AI・機械学習
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SGLang RadixAttention(エスジーラング ラディックスアテンション)

SGLangが実装するKVキャッシュのRadix Tree管理技術。共通プレフィックスを自動検出・再利用し、マルチターン会話やRAGパイプラインの推論効率を劇的に改善する。

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2026/6/6 更新
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LLM推論
Radix Tree

SGLang RadixAttention

概要

RadixAttentionは、スタンフォード大学のLiang Zhengらが2024年に発表した論文「SGLang: Efficient Execution of Structured Language Model Programs」で提案されたKVキャッシュ管理技術。構造化LLM生成ランタイム「SGLang(Structured Generation Language)」の中核最適化機能として実装されている。

背景:プレフィックス共有の重要性

現実のLLMアプリケーションでは、多くのリクエストが共通プレフィックスを持つ:

  • システムプロンプト: 全リクエストが同一システムプロンプトを共有
  • RAG: 取得コンテキストが複数クエリで重複
  • Few-shot: 同一デモンストレーション例を複数リクエストで再使用
  • マルチターン会話: 会話履歴を新規リクエストが継承

vLLMのPagedAttentionでも手動プレフィックスキャッシングは可能だが、RadixAttentionは自動・動的に共有プレフィックスを検出・管理する。

Radix Tree構造

KVキャッシュをRadix Tree(基数木)で管理。新規リクエストが来ると、RadixAttentionはRadix Treeを辿って最長共通プレフィックスを検出し、対応するKVキャッシュを再利用。残りのトークンのみ新規計算する。

例:

  • "You are a helpful assistant." + "What is AI?" → KVキャッシュA
  • "You are a helpful assistant." + "Explain ML." → KVキャッシュB (システムプロンプト部分は共有)
  • "You are a helpful assistant." + "Context: [Doc1] What is RAG?" → KVキャッシュC
    • "Follow-up: Give examples." → KVキャッシュD (CのKV再利用)

パフォーマンス比較(2024年ベンチマーク、vLLM=1.0x基準)

  • ツリー型会話: 5.0倍
  • 長システムプロンプト: 8.0倍
  • RAGクエリ: 3.5倍
  • コード補完: 2.0倍

利用方法

# インストール
pip install sglang[all]

# サーバー起動
python -m sglang.launch_server \
  --model-path meta-llama/Llama-3.1-8B-Instruct \
  --port 30000 \
  --enable-flashinfer

2025年の動向

SGLangは2025年にvLLMと並ぶデファクトLLM推論エンジンとして台頭。DeepSeek V3/R1の推論最適化でSGLangが採用されたことで注目度が急増。GitHub 15k+スター(2025年6月時点)。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/6/6