CMOS Clear Jumper/Button(シーモスクリア)
BIOS設定リセット。CMOS Clear(NVRAM上設定をdefault化・OC失敗復旧)・Jumper短絡(JBAT1 2-3 pin短絡10秒)・Clear CMOS Button(背面 I/O・押下5秒・ASUS/MSI/GIGABYTE Premium)・CR2032 battery抜去(電源OFF時5min放電)・BIOS Flashback button + Battery Removal最終手段・OC復旧手順:1)Power OFF, 2)PSU switch OFF, 3)Battery抜去, 4)Jumper short 30s, 5)Battery戻す, 6)Power ON・2026年 X870E/Z890 背面Clear CMOS Button標準化、緊急時復旧。
概要
シーモスクリア(CMOS Clear Jumper/Button)は、マザーボード上のBIOS設定をデフォルトに戻すための機能です。JUMPER(JBAT1 2‑3ピン)を短絡させる方法、背面に備え付けられたClear CMOSボタンを押す方法、CR2032電池を抜く方法、BIOS Flashbackボタン+バッテリー除去の最終手段など、複数のリセット手段が用意されています。2025年以降のマザーボード設計では、Clear CMOSボタンが標準装備になり、緊急時の復旧が容易になっています。
主な特徴・仕組み
- JUMPER短絡:JBAT1 2‑3ピンを10秒以上短絡することで、NVRAM上の設定を初期化。
- Clear CMOSボタン:背面I/Oに設置され、5秒間押下でリセット。ASUS、MSI、GIGABYTE Premiumラインはこのボタンを標準装備。
- CR2032バッテリー除去:電源OFF時に5分放電させることで、BIOS設定をクリア。
- BIOS Flashback + バッテリー除去:ファームウェアを書き換えつつ、設定も初期化。
- OC復旧手順:1)電源OFF, 2)PSUスイッチOFF, 3)バッテリー抜去, 4)JUMPER短絡30秒, 5)バッテリー戻し, 6)電源ON。
- 電圧ライン:1.2V, 3.3V, 5V, 12V, 24V の各ラインがリセット対象。
- 2025年の動向:DDR5 8000MHzがマス・レベルに登場し、CMOSクリア機能が自動化。
- 2026年の動向:X870E/Z890シリーズでClear CMOSボタンが標準化、BIOS Flashbackが統合。
- 2026年の動向:PCIe 6.0規格が初登場し、設定リセットでチップセット互換性を確保。
- リスク管理:リセット時にファームウェアが壊れた場合、BIOS Flashbackで再起動が可能。
スペック比較表
| マザーボード | Clear CMOS方法 | バッテリー容量 | BIOS Flashback | 2025年対応 | 2026年対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| ASUS ROG Maximus Z790 Hero | ボタン+JUMPER | CR2032 3V | あり | DDR5 8000MHz | PCIe 6.0 |
| MSI MEG X670E ACE | ボタン+JUMPER | CR2032 3V | あり | DDR5 8000MHz | Clear CMOS標準化 |
| GIGABYTE X299Xtreme | ボタン+JUMPER | CR2032 3V | あり | 4K UHDモニタ | BIOS Flashback統合 |
| ASRock X299 Taichi | JUMPERのみ | CR2032 3V | なし | 2025年サポート | 2026年標準化 |
| ASUS PRIME X670-P | ボタン+JUMPER | CR2032 3V | あり | 2025年DDR5 | 2026年PCIe 6.0 |
具体例・対応製品
- ASUS ROG Maximus Z790 Hero – 24GB DDR5-6000、450W TDPのCPUに最適。Clear CMOSボタンは背面I/Oに1個配置。
- MSI MEG X670E ACE – 64GB DDR5-7200、1000W TDPのCPUをサポート。JUMPER短絡は3ピンで30秒。
- GIGABYTE X299Xtreme – 128GB DDR4-3200、650W TDPのCPUに対応。BIOS Flashback機能付き。
- ASRock X299 Taichi – 32GB DDR4-3200、500W TDP。JUMPERのみでリセット。
- ASUS PRIME X670-P – 24GB DDR5-6000、450W TDP。Clear CMOSボタン+BIOS Flashback。
自作PCでの選び方・注意点
- リセット手段の多様性:JUMPERだけでなく、Clear CMOSボタンがあるか確認。
- バッテリー容量:CR2032の電圧が3Vで、5分以上放電可能か。
- BIOS Flashback:最終手段として必須。特にOC失敗時は重要。
- 電圧ラインの安定性:12V、24Vラインがリセット後に安定するか。
- メーカーサポート:ASUS、MSI、GIGABYTE Premiumラインはリセット時のマニュアルが充実。
- 2025年のDDR5 8000MHz:高クロック時にリセットが必要になる場合がある。
- 2026年のPCIe 6.0:設定が古いBIOSだと互換性が失われるため、リセットで更新を行う。
関連用語との違い
- BIOS Reset:全設定を初期化するが、CMOS Clearは主にNVRAMのみを対象。
- JUMPER:物理的に短絡させる手段で、電源を切らなくても作動。
- Clear CMOS Button:背面I/Oに配置されたボタンで、短時間押下で即座にリセット。
- CR2032 Battery Removal:電源を切った状態でバッテリーを抜き、放電させる手段。
- BIOS Flashback:ファームウェアを書き換えると同時に設定も初期化できる。
よくある質問(FAQ)
Q1. Clear CMOSボタンを押しただけでBIOS設定は全てリセットされますか?
A1. はい。ボタンを5秒以上押すと、NVRAMに保存された設定が全てデフォルトに戻ります。ただし、BIOS Flashbackを使用した場合はファームウェアも再書き込みされます。
Q2. OC失敗時にJUMPER短絡だけで回復できますか?
A2. ほとんどの場合、JUMPERを30秒短絡すればNVRAMがクリアされ、CPUオーバークロック設定が解除されます。電源を切ってバッテリーを抜く手順も併用すると安全です。
Q3. 2026年のX870E/Z890シリーズはClear CMOSボタンが標準装備ですか?
A3. はい。2026年に登場したX870E/Z890は、Clear CMOSボタンが背面I/Oに標準装備され、緊急時の復旧が容易になっています。
まとめ
シーモスクリアは、マザーボード上でBIOS設定を安全に初期化するための重要な機能です。JUMPER短絡、Clear CMOSボタン、CR2032バッテリー除去、BIOS Flashbackの各手段を組み合わせることで、オーバークロック失敗やファームウェア障害に対して柔軟に対応できます。2025年以降のDDR5 8000MHzやPCIe 6.0、2026年のX870E/Z890シリーズの標準化により、リセット機能はさらに強化され、ユーザーは安心して高性能PCを構築できるようになっています。