ミニコン史 PDP-11/VAX-11/Data General 1965-1995(ミニコンピュータ史)
Mini Computer 1965-1995。Digital Equipment Corporation (DEC) PDP-1 1959+PDP-8 1965 (¥18K・初の量産Mini)+PDP-11/20 1970+PDP-11/45+PDP-11/70 16-bit (UNIX原典開発機・Bell Labs)+VAX-11/780 1977 (32-bit・VMS・1MIPS)+VAX-11/750 11/730・Data General Nova 1969+Eclipse 1974 (Tracy Kidder Soul of New Machineの主役)+MV/8000・Prime 50 Series 1973+Prime 9950・Hewlett-Packard HP 2100+HP 3000 (MPE-V/MPE/iX)・IBM System/3+System/34+System/36 (中型機)+IBM AS/400→iSeries・Wang VS Series・SunSPARCstation→DEC Alpha→消滅・¥¥¥¥¥¥¥-¥¥¥¥¥¥¥¥/台、1992 DEC衰退→1998 Compaq買収→2002 HP合併。
概要
1965年から1995年にかけて、ミニコンピュータは「小型・低価格・高性能」を実現し、産業・研究・教育の各分野で不可欠な存在となった。代表的なラインはDECのPDPシリーズとVAXシリーズ、Data GeneralのNova/Eclipse、HPの2100/3000、IBMのSystem/3系統、Wang、Sunなどで構成される。これらは16ビットから32ビットへと段階的に拡張され、UNIX、VMS、MPE、OS/2など多様なOSが育まれた。1990年代半ばに入ると、ミニコンは大型コンピュータへと統合され、DECはCompaqに買収され、HPと統合されることで市場は再編成された。
主な特徴・仕組み
| 特徴 | 内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| CPUアーキテクチャ | 16ビット→32ビットへ拡張 | PDP-11/70(16ビット)→VAX-11/780(32ビット) |
| 命令セット | 互換性重視で拡張 | VAXはPDP-11と互換性を保ちつつ、追加命令で性能向上 |
| メモリ容量 | 64KB→1MB→10MBへ | PDP-8(64KB)→VAX-11/780(1MB) |
| クロック周波数 | 1MHz→10MHz→30MHz | PDP-11/45(1MHz)→VAX-11/780(10MHz) |
| OSサポート | UNIX、VMS、MPE、OS/2 | UNIX(PDP-11)→VMS(VAX) |
| 価格帯 | 18,000円(PDP-8)→数百万円(VAX-11/780) | PDP-8(¥18,000)→VAX-11/780(¥1,200,000) |
| 入出力 | シリアル・パラレル・磁気ディスク | PDP-11/70(磁気ディスク) |
| 拡張性 | モジュール式カードベース | DECのI/Oカード |
| 電源消費 | 200W→1kW | PDP-11/70(200W)→VAX-11/780(1kW) |
| 開発環境 | アセンブラ・Cコンパイラ | DECのVAX Cコンパイラ |
| 市場占有率 | 30%→50% | 1970年代中盤(PDP-11) |
具体例・対応製品(テーブル)
| 製品名 | 発売年 | CPU | クロック | メモリ | OS | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PDP-8 | 1965 | 12-bit | 0.5MHz | 64KB | OS-8 | ¥18,000 |
| PDP-11/20 | 1970 | 16-bit | 1MHz | 128KB | RT-11 | ¥120,000 |
| PDP-11/70 | 1973 | 16-bit | 5MHz | 512KB | UNIX | ¥300,000 |
| VAX-11/780 | 1977 | 32-bit | 10MHz | 1MB | VMS | ¥1,200,000 |
| Data General Nova | 1969 | 16-bit | 0.8MHz | 256KB | DGOS | ¥250,000 |
| Eclipse | 1974 | 16-bit | 2MHz | 512KB | DGOS | ¥400,000 |
| HP 3000 | 1978 | 16-bit | 5MHz | 1MB | MPE | ¥600,000 |
| IBM System/36 | 1981 | 16-bit | 4MHz | 2MB | OS/36 | ¥800,000 |
| Wang VS | 1983 | 16-bit | 8MHz | 4MB | VSOS | ¥900,000 |
| Sun SPARCstation | 1989 | 32-bit | 20MHz | 8MB | SunOS | ¥1,000,000 |
選び方・注意点
- 互換性:既存のソフトウェアをそのまま移植したい場合は、PDP-11互換性を持つVAXが最適。
- 性能要件:リアルタイム処理が必要なら、PDP-11/70の5MHzクロックで十分。大規模データ処理ならVAX-11/780の32-bitと1MBメモリが有利。
- OSサポート:UNIXを利用したい場合はPDP-11/70、VMSを利用したい場合はVAX-11/780。
- 価格対性能:初期投資が抑えたいならPDP-8、性能重視ならVAX-11/780。
- 入出力:磁気ディスクやプリンタが必要なら、入出力カードの互換性を確認。
関連用語との違い
- メインフレーム:大容量メモリと高い入出力性能を持ち、ミニコンよりも高価。
- パーソナルコンピュータ:1980年代以降登場し、CPUは8/16ビットで低価格。
- サーバー:ミニコンの進化形で、クラスタリングや仮想化を前提に設計。
よくある質問 (FAQ)
-
PDP-11とVAX-11の違いは何ですか?
PDP-11は16ビットアーキテクチャで、VAX-11は32ビットに拡張され、命令セットも増加。互換性はあるが、VAXは高性能を実現。 -
ミニコンは今でも使われているのですか?
直接的な販売は終了したが、エミュレーション環境(QEMU)やFPGAベースの再実装で研究・教育に利用されている。 -
データジェネラルのNovaはどのような用途に向いていますか?
小規模な制御システムや組込み用途で、低価格・低消費電力がメリット。
まとめ
1965年から1995年にかけて、PDP・VAX・Nova・Eclipse・HP・IBM・Wang・Sunなどのミニコンピュータは、16ビットから32ビットへと拡張し、UNIX・VMS・MPEなど多彩なOSを支えた。性能・価格・互換性のバランスを考慮して選択すれば、当時の技術を最大限に活かせる。2025〜2026年に入っても、FPGAベースのレガシー再実装やクラウドベースのエミュレーションが進み、ミニコンの設計思想は新しいエッジコンピューティングやIoTデバイスの設計に影響を与えている。