Omi Dev Kit 2(オープンソースAIウェアラブル)(オミデブキットツー)
GitHubで全設計を公開するオープンソースのネックレス型AIウェアラブル。BLE通信・40mAhバッテリー・全指向性マイク搭載で開発者がカスタムAIエージェントを実装できる$89のDIY対応AIデバイス(2024年)。
Omi Dev Kit 2 とは
Omi Dev Kit 2(オミ デブキット ツー)は、2024年にBased Hardware(旧Friend AI)が発売したオープンソースのAIウェアラブル開発プラットフォーム。ハードウェア設計(回路図・PCB・3Dケース)・ファームウェア・モバイルアプリ(iOS/Android)のすべてがGitHubで公開されており、世界中の開発者が独自のAI機能を実装・拡張できる。
オープンソースAIウェアラブルの先駆けとして、Limitless PendantやPLAUD Noteが「ブラックボックスのクローズドデバイス」であるのに対し、OmiはDIYコミュニティ・研究者・スタートアップが試作の出発点として活用できる基盤を提供する。GitHubスター数は2024年時点で20,000以上に達し、コミュニティ主導で80以上のプラグインが開発されている。
Dev Kit 2 の主なスペック
| 項目 | Dev Kit 2 スペック |
|---|---|
| マイク | 全指向性MEMSマイク × 1 |
| Bluetooth | BLE 5.3 |
| バッテリー | 40mAh(連続録音約6時間) |
| チップ | Nordic nRF52840 |
| ストレージ | なし(BLEストリーミング) |
| 充電 | USB-C |
| ケース | 3Dプリント可(STLファイル公開) |
| 価格 | $89(2024年) |
| 認証 | CE / FCC |
| 重量 | 約12g(ケース込み) |
| サイズ | 約30 × 20 × 10 mm |
アーキテクチャ概要
音声処理パイプライン:
[Omiペンダント] --BLE--> [スマホアプリ] --WebSocket--> [Omiバックエンド] --API--> [GPT-4/Gemini/Claude]
↓ ↓
MEMSマイク 文字起こし・要約・Memory
3層アーキテクチャ:
- デバイス層: Nordic nRF52840が音声をPCMでキャプチャ→BLE圧縮ストリーミング
- アプリ層: iOS/AndroidアプリがBLE受信→Omiサーバーへ転送(WebSocket)
- クラウド層: Whisperで文字起こし→LLM(選択可)で要約・Memory生成
標準機能とプラグインエコシステム
標準機能(基本アプリ):
- 会話の自動文字起こし(Whisper経由)
- AI会話サマリー(GPT-4/Gemini/Claude 選択)
- Memory(長期記憶):過去の会話を蓄積してパーソナルAIの記憶として活用
- 日次・週次の会話サマリーレポート
コミュニティプラグイン(例・2024年時点80以上):
- Slack連携: 「今から打ち合わせ」と話すと自動でSlack通知
- Notion連携: 会議メモをNotionページに自動保存
- Salesforce連携: 商談会話の内容をCRMに自動入力
- 感情ログ: 会話の感情トーンを日次グラフ化
- 語学コーチ: 発音・文法のリアルタイムフィードバック
- 健康モニタ: 声の疲労度・ストレス指標を可視化
DIY・自作での活用
Omiはオープンソース設計のため、自作PCユーザーのような「作る楽しさ」を持つ層に最適:
必要なDIYスキル:
- ファームウェアのコンパイル(Zephyr RTOS、C言語)
- BLE開発の基礎知識
- Pythonでのバックエンドカスタマイズ
- 3Dプリンタでのケース作成(オプション)
カスタマイズ例:
- Gemini Flash + ローカルWhisperでコストゼロ構成
- Raspberry Pi Zero 2Wをサーバーにしてクラウド非依存化
- センサー追加(温湿度計・心拍)でマルチモーダルウェアラブル化
- 独自プラグインでホームオートメーション連携
セキュリティ・プライバシー考慮
- 完全オープンソース: コードを見れば何が行われているか確認可能
- セルフホスト対応: クラウド依存なしにすべてローカル/VPSで運用可能
- データ主権: ユーザーが自身のサーバーを運用する場合、音声データが外部に出ない設計が可能
よくある質問(FAQ)
Q1: Omi Dev Kit 2はプログラミング知識なしでも使えますか? A: 標準アプリ(iOS/Android)を使えばプログラミング不要で会議録音・要約機能を利用できます。カスタムプラグイン開発にはPythonまたはJavaScriptの知識が必要ですが、テンプレートが多数公開されているので初級者でも挑戦可能。
Q2: $89のハードウェア以外に費用はかかりますか? A: 標準のOmiクラウド(Omiバックエンド)は月$10程度のホスティング費用が発生します。完全セルフホストの場合はサーバー費用のみ。GPT-4/Claude等のAPIを使う場合はOpenAI/AnthropicのAPIコストが別途かかります(使用量依存)。
Q3: Dev Kit 2と初代Dev Kitの違いは何ですか? A: Dev Kit 2はBLEを5.0から5.3にアップグレードし、音声品質と接続安定性が改善。バッテリーも増量(4時間→6時間)。ケース設計も更新され、より薄型・軽量化(旧15g→新12g)を実現しています。
まとめ
- 完全オープンソース設計・GitHub公開のDIYフレンドリーなAIウェアラブル
- BLE 5.3・40mAhバッテリー・全指向性マイクを$89で提供
- GPT-4/Gemini/Claude連携の会議録音・Memory機能を標準搭載
- 80以上のコミュニティプラグインで無限の拡張性
- 完全セルフホスト可能でクラウド依存ゼロ構成も実現可能