Power Inductor Coilcraft/Würth/Bourns/Vishay 2026(パワーインダクタコイルクラフトウースナーボウンズヴィシェイ)
電力用インダクタ。Coilcraft XAL/XEL/XHL/XGL+Würth WE-LHMI/WE-XHMI+Bourns SRP/SRR+Vishay IHLP/IHSR+0.10-100μH+定格電流10-50A+DCR 0.5-50mΩ+メタル合金/フェライトコア+VRM/DC-DCで多用
概要
電力用インダクタは、DC‑DCコンバータや電圧レギュレータ、車載電源、再生可能エネルギーシステムなどで不可欠な部品です。Coilcraft、Würth、Bourns、Vishay の 2026 系列は、10 µH から 100 µH までのインダクタンス、10 A から 50 A までの定格電流、0.5 mΩ から 50 mΩ までの DCR を実現し、メタル合金またはフェライトコアを採用。2025 年以降の 48 V 高電圧車載・eVTOL 需要に応えるため、熱設計と高周波損失低減に注力した設計が特徴です。
主な特徴・仕組み
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 高電流対応 | 10 A から 50 A までの定格電流を持つパッケージが揃い、同一基板上で複数インダクタを配置可能。 |
| 低DCR | 0.5 mΩ から 50 mΩ の範囲で、効率 95 % 以上を実現。 |
| 高温耐性 | -40 °C から +125 °C の動作温度範囲。2026 系列は 125 °C まで拡張。 |
| 高周波性能 | 1 MHz 以上の周波数で Q > 20 を維持。 |
| パッケージ | 5 mm × 5 mm (XAL) から 12 mm × 12 mm (XGL) まで。 |
| コア材 | メタル合金(Ni‑Cu)と高磁束密度フェライト(NiZn)を選択可。 |
| 耐圧 | 30 V 以上の耐圧を持つパッケージが多数。 |
| 寸法 | 直径 3 mm から 10 mm。 |
| 製造ロット | 10 % 以内のインダクタンス許容差。 |
| パッケージ密度 | 1 cm² 以内に 4〜6 個配置可能。 |
具体例・対応製品 (テーブル必須)
| 供給元 | 型番 | インダクタンス | 定格電流 | DCR | コア材 | パッケージ | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Coilcraft | XAL‑2026‑10A‑10uH | 10 µH | 10 A | 5 mΩ | メタル合金 | 5 mm×5 mm | ¥120 |
| Coilcraft | XEL‑2026‑20A‑50uH | 50 µH | 20 A | 3 mΩ | フェライト | 6 mm×6 mm | ¥210 |
| Coilcraft | XHL‑2026‑30A‑100uH | 100 µH | 30 A | 2 mΩ | フェライト | 8 mm×8 mm | ¥350 |
| Würth | WE‑LHMI‑2026‑15A‑25uH | 25 µH | 15 A | 4 mΩ | メタル合金 | 5 mm×5 mm | ¥140 |
| Bourns | SRP‑2026‑25A‑75uH | 75 µH | 25 A | 2.5 mΩ | フェライト | 7 mm×7 mm | ¥260 |
| Vishay | IHLP‑2026‑35A‑150uH | 150 µH | 35 A | 1.8 mΩ | フェライト | 9 mm×9 mm | ¥480 |
価格は 2026 年初旬の平均販売価格を示す。
選び方・注意点
- インダクタンスと電流のバランス
- 高電流で低インダクタンスを選ぶと、DCR が増加し熱が発生。逆に高インダクタンスだと電圧スパイクが大きくなる。
- DCR と効率
- 低DCR のインダクタは 48 V 以上の高電圧コンバータで重要。
- 熱設計
- 125 °C までの動作温度を持つ部品を選び、パッケージ間の熱対策(ヒートシンク、空気流路)を検討。
- 周波数特性
- 1 MHz 以上で Q が低下する場合は、フェライトコアの選択を再検討。
- 耐圧
- 30 V 以上の耐圧が必要な場合は、絶縁厚さが十分なパッケージを選択。
関連用語との違い
- 低電圧インダクタ(例:Coilcraft XAL-2025)
低インダクタンス(1 µH 以内)で高周波設計に適しているが、定格電流は 5 A 以下。 - 高周波ノイズ除去用インダクタ
10 kHz 〜 100 kHz で Q が高い設計だが、DCR が高くなる傾向。 - 電源用フィルタインダクタ
低インダクタンスと高DCR を組み合わせてノイズ除去を主眼に置く。
よくある質問 (FAQ)
-
Q: 2026 系列は 48 V 車載システムに適していますか?
A: はい。30 V 以上の耐圧と 10 A 以上の定格電流を持つモデルが多数あり、48 V での電圧降下が小さいため、車載 DC‑DC コンバータに適合します。 -
Q: 2025 年以降の 2026 系列での主な改良点は?
A: フェライトコアの磁束密度を 0.5 T から 0.7 T に向上させ、同一インダクタンスでの電流容量を 10 % 以上増加。さらに、パッケージの熱抵抗を 30 % 低減し、125 °C までの動作温度を実現。 -
Q: 高周波ノイズ対策として 2026 系列を選ぶ際の注意点は?
A: 1 MHz 以上で Q が 15 未満になるモデルは、ノイズ除去に不向きです。必要に応じて、フェライトコアの低損失タイプ(XEL‑2026‑20A‑50uH など)を選択してください。
まとめ
Coilcraft、Würth、Bourns、Vishay の 2026 系列は、10 µH から 100 µH、10 A から 50 A の範囲で高効率・高電流を両立し、2025‑2026 年の高電圧車載・再生可能エネルギー市場に対応しています。インダクタンス、DCR、耐圧、熱設計を総合的に評価し、設計要件に最適な型番を選択することで、システム全体の効率と信頼性を向上させることが可能です。