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OpenAI o3-mini(オープンエーアイオースリーミニ)

OpenAIが2025年1月に公開した推論特化の小型モデル。連鎖思考(Chain-of-Thought)を内部で実行し、数学・科学・コーディング問題でo1を上回るコストパフォーマンスを実現。

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2026/6/5 更新
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OpenAI o3-mini — 推論特化の高コスパ小型モデル

OpenAI o3-miniは2025年1月31日にAPIで公開された推論特化モデル。OpenAIのoシリーズ(旧称: strawberryプロジェクト)の一環として開発され、内部での連鎖思考(CoT)実行により困難な推論タスクで従来のGPTシリーズを大幅に上回る。

oシリーズの設計思想

GPT-4o等の標準モデルが「応答速度とコスト最適化」を優先するのに対し、oシリーズは「推論精度の最大化」を優先。ユーザーには見えない内部思考ステップ(Hidden Chain-of-Thought)を実行した後、最終回答のみを出力する。これにより:

  • 数学: AIME 2024で69.7%(o1は74.4%、GPT-4oは13.4%)
  • コーディング: Codeforces Ratingで1820(o1は1891)
  • 科学: GPQA Diamondで77.0%(o1は78.0%)

ほぼo1に匹敵しながら、コストはo1の約1/10。

thinking_effortパラメータ

o3-mini固有の機能として、推論深度を3段階で制御できる:

レベル推論時間コスト用途
low短い最安簡単な推論、高速応答
medium中程度標準一般的な問題
high長い高め競技数学、複雑なコーディング

デフォルトはmedium。バッチ処理や単純タスクにはlowを、最高精度が必要な場合はhighを指定する。

ARC-AGI-2への挑戦

ARC-AGI(Abstraction and Reasoning Corpus)はAGIへの道筋を測るベンチマーク。o3(フルサイズ)がARC-AGI-1で87.5%を達成し話題を呼んだ。o3-miniもlow computeモードで52%を達成し、GPT-4o(5%)やClaude 3 Opus(3%)を大幅に上回った。ただし、ARC-AGI-2(2025年公開)はより難化しており、o3含む最先端モデルでも30-40%台に留まっている。

oシリーズのモデル系列

モデル公開時期位置づけ
o1-preview2024年9月初代推論モデル(研究プレビュー)
o12024年12月正式版、高コスト
o1-mini2024年9月o1の低コスト版
o3-mini2025年1月o3系の小型版、コスパ最高
o32025年4月フラグシップ推論モデル
o4-mini2025年4月ツール使用統合、画像入力対応

競合推論モデルとの比較

モデル開発元強み
o3-miniOpenAIバランス・API品質・ツール統合
DeepSeek R1DeepSeekオープンソース・コスト効率
QwQ-32BAlibaba Qwen無料利用可・数学特化
Gemini 2.0 Flash ThinkingGoogleマルチモーダル推論

API利用時の注意

  • system_promptは制限あり(highモードでは無視される場合あり)
  • streaming対応だが、内部思考は出力されない
  • temperature設定不可(推論モデルは内部で最適化)
  • max_completion_tokensで出力長制御(input_tokensとは別枠)

まとめ

o3-miniは「推論能力が必要なタスクを、フラグシップモデルより安く解きたい」という用途に最適。thinking_effortの柔軟な調整により、コストと精度のトレードオフを自在にコントロールできる点が特徴。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/6/5