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Not Diamond(ノットダイヤモンド)

リクエストごとに最適なLLMモデルを予測・選択するAIルーティングプラットフォーム。独自のメタモデルが各プロンプトに対する各LLMの性能を予測し、精度・コスト・速度のバランスで最適解を自動決定する。

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2026/6/20 更新
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モデルルーティング
メタモデル
LLM最適化
Not Diamond
AIルーティング

Not Diamondとは

Not Diamondは、各リクエストに対して「どのLLMが最も良い回答を返すか」を予測するメタモデルベースのAIルーティングプラットフォームです。単一のLLMを全タスクに使う代わりに、プロンプトの特性に応じてGPT-4o、Claude 3.5 Sonnet、Gemini 1.5 Pro、Llama 3.1 70Bなどの中から最適なモデルを自動選択します。公式ベンチマークでは、任意の単一モデルと比較してELOレーティングで5〜15%の精度向上が確認されています。

メタモデルの仕組み

Not Diamondの核心はメタモデル(ルーターモデル)と呼ばれる軽量な分類器です。

  • 特徴量抽出: 入力プロンプトからタスク種別・ドメイン・複雑度・必要知識領域を抽出
  • 性能予測: 候補モデルプール内の各LLMに対し、そのプロンプトでの予測精度スコアを算出
  • コスト・速度考慮: 精度スコアに加え、トークン単価とレイテンシを重み付けして最終選択
  • フィードバック学習: ユーザーのthumbsup/downや自動品質評価で予測モデルを継続改善
Input Prompt → [Feature Extraction] → [Meta-Model Prediction]
                                         ↓
                                    Score per LLM:
                                    GPT-4o: 0.92
                                    Claude 3.5: 0.89
                                    Gemini 1.5: 0.85
                                    Llama 70B: 0.78
                                         ↓
                                    → GPT-4o selected

モデルごとの得意分野

Not Diamondのルーティングが効果を発揮する根拠は、各LLMの得意・不得意分野の違いです。

タスクカテゴリ最適モデル傾向理由
数学・論理推論Claude 3.5 SonnetChain-of-thought推論の精度が高い
コード生成GPT-4o / Claude 3.5言語カバレッジとデバッグ力
創作・文章生成GPT-4o自然で多様な表現力
長文要約Gemini 1.5 Pro2Mトークンコンテキストの活用
日本語タスクGPT-4o / Claude 3.5日本語学習データの質と量
低コスト汎用Llama 3.1 70BOSS・推論コスト最安クラス

APIの使い方

OpenAI互換のシンプルなAPIで利用できます。

from notdiamond import NotDiamond

client = NotDiamond(api_key="nd-xxxxx")

result = client.chat.completions.create(
    messages=[{"role": "user", "content": "量子コンピュータの仕組みを小学生に説明して"}],
    model=["openai/gpt-4o", "anthropic/claude-3-5-sonnet",
           "google/gemini-1.5-pro", "meta-llama/llama-3.1-70b"],
    tradeoff="quality"
)

print(f"選択モデル: {result.llm.model}")
print(f"回答: {result.content}")

tradeoff パラメータで "quality"(品質最優先)、"cost"(コスト最優先)、"latency"(速度最優先)を指定できます。

他のルーティングサービスとの比較

項目Not DiamondMartianOpenRouter
ルーティング方式メタモデル予測ML分類器手動/フォールバック
精度向上ELO +5〜15%品質維持型ルーティング機能限定
コスト削減副次的効果主目的(40〜60%)プロバイダ直接価格+マージン
カスタムモデルプール指定可プール指定可全モデルアクセス
オフライン利用Python SDKAPI限定API限定
OSS版あり(ルーターモデル公開)なしなし

Not Diamondは品質最大化に特化し、Martianはコスト最適化に特化、OpenRouterはアクセス統一に特化という棲み分けです。

オープンソース版

Not Diamondはルーターモデルの重みをHugging Faceで公開しており、セルフホストでの利用も可能です。

  • モデル名: notdiamond/notdiamond-0002(Hugging Face)
  • 推論要件: VRAM 8GB以上(量子化版は4GBでも動作)
  • ライセンス: Apache 2.0
  • 対応フレームワーク: Transformers, vLLM, TGI

セルフホスト版ではAPIコスト(ルーティング判定費用)が不要になるため、大量リクエスト処理時のコスト効率がさらに向上します。

よくある質問(FAQ)

Q1: メタモデルの予測が外れた場合はどうなりますか? A: 選択されたモデルがそのまま回答を生成します。予測精度は約80〜85%で、「最適ではないが十分に良い」モデルが選ばれるケースがほとんどです。thumbs down フィードバックで予測精度は継続的に改善されます。

Q2: ルーティング判定にかかるコストはありますか? A: SaaS版ではリクエストあたり約$0.001〜$0.005のルーティング費用が加算されます。OSS版(セルフホスト)ではこの費用は不要で、GPU推論コストのみとなります。

Q3: プロンプトの内容がNot Diamondに送信されますか? A: SaaS版ではルーティング判定のためにプロンプトの特徴量(トークン数・カテゴリ推定等)が送信されますが、プロンプト全文は必須ではありません。プライバシー重視の場合はOSS版のセルフホストを推奨します。

まとめ

  • メタモデルがプロンプトごとに最適なLLMを予測・選択
  • 単一モデル利用比でELOレーティング5〜15%向上
  • quality/cost/latencyのtradeoffパラメータで戦略を指定
  • OSS版(Apache 2.0)でセルフホスト運用も可能
  • 各LLMの得意分野の違いを自動活用してアウトプット品質を最大化
この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/6/20