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NVIDIA Tesla アーキテクチャ (2006年)(エヌビディアテスラ)

NVIDIA Teslaは2006年11月NVIDIA発表のG80 GPU (GeForce 8800 GTX) で初登場した統合シェーダアーキで世界初のCUDA対応GPU・GPGPU 時代の幕開けとなった革新的GPU アーキテクチャ。

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2026/5/13 更新
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NVIDIA Tesla アーキテクチャ (2006年)

概要

NVIDIA Teslaは2006年11月8日NVIDIA発表のG80 GPU (GeForce 8800 GTX) で初登場した統合シェーダアーキテクチャでDirectX 10 (Unified Shader Model 4.0) 対応・世界初のCUDA (Compute Unified Device Architecture・2007年6月CUDA 1.0 リリース) 対応GPU・GPGPU (General-Purpose GPU computing) 時代の幕開けとなった革新的GPU アーキ。GeForce 8800 GTX (G80 681M トランジスタ・90nm・128 SP・768MB GDDR3・$599) ・GeForce 8800 GT (G92 65nm・112 SP・$249) ・GeForce 9800 GTX (G92b 55nm) ・GeForce GTX 280/285 (GT200 65nm・240 SP・1GB GDDR3) と展開しFermi (2010) へ世代交代した。

主な特徴・仕組み

  • 発表: 2006年11月8日NVIDIA・コードネーム「G80」
  • CUDA 初期公開: 2007年6月23日CUDA 1.0
  • アーキテクチャ: 統合シェーダ (Unified Shader) ・SIMT 実行モデル
  • SP (Stream Processor) 数: 128 (G80 GTX 8800) →240 (GT200 GTX 280)
  • VLIW なし: 各SP がスカラ演算実行 (AMD VLIW R600 と異なる)
  • メモリ: 768MB-1.5GB GDDR3・384bit/512bit 幅
  • メモリ帯域: 86.4 GB/s (GTX 8800) →141.7 GB/s (GTX 280)
  • DirectX: DirectX 10 (Shader Model 4.0)
  • OpenGL: 3.0
  • TDP: 145W (GTX 8800) →236W (GTX 280)
  • プロセス: 90nm (G80) →65nm (G92/GT200) →55nm (G92b)
  • トランジスタ: 681M (G80) ・754M (G92) ・1.4B (GT200)
  • 発売価格: GeForce 8800 GTX $599・GTX 280 $649 (発売時)

Tesla 世代別製品

GPU年プロセスSPメモリTDP発売価格
**G80 (8800 GTX) **200690nm128768MB GDDR3145W$599
G92 (8800 GT)200765nm112512MB GDDR3105W$249
G92b (9800 GTX+)200855nm128512MB GDDR3141W$299
**GT200 (GTX 280) **200865nm2401GB GDDR3236W$649
GT200b (GTX 285)200955nm2401GB GDDR3204W$359
GT200b (GTX 295・デュアル)200955nm480 (2×240)1.8GB GDDR3289W$499

統合シェーダ革命

従来のVertex/Pixel/Geometry シェーダ専用ユニット→統合シェーダへ:

  • 従来 (GeForce 7000 シリーズ以前): 頂点シェーダ8個+ピクセルシェーダ24個+ジオメトリシェーダ別途配置
  • Tesla: 128/240 個のSP が全シェーダタイプを実行可能・動的負荷分散
  • メリット: 頂点重視/ピクセル重視のアプリで自動最適配分・性能向上
  • 業界波及: ATI/AMD R600 (2007 HD 2900 XT) ・Intel HD Graphics 2010 も統合シェーダ採用

CUDA 時代の幕開け (2007年6月)

NVIDIA が GPGPU 市場を独占する起点:

  • CUDA 1.0: 2007年6月リリース・C 言語拡張で GPU プログラミング可能化
  • 対応GPU: G80 (Compute Capability 1.0) ・G92/GT200 (1.1-1.3)
  • 応用領域: 科学技術計算 (天体物理・流体力学) ・金融モデリング・暗号通貨マイニング・初期AI
  • 業界影響: 2010-2020年スーパーコンピュータ TOP500 で NVIDIA GPU 大量採用
  • AMD 対応: OpenCL (2008) でNVIDIA に対抗試みも遅延・市場シェア奪取できず

採用システム (2006-2010年)

  • 自作PC: GeForce 8800 GTX/GT/Ultra・GTX 280/285 でハイエンドゲーミング・¥40,000-90,000帯
  • HP/Dell ハイエンド: XPS/Inspiron/Pavilion ハイエンドモデルで採用
  • Sony PlayStation 3: NVIDIA RSX (G70/G71 派生・Tesla 前世代だが類似)
  • Apple Mac Pro 2008: GeForce 8800 GT/8800 GS オプション
  • 科学技術計算: Tesla C870/C1060 (GT200 ベースHPC ボード・¥200,000帯)

関連技術との違い

項目GeForce 7000 (2005)Tesla (2006)Fermi (2010)
シェーダ方式専用 (Vertex/Pixel/Geometry)統合シェーダ統合シェーダ
SP 数(頂点8+ピクセル24)128-240480-512
プロセス110-90nm90-55nm40nm
CUDAなし**あり (1.0-1.3) **あり (2.0)
DirectX9.0c10.011.0

よくある質問 (FAQ)

Q1: Tesla アーキとTesla 製品ブランドは別物か? A: 「Tesla」は混乱しやすい用語。 (1) アーキ名「Tesla」 (G80-GT200 2006-2010) ・ (2) HPC 製品ブランド「Tesla」 (C870/C1060/C2050... 2007-2020年・Ampere まで継続) 。2020年Ampere 以降は「A100」「H100」のように Tesla ブランド廃止。

Q2: GeForce 8800 GTX は現代でも動作可能? A: 18年経過個体は多くが動作可能。電源容量 (Recommended 400W+) ・PCIe x16 スロット必要。Win XP/7 軽量ゲーム動作可能・Win 10/11 はドライバ非サポート (公式 2018年終了) 。レトロPC構築・コレクション用途。

Q3: なぜ CUDA が GPGPU 業界標準になったか? A: (1) 2007年早期リリース・OpenCL (2008) より1年先行・ (2) NVIDIA がドライバ/ライブラリ/ツール全方位投資 (cuBLAS/cuDNN/TensorRT) ・ (3) 大学・研究機関で1stプラットフォーム選択・ (4) 後続世代 (Fermi/Kepler/Pascal/Volta/Hopper/Blackwell) で互換性維持・全要因で 2026年現在 GPGPU シェア90% 確保。

まとめ

  • 2006年NVIDIA発表・G80 (GeForce 8800 GTX)
  • 世界初の統合シェーダ・DirectX 10対応
  • 世界初のCUDA対応GPU (CUDA 1.0 2007)
  • GPGPU 時代の幕開け・GTX 8800/280
  • 2010年Fermi へ世代交代
この記事について
カテゴリーGPU
難易度中級
作成日2026/5/13