マザーボード
初級

CMOSバッテリ CR2032(シーアールニセンサンジュウニ)

マザボCMOSバックアップ電池。CR2032(3V Lithium coin cell・210mAh・5-10年寿命)・BIOS設定+RTC(リアルタイムクロック)維持・電圧低下2.5V以下でBIOS reset→起動時 Press F1/F2・Panasonic/Energizer/Maxell純正・CR2025(非推奨・低容量)・Panasonic BR2032(高温用)・放電後交換(常時起動PC長寿命)・2026年サーバ運用で定期交換(5年目安)、自作初心者盲点。

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2026/4/25 更新
関連タグ
CR2032
3V 210mAh
5-10年
BIOS reset

概要

CMOSバッテリ CR2032 は、マザーボード上に取り付けられた 3 V リチウムコインセルで、BIOS 設定とリアルタイムクロック(RTC)を電源オフ時にも保持します。容量は 210 mAh 程度で、5 年から10 年の使用寿命が見込まれます。電圧が 2.5 V 以下になると BIOS がリセットされ、起動時に「Press F1/F2」のメッセージが表示されます。純正品は Panasonic、Energizer、Maxell などが提供しており、非推奨の CR2025(低容量)を避けることが推奨されます。高温環境向けには Panasonic の BR2032 もあります。サーバー運用では 2026 年に定期交換(5 年目安)が推奨され、常時起動 PC では長寿命を確保するために放電後すぐに交換することが重要です。

主な特徴・仕組み

  • 電圧:3 V(正味)
  • 容量:210 mAh
  • 使用寿命:5 年〜10 年(環境温度 25 °C で)
  • 電圧低下閾値:2.5 V 以下で BIOS リセット
  • 最大動作温度:70 °C
  • 最小動作温度:−20 °C
  • リチウム電池の自己放電率:約 0.5 %/年
  • 純正メーカー:Panasonic、Energizer、Maxell
  • 非推奨型:CR2025(容量 150 mAh)
  • 高温対応型:Panasonic BR2032(最大 80 °C)

スペック比較表

バッテリ型電圧 (V)容量 (mAh)寿命 (年)主な用途
CR20323.02105–10デスクトップ、ノートPC
CR20253.01504–8低価格マザーボード(非推奨)
BR20323.02105–10高温サーバー、ワークステーション
CR24503.05008–12大型サーバー、産業用機器
CR16323.0703–5小型デバイス、IoT

具体例・対応製品

製品名型番CR2032 互換性備考
ASUS ROG Strix Z790-EZ790-Eはい2025 年版で新たに BR2032 対応
MSI MPG B550 Gaming EdgeB550-EDGEはい2024 年版では CR2032 が標準
Gigabyte AORUS X570 MasterX570-MASTERはい2026 年サーバー向けに BR2032 推奨
Intel Core i9‑13900K13900K-CPU ではなくマザーボードのバッテリ
AMD Ryzen 9 7950X7950X-同上
NVIDIA RTX 4090RTX‑4090-GPU ではなく電源ユニットに備え付け
Samsung DDR5‑4800DDR5‑4800-メモリは別に電源供給
Corsair 750W PSU750W-電源ユニットに備え付けの電池は非推奨

※上記製品は 2025 年以降にリリースされたモデルで、CR2032 もしくは BR2032 を標準搭載しています。特に 2025 年のマザーボードは環境温度 70 °C を想定し BR2032 を採用するケースが増えています。

自作PCでの選び方・注意点

  • 純正メーカーを確認:Panasonic、Energizer、Maxell のロゴが付いているか。
  • 容量と寿命を確認:210 mAh 以上、5 年以上の保証があるか。
  • 温度対応をチェック:高温サーバーやワークステーションでは BR2032 を選択。
  • 電圧低下閾値:2.5 V でリセットされるため、電圧が安定しているか。
  • 交換時期をメモ:5 年ごとに交換リマインダーを設定。
  • 電池の取り付け位置:マザーボードのマニュアルに沿って正しい極性で装着。
  • 静電気対策:手袋を着用し、静電気防止マットを使用。
  • 電池の廃棄方法:リチウム電池は自治体の規定に従い分別。
  • 電池の保管温度:0 °C〜30 °C の範囲で保管し、極端な温度変化を避ける。
  • 長期保管時の注意:保管期間が長い場合は 1 年ごとに電圧を測定し、必要なら交換。

関連用語との違い

用語主な用途区別ポイント
CMOS バッテリBIOS/RTC 保持マザーボード上のリチウムコインセル
RTC バッテリ時刻保持同一機能だが、一般的に CMOS バッテリ と同義
CMOS 電源低電圧供給主にマザーボードの制御回路に供給
バックアップ電源AC 供給停止時の電源UPS など外部装置で供給
CR20323 V リチウムコインセル最も一般的な CMOS バッテリ

よくある質問(FAQ)

Q1. CR2032 はどのくらいの頻度で交換すべきですか?
A1. 5 年〜10 年の寿命が見込まれますが、環境温度が 30 °C を超える場合は 3 年ごとに交換することを推奨します。サーバー運用では 2026 年に 5 年ごとの定期交換が標準化されています。

Q2. CR2032 と BR2032 の違いは何ですか?
A2. BR2032 は高温環境(最大 80 °C)に耐える設計で、CR2032 よりも耐熱性が高いです。デスクトップやノートPC では CR2032 が標準ですが、ワークステーションやサーバーでは BR2032 が選ばれます。

Q3. CR2025 を使うと BIOS がリセットされる頻度は増えますか?
A3. はい。CR2025 は容量が 150 mAh で、放電率が高くなるため 2.5 V 以下に達しやすいです。結果として BIOS リセットが頻発し、起動時に「Press F1/F2」が表示されるケースが増えます。非推奨です。

まとめ

CMOS バッテリ CR2032 は、PC の BIOS と RTC を電源オフ時にも保持する不可欠な部品です。3 V、210 mAh の容量で 5 年〜10 年の寿命を持ち、電圧低下閾値が 2.5 V で BIOS リセットが発生します。高温環境では BR2032 が推奨され、サーバー運用では 2026 年に 5 年ごとの定期交換が標準化されています。自作 PC では純正メーカー、容量、温度対応を確認し、5 年ごとに交換リマインダーを設定することで、BIOS の設定を守り、システムの安定稼働を確保できます。

この記事について
カテゴリーマザーボード
難易度初級
作成日2026/4/24