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Sequence Parallelism(Megatron-LM)(シーケンス パラレリズム メガトロン エルエルエム)
NVIDIAのMegatron-LMにおけるシーケンス並列化手法。テンソル並列と組み合わせ、LayerNormやDropoutなどアテンション外の層もシーケンス次元で並列化し活性化メモリをTP倍数分の1に削減する。
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2026/6/7 更新
関連タグ
Sequence Parallelism
Megatron-LM
テンソル並列
分散学習
アクティベーションメモリ
Sequence Parallelism(Megatron-LM)完全ガイド
概要
NVIDIAのMegatron-LMフレームワークが提案するSequence Parallelism(SP)は、テンソル並列(TP)と組み合わせて使用するアクティベーションメモリ削減手法。2022年のNVIDIA論文「Reducing Activation Recomputation in Large Transformer Models」で詳述されている。Ring AttentionやUlyssesとは異なり、長文脈の実現よりもメモリ効率改善を主目的とする。
TPとSPの協調動作
Transformerブロックは2種類の領域に分類される:
- TP領域: Self-Attention・MLP(すでにTPで並列化済み)
- SP領域: LayerNorm・Dropout(従来はTPでも複製されていた)
SPでは、SP領域でシーケンス次元を分割して保持し、TP領域に入る前にAll-Gather、出た後にReduce-Scatterを行う。これによりアクティベーション全体をTP_size分の1に削減する。
All-Gather → [Self-Attention with TP] → Reduce-Scatter → [LayerNorm with SP]
↑FullSeq ↓SeqSlice
パフォーマンス実績
| 設定 | TP | SP | アクティベーション削減率 |
|---|---|---|---|
| なし | 1 | なし | 基準(100%) |
| TP=4のみ | 4 | なし | ~25%削減 |
| TP=4 + SP | 4 | あり | ~6%(1/TP_size=1/4) |
| TP=8 + SP | 8 | あり | ~3%削減 |
Ring Attention/Ulyssesとの違い
| 観点 | Megatron SP | Ring Attention | Ulysses |
|---|---|---|---|
| 主目的 | アクティベーション削減 | 長文脈拡張 | 長文脈拡張 |
| 適用箇所 | LayerNorm/Dropout | Attention全体 | Attention全体 |
| 依存する並列化 | TP必須 | 単独動作可 | 単独動作可 |
実装方法
# Megatron-LM訓練スクリプト引数
--tensor-model-parallel-size 4 \
--sequence-parallel
採用事例
- LLaMA 3 405B訓練: MetaがSP採用を明記
- Mistral Large: NeMoベースの訓練インフラでSP適用
- Falcon 180B: Megatron-LMのSPを活用
2025年のトレンド:4D/5D並列
長文脈モデルの普及に伴い、従来の3D(DP+TP+PP)に以下を追加した「4D/5D並列」が登場:Context Parallelism(Ring Attention)+ Expert Parallelism(MoEエキスパート分散)。LLaMA 3 405BやGemini Ultra訓練では5D並列が採用されている。
関連用語
- Ring Attention: 長文脈向けシーケンス並列手法
- 3D Parallelism: TP+PP+DPの組み合わせ
- DeepSpeed ZeRO: オプティマイザー状態のゼロ冗長最適化