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SMT(エスエムティー)

Simultaneous Multi-Threading。同時マルチスレッディング

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2026/4/25 更新
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初心者向け

SMT(Simultaneous Multi-Threading、同時マルチスレッディング)

概要

SMT(Simultaneous Multi-Threading)は、1つの物理 CPU コアで複数のスレッドを同時実行する技術です。Intel の「Hyper-Threading(HT)」、AMD の「SMT」として知られ、コア内のリソースを効率的に活用してマルチスレッド性能を向上させます。

仕組み

物理コアには ALU、FPU、L1 キャッシュ、レジスタファイルなどの実行ユニットがあります。単一スレッドだけではこれらのリソースが常に使われているわけではなく、キャッシュミスやメモリ待ちの「アイドル時間」が頻発します。SMT は2つ目のスレッドにその空きリソースを割り当てることで、同じコアで並列処理を行います。

パフォーマンス向上

SMT の性能向上はワークロード依存で大きく変動します:

ワークロードSMT 効果
サーバー・ウェブアプリ+30〜40%
データベース処理+25〜35%
画像・動画エンコード+15〜25%
科学計算+10〜20%
ゲーム(一般)-5〜+10%
ゲーム(一部競技FPS)-10〜-5%

SMT 有効時のコア数表記

CPU物理コア論理コア(SMT 有効)
Ryzen 9 7950X1632
Ryzen 9 7900X1224
Ryzen 7 7800X3D816
Core i9-14900K24 (8P+16E)32(Pコアのみ SMT)
Core i7-14700K20 (8P+12E)28

注意: Intel の E-core(Efficiency Core)は SMT 非対応のため、物理=論理で計算されます。

ゲームにおける SMT

Cyberpunk 2077、Apex Legends、VALORANT などの競技タイトルでは、SMT を無効化することで 1〜5% のフレームレート向上やマイクロスタッター減少が報告されています。これはスレッドスケジューラの不適切なコア割り当てが原因です。

BIOS での無効化

  • AMD: Advanced → CPU Configuration → SMT Mode → Disabled
  • Intel: Advanced → CPU Configuration → Intel Hyper-Threading → Disabled

セキュリティ面の考慮

2018年以降、SMT を利用したサイドチャネル攻撃(Spectre、Meltdown、L1TF、MDS など)が多数発見されました。高セキュリティ環境では SMT を無効化することが推奨される場合もあります。

Intel Hyper-Threading との違い

Hyper-Threading は Intel の SMT 実装で、機能的には同一ですが以下の特徴があります:

  • ブランディング: Intel 独自商標
  • 1コア2スレッド: Xeon Phi など一部は 4スレッド対応
  • E-core 非対応: 第12世代以降の Efficiency Core はサポートせず

関連用語

  • Hyper-Threading(Intel 版 SMT)
  • コア数 vs スレッド数
  • サイドチャネル攻撃(Spectre、Meltdown)
  • Thread Director(Intel)、CCD(AMD)
この記事について
カテゴリーCPU
難易度初級
作成日2025/7/26