カテゴリに拡張、多言語対応強化
Llama Guard 3Llama 3.1-8B/1B2024年7月推論最適化、1Bパラメータ軽量版追加

安全分類カテゴリ(Llama Guard 3)

カテゴリIDカテゴリ名説明
S1暴力・犯罪暴力行為、テロリズム、組織犯罪の助長
S2非暴力犯罪詐欺、ハッキング、薬物取引の支援
S3性的コンテンツ明示的な性的コンテンツ、児童搾取
S4未成年者の安全未成年者へのグルーミング、搾取
S5自傷行為自殺、摂食障害、自傷の奨励
S6武器・化学物質武器製造、化学・生物・核兵器関連情報
S7個人情報PII漏洩、ドクシング、プライバシー侵害
S8知的財産著作権侵害、商標権侵害
S9不正確な情報選挙・医療・法律に関する意図的な誤情報
S10ヘイトスピーチ人種・性別・宗教等に基づく差別的表現
S11選挙介入投票プロセスの妨害、選挙操作

動作メカニズム

入力(プロンプト)分類

[ユーザープロンプト] → Llama Guard → safe / unsafe + カテゴリ

ユーザーのプロンプトが有害なリクエスト(例: 爆弾の作り方、個人情報の特定)を含む場合、unsafe判定とともに該当カテゴリIDを返す。

出力(レスポンス)分類

[プロンプト + LLM応答] → Llama Guard → safe / unsafe + カテゴリ

LLMの応答が安全ポリシーに違反していないかを検証する。入力が安全でも、モデルが意図せず有害な情報を含む応答を生成するケースを捕捉する。

カスタムポリシーの適用

Llama Guardの大きな特徴は、安全分類カテゴリをシステムプロンプトで動的にカスタマイズできる点。業界固有の規制要件に対応可能。

業種カスタムカテゴリ例
金融投資助言の禁止、インサイダー情報
医療診断行為の禁止、処方薬推奨の制限
教育年齢不適切コンテンツ、学術不正
法務法的助言の免責、管轄外の法解釈

プロダクション統合パターン

パターン1: 入出力ダブルチェック

最も一般的な統合パターン。ユーザーのプロンプトとLLMの応答の両方をLlama Guardでフィルタリングする。

パターン2: 入力のみフィルタリング

レイテンシを優先する場合。プロンプトインジェクション対策に特化。

パターン3: 非同期出力監査

応答は即座に返し、バックグラウンドでLlama Guardが監査。違反検出時にログ記録・アラート発報する。

性能指標

指標Llama Guard 3 (8B)Llama Guard 3 (1B)
安全分類精度(F1)0.9390.891
レイテンシ(A100)約50ms約15ms
メモリ使用量約16GB約4GB
スループット約200 req/s約600 req/s

FAQ

Q1: Llama Guard以外の安全分類モデルは?

OpenAIのModeration API、Google Cloud Natural Language API、Microsoft Azure Content Safety、NVIDIA NeMo Guardrailsなどがある。Llama Guardの特徴はオープンソースでカスタマイズ可能な点。

Q2: Llama Guard自体の精度はどの程度か?

Llama Guard 3(8B)のF1スコアは0.939。ただしadversarial attack(敵対的攻撃)に対しては精度が低下する場合があり、多層防御(Llama Guard + システムプロンプト + アプリケーション層フィルタ)が推奨される。

Q3: 日本語コンテンツに対応しているか?

Llama Guard 2以降は多言語対応が強化されているが、英語が主要な訓練データ。日本語の安全分類精度は英語より低い傾向がある。日本語特化のファインチューニングや、多言語翻訳前処理との組み合わせが実践では推奨される。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度中級
作成日2026/6/20