ソニーが 2004 年発売した携帯型ゲーム機。MIPS R4000 CPU + 4.3 インチワイド LCD + UMD 光ディスク + Memory Stick + Wi-Fi、累計 8200 万台出荷で任天堂 DS と並ぶ第 7 世代携帯機の双璧。
PlayStation Portable(プレイステーション ポータブル、PSP、開発コードネーム 山男)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現 ソニー・インタラクティブエンタテインメント、SIE)が 2004 年 12 月 12 日に日本で、2005 年 3 月 24 日に北米で、2005 年 9 月 1 日に欧州で発売した携帯型ゲーム機です。
任天堂 DS(2004 年 11 月発売)と並ぶ第 7 世代携帯機の双璧として展開され、累計 8,200 万台出荷で携帯型ゲーム機としては任天堂 DS(1.54 億台)に次ぐ大ヒットを記録しました。「PSP-1000」(初代)・「PSP-2000」(2007、薄型化)・「PSP-3000」(2008、画面改良)・「PSP go」(2009、UMD 廃止 + 16GB 内蔵フラッシュ)・「PSP-E1000」(2011、廉価版)の 5 派生モデルを展開しました。
技術仕様は、(1)CPU: MIPS R4000 333MHz(初代発売時はクロック制限で 222MHz、後年フル 333MHz 解禁、PS2 に匹敵する 3D 性能)・(2)GPU: SCE グラフィックスエンジン(166MHz、PS2 GS の派生)・(3)メモリ: メイン 32MB(後期 64MB)+ 4MB EDRAM・(4)ディスプレイ: 4.3 インチワイド LCD(480x272、16M 色)・(5)ストレージ: UMD(Universal Media Disc、ソニー独自 1.8GB 光ディスク)+ Memory Stick PRO Duo(1MB-32GB)・(6)ネットワーク: Wi-Fi 802.11b・(7)コントローラ: アナログスティック + 十字キー + 4 ボタン + L1/R1 + START/SELECT/HOME・(8)バッテリ: 3.5-7 時間ゲーム駆動 / 5-10 時間動画再生、です。
主要タイトルは、(1)「リッジレーサーズ」(2004 ローンチ)・(2)「グランド セフト オート: リバティーシティストーリーズ」(2005)・(3)「モンスターハンター ポータブル」シリーズ(2005-2010、日本市場で大ヒット、累計 1,300 万本超)・(4)「ファイナルファンタジー VII クライシス コア」(2007)・(5)「メタルギア ソリッド ピースウォーカー」(2010)・(6)「グランツーリスモ」(2009)・(7)「ペルソナ 3 ポータブル」(2009)・(8)「キングダムハーツ Birth by Sleep」(2010)・(9)「テイルズ オブ デスティニー」(2006)、などです。
特にモンスターハンター ポータブル シリーズ(MHP / MHP2 / MHP2G / MHP3)は日本市場で社会現象を巻き起こしました。アドホック通信(PSP 同士の Wi-Fi 直接通信)による「アドホックパーティ」+ オンライン協力プレイ「アドホック・パーティ」(PS3 経由)で、当時の日本若者文化(2007-2012)の中核を担い、「狩り」(モンスターハンター + 友達と協力プレイ)が一般用語化、PSP 普及の主要因となりました。
商業的には、ピーク時 2008-2010 年に世界市場で 8,200 万台超を出荷、任天堂 DS の独占阻止 + Sony の携帯ゲーム機市場進出を成功させました。Apple iPhone(2007)+ App Store(2008)による携帯ゲーム市場の根本的変化 + 任天堂 3DS(2011)+ PS Vita(2011)の登場で 2011-2014 年に縮小、2014 年 6 月 6 日に日本で生産終了、米国市場では 2014 年に完全撤退、欧州市場では 2014-2015 年で生産終了しました。
歴史的位置付けとしては、(1)第 7 世代携帯ゲーム機戦争で任天堂 DS と双璧の主要勢力・(2)モンスターハンター + アドホック通信文化の確立・(3)Sony の携帯型エンタテインメントデバイス戦略の成功・(4)後継 PS Vita(2011)・PlayStation Portal(2023、Remote Play 専用)へ続く Sony 携帯機系譜の起点、として位置付けられます。
| 機種 | 発売年 | CPU | 出荷総数 | 主要特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 任天堂 DS | 2004 | ARM9 67MHz | 1.54 億台 | デュアルスクリーン + タッチ |
| Sony PSP | 2004 | MIPS R4000 333MHz |
| 8,200 万台 |
| UMD + Wi-Fi + 高解像度 |
| 任天堂 3DS | 2011 | ARM11 268MHz × 4 | 7,594 万台 | 3D + ARカメラ |
| Sony PS Vita | 2011 | ARM Cortex-A9 333MHz × 4 | 1,600 万台 | OLED + タッチ |
PSP は 2014-2015 年生産終了で、現在は中古市場での入手が中心です。中古実機 ¥5,000-30,000(PSP-1000 / 2000 / 3000)、未開封新品 ¥30,000-100,000、PSP go ¥15,000-50,000(レア)で稀に流通中です。バッテリ + UMD ドライブ + 画面の経年劣化があり、購入時は動作確認 + バッテリ交換可能か確認が重要です。
エミュレータ環境では、PPSSPP(オープンソース、Windows / Mac / Linux / Android / iOS / 各種)が高完成度で利用可能で、レトロ PSP ゲーム体験を現代 PC + スマートフォンで再現できます。PSP BIOS + UMD イメージの合法な ISO 化は、自身のオリジナル UMD から行うのが基本です。
Q1: なぜ PSP は任天堂 DS に負けたのですか? A: 主因は 3 つ。(1)タッチスクリーン + デュアルスクリーンの操作性で DS が直感的に有利、(2)DS のソフトウェアエコシステムが PS2 → DS への移行で日本任天堂主軸ゲーム会社を取り込み、(3)PSP のソフトウェア発売数 + サードパーティ離反、です。総合性能では PSP が優位でしたが、ゲーム体験 + 普及戦略で DS が勝利しました。
Q2: モンスターハンター ポータブル シリーズはなぜ社会現象になったのですか? A: 主因は、(1)アドホック通信で PSP 同士を直接 Wi-Fi 接続し、4 人協力プレイ「狩り」が可能、(2)カプコンが PSP 専用にチューニングした難易度 + やりこみ要素、(3)2007-2012 年の日本若者文化(高校 + 大学 + 職場)の中で「友達と協力する遊び」として根付き、(4)アドホック・パーティ(PS3 経由)でオンライン化、という総合的な文化的成功です。
Q3: PSP のエミュレータでゲームをプレイできますか? A: できます。PPSSPP(無料 OSS、Windows / Mac / Linux / Android / iOS / Switch / Vita / Steam Deck で動作)が高完成度のエミュレータで、自分が所有する UMD のディスクイメージ + BIOS で快適にプレイ可能です。Steam Deck で PSP モンハンを快適にプレイするコレクター + レトロゲーマーが急増中です。