NVMe 1.3 (2017, WriteZeroes + Telemetry)(エヌブイエムイーイチテンサン)
NVM Express, Inc. が 2017 年 5 月策定の NVMe 1.3。NVMe 1.2 (2014) からの機能拡張版で WriteZeroes (ゼロデータ書き込みコマンド、SSD 内部最適化)・Telemetry (テレメトリ、SSD 故障診断情報の収集)・Boot Partition (起動パーティション、UEFI 対応)・Sanitize (セキュア消去) を追加、データセンタ・サーバ向け診断機能を強化、現代 NVMe SSD の運用機能の基盤として継続採用。
概要
NVMe 1.3 は、NVM Express, Inc. が 2017 年 5 月 1 日策定の NVMe 規格更新で、NVMe 1.2 (2014 年 11 月) からの機能拡張版として WriteZeroes (ゼロデータ書き込みコマンド、ファイル削除・ボリューム初期化時の効率化、SSD 内部最適化で書き込み回数削減・SSD 寿命延長)・Telemetry (テレメトリ、SSD 故障診断情報の収集、データセンタ運用のサポート・故障予兆検出)・Boot Partition (起動パーティション、UEFI ブートサポート、NVMe SSD からの OS 起動を業界標準化)・Sanitize (セキュア消去、データセンタ機器廃棄時の完全消去、ISO 27001・NIST 800-88 等のセキュリティ規格準拠) を追加、データセンタ・サーバ向け診断機能を強化、現代 NVMe SSD の運用機能の基盤として継続採用される重要な仕様です。NVMe 1.2 (2014 年 11 月、HMB・Live Firmware Update) の機能を継承しつつ、NVM Express, Inc. は 2017 年 5 月 NVMe 1.3 で WriteZeroes (ゼロデータ書き込みコマンド、ファイル削除時の効率化、TRIM コマンドと類似だが特定領域へのゼロ書き込みでより精密な制御)・Telemetry (テレメトリ、SSD 故障診断情報の収集・データセンタ運用のサポート、Microsoft Azure・AWS・Google Cloud 等のクラウドプロバイダで SSD 故障予兆検出に活用)・Boot Partition (起動パーティション、UEFI ブートサポート)・Sanitize (セキュア消去、データセンタ機器廃棄時の完全消去、データ完全消去で機密情報漏洩防止) を追加、データセンタ・サーバ向け運用機能を強化、現代 NVMe SSD の運用機能の基盤として、Samsung 970 EVO Plus (2019)・WD Black SN750 (2019)・Crucial P5 Plus (2021) などのコンシューマ NVMe SSD でも採用、エンタープライズ SSD (Samsung PM1733・WD Ultrastar DC SN840 等) では必須機能として位置付け、その後 NVMe 1.4 (2019 年・Asymmetric Namespace Access)・NVMe 2.0 (2021 年・大型刷新)・NVMe 2.1 (2024 年・最新) と進化を続けています。
主な特徴・仕組み
- 策定: 2017 年 5 月 1 日 NVM Express, Inc.
- WriteZeroes: ゼロデータ書き込み、TRIM 類似の効率化
- Telemetry: SSD 故障診断情報・予兆検出
- Boot Partition: UEFI ブートサポート
- Sanitize: セキュア消去・ISO 27001 準拠
- 基盤継承: NVMe 1.2 (HMB・Live Firmware Update)
- 代表 SSD: Samsung 970 EVO Plus・WD Black SN750・Crucial P5 Plus
- データセンタ機能: AWS・Azure・GCP で活用
- 後継: NVMe 1.4 (2019)・NVMe 2.0 (2021)
スペック比較表 (NVMe 1.2 vs 1.3 vs 1.4)
| 項目 | NVMe 1.2 | NVMe 1.3 | NVMe 1.4 |
|---|---|---|---|
| 年 | 2014 | 2017 | 2019 |
| WriteZeroes | なし | あり | あり |
| Telemetry | なし | あり | あり |
| Boot Partition | なし | あり | あり |
| Sanitize | なし | あり | あり |
| Asymmetric Namespace | なし | なし | あり |
具体例・対応技術 / 採用製品
- Samsung 970 EVO Plus (2019): コンシューマ NVMe SSD・Telemetry
- WD Black SN750 (2019): ゲーミング NVMe SSD
- Crucial P5 Plus (2021): PCIe 4.0 NVMe SSD
- AWS NVMe SSD 故障予兆: Telemetry でクラウド SSD 監視
- データセンタ Sanitize: ISO 27001 準拠の SSD 廃棄
自作PCでの選び方・注意点
NVMe 1.3 (2017) は 2026 年現在、データセンタ・サーバ向け運用機能の基盤として継続採用、自作 PC ユーザーが直接意識する機能ではないが、Samsung 970 EVO Plus・WD Black SN750・Crucial P5 Plus などのコンシューマ NVMe SSD で透過的に活用される基盤技術。AI 時代の 2026 年現在、自作 PC ユーザーが NVMe SSD を選ぶ場合は最新規格 (NVMe 2.0+ ・PCIe 4.0/5.0) の Samsung 990 Pro・Crucial T700・WD Black SN850X 等が選択肢、NVMe 1.3 は古い世代だが機能はほぼ NVMe 2.0/2.1 に継承される。NVMe 1.3 の歴史的意義は、(1) WriteZeroes・Telemetry・Boot Partition・Sanitize の追加で NVMe SSD の運用機能を体系化した功績・(2) データセンタ・サーバ向け診断機能・セキュリティ機能を業界標準化した功績・(3) UEFI ブートサポートで NVMe SSD からの OS 起動を業界標準化した功績で、現代 NVMe SSD の運用機能の基盤を確立した重要世代。Sanitize 機能は ISO 27001 (情報セキュリティマネジメントシステム)・NIST 800-88 (米国標準技術研究所のメディア消去ガイドライン) 等のセキュリティ規格準拠で、データセンタ機器廃棄時の機密情報漏洩防止に重要な機能、企業のデータ管理ポリシー・GDPR (EU 一般データ保護規則)・個人情報保護法等の規制対応で活用。
関連用語との違い
- NVMe 1.2 (2014): 親、HMB・Live FW
- NVMe 1.4 (2019): 後継、Asymmetric Namespace
- WriteZeroes: TRIM 類似の効率化
よくある質問(FAQ)
Q1: WriteZeroes と TRIM の違い? A: TRIM = ファイル削除時に SSD にブロック解放通知、WriteZeroes = 特定領域へのゼロ書き込みでより精密な制御、両者で SSD 寿命延長 + 性能維持。
Q2: Telemetry の意義? A: SSD 故障診断情報の収集、データセンタ運用での故障予兆検出、AWS・Azure・GCP 等のクラウドプロバイダで活用、コンシューマ SSD でも S.M.A.R.T 拡張として活用。
Q3: Sanitize の意義? A: セキュア消去、データセンタ機器廃棄時の完全消去、ISO 27001・NIST 800-88 等のセキュリティ規格準拠、企業のデータ管理ポリシー・GDPR 対応で重要。
まとめ
- NVMe 1.3 = 2017 年 5 月策定、運用機能拡張
- WriteZeroes・Telemetry・Boot Partition・Sanitize 追加
- データセンタ・サーバ運用機能の基盤
- 現代 NVMe SSD の運用機能・セキュリティの起点