米 RCA が 1958 年に発売した世界初の商用ステレオ LP デモ盤の一つ。Westrex 3D 方式によるステレオ LP 規格成立直後にリリースされた歴史的盤。
RCA Stereodynamics RCA-101 は、米 RCA Victor が 1958 年に発売した世界初の商用ステレオ LP デモンストレーション盤の一つです。同年に米 Westrex が 3D カッティングレースで 45/45 方式のステレオ LP 規格を確立し、それを受けて RCA が一般市場向けに「ステレオサウンドの体験」を紹介する目的で制作したのがこの RCA-101 でした。
販売価格は当時 約 US$5(1958 年、現代換算で 約 ¥15,000-25,000)、Vintage 完動品の中古相場は ¥30,000-150,000 程度で、ステレオ LP 産業誕生の文脈を示す歴史的盤として Audiophile + 音響史コレクター市場で知られています。
| 製品 | 発売年 | メーカー | 用途 |
|---|---|---|---|
| RCA-101 | 1958 | 米 RCA | 商用ステレオデモ |
| CBS STR-100 | 1955 | 米 CBS Labs | 研究用テスト |
| Decca SXL 2225 | 1959 | 英 Decca | FFRR デモ |
| Mercury Living Presence デモ | 1959 | 米 Mercury | ステレオデモ |
1958 年は世界録音産業がモノラルからステレオへ移行する転換点で、米国では RCA Victor、Columbia(CBS)、Mercury が、英国では Decca、EMI が、それぞれ独自の Living Stereo / Living Presence / FFRR 録音技術を打ち出していました。RCA-101 はその初期にリリースされた商用ステレオデモ盤として、当時のオーディオショップが店頭デモに使った文化的アイコンの一つでもあります。
1958 年プレスのオリジナル盤は希少で、状態の良い個体は専門店やオークション経由でしか入手しにくくなっています。VG+ 以上の盤面コンディションのものが望ましく、ジャケットの解説テキストもコレクターアイテムとして価値があるため、ジャケット欠品は大きく評価が下がります。再生時には盤面のクリーニング後、慎重に針を落とすことをおすすめします。
| 用語 | 用途 |
|---|---|
| RCA-101 | 1958 年商用ステレオデモ |
| CBS STR-100 | 1955 年研究用テスト |
| Decca SXL 2225 | 1959 年 Decca FFRR デモ |
| Mercury Living Presence デモ | 1959 年米 Mercury デモ |
Q1. オリジナル 1958 年プレスを見分ける方法は? A. ラベルの色合い(初期 RCA Victor のブラック/シェードドッグラベル)、デッドワックスの刻印、ジャケットの折り返しが手がかりになります。Discogs での個体比較が有効です。
Q2. 現代のステレオ装置で再生できますか? A. 一般的な 33 1/3 rpm のステレオターンテーブルなら問題なく再生できます。ナレーションは英語のみです。
Q3. オーディオ調整目的にも使えますか? A. ステレオ定位の確認や左右バランスの調整には今でも使えますが、現代ではより精密な信号を持つテストレコード(Hi-Fi News 等)の方が向いています。