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SLERP重み補間(エスエルイーアールピーオモミホカン)
Spherical Linear Interpolationを用いてLLMの重みベクトルを球面上で補間しモデルをマージする手法。線形補間と比べ重みの「大きさ」を保ちながら方向のみを補間するため、マージ後の性能劣化が少ない。
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2026/6/8 更新
関連タグ
モデルマージ
重み補間
SLERP
LLM
MergeKit
SLERP重み補間とは
SLERP(Spherical Linear Interpolation)は、LLMの重みテンソルを球面上の点として扱い、2つのモデル間を等速で補間するマージ手法。通常の線形補間(LERP)では w = (1-t)·w₁ + t·w₂ と計算するが、これはベクトルの「ノルム(大きさ)」が縮小するという問題がある。
LERPとSLERPの違い
| 手法 | ノルム保持 | 計算コスト | 品質 |
|---|---|---|---|
| LERP | 縮小する | 低い | 中 |
| SLERP | 保持する | 中程度 | 高い |
SLERPの数式:
SLERP(w₁, w₂, t) = sin((1-t)θ)/sin(θ) · w₁ + sin(tθ)/sin(θ) · w₂
θ = arccos(w₁·w₂ / (|w₁|·|w₂|))
なぜLLMマージにSLERPが有効か
LLMの重みは高次元空間の点として解釈できる。ファインチューニングによって元モデルから「方向」だけが変化し「大きさ」はほぼ保たれるため、方向を正確に補間するSLERPが適している。MergeKitの実験では同一ベースモデルから派生したモデル同士のSLERPマージで、どちらかの能力を平均以上に維持できるケースが多く報告されている。
MergeKitでの設定例
# mergekit_config.yml
merge_method: slerp
base_model: mistralai/Mistral-7B-v0.1
models:
- model: mistralai/Mistral-7B-v0.1
- model: meta-llama/Meta-Llama-3-8B-Instruct
parameters:
t: 0.5 # 補間係数 (0=base寄り, 1=second model寄り)
dtype: bfloat16
実用的なポイント
同一ベースモデルが原則: アーキテクチャが異なるモデルのSLERPは一般にうまく機能しない。Mistral-7BとLlama-3-8Bのように構造が近い場合は成功事例がある。
層ごとの補間係数: MergeKitは層ごとに異なるtを指定できるため、前半層はbase寄り・後半層はinstruct寄り、のような細かい調整が可能。
評価指標: SLERPマージ後はMMLU、HellaSwag、TruthfulQAなどのベンチマークで両親モデルと比較するのが標準的。