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SELF-DISCOVER フレームワーク(セルフディスカバーフレームワーク)

Google DeepMindが2024年に提案したLLMの推論強化フレームワーク。タスクに適した推論モジュール(批判的思考・分割統治等)を自動選択・組み合わせて推論構造を構築し、GPT-4やPaLM 2の難問正答率を大幅改善した。

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2026/6/7 更新
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Google DeepMind
推論計画

SELF-DISCOVER フレームワーク

SELF-DISCOVER(2024, Zhou et al., Google DeepMind)は、LLMが解くべきタスクに対して最適な推論構造を自律的に発見・構築するフレームワークです。

核心的なアイデア

Chain-of-Thought(CoT)は「step by step」という一律の推論スタイルを使いますが、タスクによっては不適切な場合があります。SELF-DISCOVERはタスク固有の推論構造を事前に設計してから解きます。

3フェーズ構成

フェーズ1: SELECT(選択) 39種の推論モジュール候補から、タスクに有用なものを複数選択。

推論モジュール例:
- 批判的思考(Critical Thinking)
- 分割統治(Divide and Conquer)
- 演繹推論(Deductive Reasoning)
- 帰納推論(Inductive Reasoning)
- システム思考(Systems Thinking)
- アナロジー推論(Analogical Reasoning)
(計39種)

フェーズ2: ADAPT(適応) 選択したモジュールをタスク固有に言語適応。一般的な定義 → タスク向けの具体的な指示に変換。

フェーズ3: IMPLEMENT(実装) 適応したモジュールを組み合わせた推論計画(JSON形式)を生成し、その計画に沿って推論・回答。

推論計画の例

{
  "step1": "問題をサブ問題に分解(分割統治)",
  "step2": "各サブ問題に演繹推論を適用",
  "step3": "矛盾がないか批判的思考で検証",
  "step4": "アナロジーで直感チェック",
  "final": "統合して最終回答"
}

ベンチマーク結果

ベンチマークCoT-SCSELF-DISCOVER改善幅
BigBench Hard65.781.0+15.3
MATH63.273.1+9.9
ARC Challenge85.191.8+6.7
算術推論平均72.483.9+11.5

GPT-4での実験でChain-of-Thoughtより最大32%改善(BigBench Hard特定カテゴリ)。

GPT-4o / Claude 3への適用

SELF-DISCOVERはAPIレベルで実装可能です。ローカルLLMでも7Bクラスのモデルで推論構造の選択フェーズを実行できます。フェーズ1-2はGPT-4o/Claude 3.5で実行し、フェーズ3はローカルLlama 3で実行するハイブリッドも有効です。

まとめ

SELF-DISCOVERはLLMに「どう考えるかを考えさせる」メタ認知的アプローチです。タスク固有の推論構造を自動発見することで、汎用CoTを大幅に上回る性能を実現しています。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/6/7