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マイクロプロセッサ史 4004/8086/Z80 1971-1990(マイクロプロセッサ史)

Microprocessor史 1971-1990 (差別化: 既存PC史と異なりCPU Chip単体焦点)。Intel 4004 (Federico Faggin+Marcian Hoff+Stan Mazor+Masatoshi Shima 1971・4-bit・¥60K相当・Busicom電卓向け)+Intel 8008 8-bit 1972+Intel 8080 8-bit 1974・Zilog Z80 (Federico Faggin元Intel→Zilog創業 1976・8080互換+拡張・Sinclair ZX/MSX/CP-M/Sega Master System)・MOS Technology 6502 (Chuck Peddle+Bill Mensch 1975・¥25 vs Intel 8080 ¥179・Apple II/Commodore 64/Atari 2600/NES Famicom CPU)・Motorola 6800 1974+Motorola 68000 16/32-bit 1979 (Mac/Amiga/Atari ST/Sega Genesis)・Intel 8086 16-bit 1978 (IBM PC 5150 1981)+Intel 80286 1982+i386 1985+i486 1989・AMD K5 1996→K6・MIPS R2000 1986+SPARC 1987+ARM1 1985・¥¥¥-¥¥¥¥¥¥/個 (Vintage Chip Collector価値)、Intel x86主流確立。

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2026/4/30 更新
関連タグ
Intel 4004 Faggin Hoff
Zilog Z80 1976
MOS 6502 Apple II
Motorola 68000 Mac
Intel 8086 IBM PC

概要

1971年から1990年にかけて、マイクロプロセッサは「集積回路の小型化」と「汎用性の拡張」という二つの軸で進化しました。

  • 初期世代(1971‑1974)は4‑ビットから8‑ビットへとビット幅が拡大し、商用電卓や組み込み機器での採用が始まりました。
  • 中期世代(1975‑1985)は16‑ビット・32‑ビットへと移行し、パーソナルコンピュータやゲーム機の中心部となりました。
  • 後期世代(1986‑1990)はマルチコアや高速クロック、32‑ビットアーキテクチャの普及が進み、x86アーキテクチャが業界標準へと定着しました。

この期間に登場した代表的なプロセッサは、Intel 4004、Intel 8080、Zilog Z80、MOS Technology 6502、Motorola 68000、Intel 8086、Intel 80286、Intel i386 などです。各プロセッサは、ビット幅、クロック周波数、トランジスタ数、バス幅といった数値で特徴づけられ、後のCPU設計に大きな影響を与えました。

主な特徴・仕組み

プロセッサ発表年ビット幅クロックトランジスタ数バス幅主な用途
Intel 400419714740 kHz23004‑bit電卓
Intel 800819728500 kHz35008‑bit早期コンピュータ
Intel 8080197482.5 MHz12 k8‑bitパーソナルコンピュータ
Zilog Z80197684 MHz15 k8‑bitSinclair ZX‑81, MSX
MOS 6502197581.023 MHz25 k8‑bitApple II, C64
Motorola 68000197916/328 MHz29 k16‑bitMac, Amiga
Intel 80861978165 MHz29 k16‑bitIBM PC
Intel 802861982166.5 MHz29 k16‑bitIBM PC/AT
Intel i38619853210 MHz29 k32‑bitIBM PC/AT
AMD K519963233 MHz29 k32‑bit低価格PC
  • ビット幅はデータバスとレジスタの幅を示し、処理できるデータ量に直結します。
  • クロック周波数は1秒間に実行できる命令数を示し、性能の指標となります。
  • トランジスタ数は集積度を表し、同一面積での性能向上を可能にします。
  • バス幅はメモリやI/Oとのデータ転送速度を決定します。

具体例・対応製品(テーブル必須)

製品名型番発表年主要機能対応製品例
Intel 4004400419714‑ビット算術/論理Busicom 141-PF 電卓
Intel 8080808019748‑ビット命令セットAltair 8800, IMSAI 8080
Zilog Z80Z8019768080互換+拡張Sinclair ZX‑81, MSX, CP‑M
MOS 6502650219758‑ビット+高速I/OApple II, Commodore 64, Atari 2600
Motorola 6800068000197916/32‑ビット+仮想アドレスApple Mac, Amiga, Atari ST
Intel 80868086197816‑ビット×x86IBM PC 5150
Intel 80286286198216‑ビット×x86+Protected ModeIBM PC/AT
Intel i386386198532‑ビット×x86+Virtual 8086IBM PC/AT, AT&T WordPerfect
AMD K5K5199632‑ビット×x86+低価格低価格PC
MIPS R2000R2000198632‑ビットRISCSGI Indigo, 3Com
  • Intel 4004は4ビットで、1秒間に約740k命令を実行。
  • Intel 8080は8ビットで、2.5 MHzのクロックにより約2.5 MIPS。
  • Zilog Z80は8ビットながら、拡張命令で処理効率を向上。
  • MOS 6502は25 kトランジスタで、Apple IIの価格を大幅に下げた。
  • Motorola 68000は16/32ビットで、仮想アドレス空間を提供。
  • Intel 8086は16ビット×x86で、IBM PCのCPUとして確立。
  • Intel 80286はProtected Modeを導入し、マルチタスクを可能に。
  • Intel i386は32ビット×x86で、仮想メモリと32ビットアドレス空間を実装。

選び方・注意点

  1. ビット幅はアプリケーションのデータサイズに合わせる。8ビットは組み込み・ゲーム機向き、16/32ビットは汎用PC向き。
  2. クロック周波数は性能だけでなく、発熱・消費電力に直結。低消費電力が求められる組み込みでは、クロックを抑える設計が重要。
  3. トランジスタ数は集積度とコストを左右。小型化が必要な場合はトランジスタ数を抑えた設計を選択。
  4. バス幅はメモリ帯域を決定。32ビットバスは高速メモリアクセスを可能にするが、レジスタとデータ転送の整合性を保つ必要がある。
  5. 命令セット互換性はソフトウェア移植性に影響。例えばZ80は8080互換であるため、既存の8080ソフトをそのまま動作させられる。

関連用語との違い

  • PC史: PC史はハードウェア全体(マザーボード、ディスプレイ、周辺機器)を対象にするが、マイクロプロセッサ史はCPUチップ単体の進化に焦点を当てる。
  • マイクロコントローラ: マイクロコントローラはCPU+メモリ+I/Oを一体化したチップで、マイクロプロセッサはCPUのみを指す。
  • SoC (System on Chip): SoCはCPUを中心に複数の機能を集積したチップで、マイクロプロセッサは単独のCPUとして設計される。

よくある質問 (FAQ)

Q1. 1970年代のCPUは現在のCPUと比べてどれほど遅いのですか?
A1. 例としてIntel 8086は5 MHzで動作し、1秒間に約5 MIPSを実行します。対照的に2025年の低消費電力CPUは1 GHzで10 GIPSを超える性能を持ち、10,000倍以上の速度差があります。

Q2. 6502とZ80の主な違いは何ですか?
A2. 6502は8ビットでシンプルな命令セットを持ち、価格を抑える設計が特徴です。Z80は8080互換に加え、レジスタ拡張やバス制御機能を備え、より高機能な組み込みやゲーム機で採用されました。

Q3. 1990年代以降もx86アーキテクチャが主流である理由は?
A3. 既存ソフトウェアの互換性と、IBM PCの市場シェア拡大が主因です。x86は32ビットから64ビットへと拡張し、同一アーキテクチャ上での移行が容易だったため、長期にわたる採用が続きました。

まとめ

1971〜1990年のマイクロプロセッサは、4ビットから32ビットへとビット幅が拡大し、クロック周波数とトランジスタ数の増加により性能が飛躍的に向上しました。Intel 4004からIntel i386、Motorola 68000、MOS 6502、Zilog Z80といったプロセッサは、組み込み機器、パーソナルコンピュータ、ゲーム機といった多様な分野で採用され、後世のCPU設計の土台を築きました。

2025〜2026年に入ってからは、低消費電力・高性能を両立するRISC‑VやARMベースのSoCが主流となりつつありますが、x86アーキテクチャは依然としてデスクトップ・サーバ市場で強固なポジションを保っています。過去のCPU設計の数値的特徴を理解することで、現代のCPU設計におけるトレードオフや進化の方向性を読み解く手がかりとなります。

この記事について
カテゴリーCPU
難易度上級
作成日2026/4/30