TIM(サーマルインターフェース)(ティーアイエム)
CPU/GPU-クーラー間熱伝導材。Thermal Grizzly Kryonaut Extreme(14.2W/mK)・Conductonaut Extreme(液体金属・73W/mK)・Arctic MX-6(8.5W/mK)・Noctua NT-H2・Cooler Master CryoFuze Extreme・Corsair TM30・ARCTIC Mx-4 2019が2026年代表、導電性(液金)注意+塗布量+Delid併用もあり。
概要
TIM(Thermal Interface Material)は、CPUやGPUの熱源とクーラーの接触面に塗布し、熱抵抗を低減するための材料です。金属粉末、シリコンオイル、液体金属など多様な化学構造を持ち、熱伝導率(W/mK)が製品ごとに大きく異なります。2026年時点で、代表的な製品は「Thermal Grizzly Kryonaut Extreme(14.2 W/mK)」や「Thermal Grizzly Conductonaut Extreme(73 W/mK)」などが挙げられます。
主な特徴・仕組み
- 熱伝導率:液体金属は金属結合が強く、73 W/mKを実現。シリコンオイル系は8.5 W/mK程度。
- 粘度:液体金属は0.8 cSt、シリコンオイル系は2.5 cSt。粘度が低いほど塗布が容易。
- 導電性:液体金属は導電性が高く、静電気対策が必要。
- 厚さ:0.05 mm〜0.2 mmが推奨。厚すぎると熱抵抗が増える。
- 耐熱性:最高温度は200 °C以上。
- 塗布量:1 mm²あたり0.5 gが標準。
- 使用環境:高湿度や高温環境での安定性が評価される。
- 安全性:液体金属は腐食性があるため、金属ケースは防護処理が必要。
- コスト:1 gあたり5 ¥〜200 ¥。
- 寿命:長期使用での酸化や分離が起こりやすい。
スペック/製品比較表
| 製品名 | 熱伝導率 (W/mK) | 粘度 (cSt) | 推奨厚さ (mm) | 価格 (1 g) |
|---|---|---|---|---|
| Thermal Grizzly Kryonaut Extreme | 14.2 | 2.5 | 0.1 | 80 ¥ |
| Thermal Grizzly Conductonaut Extreme | 73 | 0.8 | 0.05 | 150 ¥ |
| Arctic MX-6 | 8.5 | 2.0 | 0.1 | 60 ¥ |
| Noctua NT-H2 | 7.5 | 2.3 | 0.1 | 70 ¥ |
| Cooler Master CryoFuze Extreme | 12.0 | 2.2 | 0.1 | 90 ¥ |
| Corsair TM30 | 10.0 | 2.4 | 0.1 | 85 ¥ |
| ARCTIC MX-4 | 8.0 | 2.1 | 0.1 | 55 ¥ |
具体例・対応製品
- CPU:Intel Core i9 13900K、AMD Ryzen 9 7950X
- GPU:NVIDIA RTX 4090、AMD Radeon RX 7900 XTX
- クーラー:Noctua NH-D15、Corsair H150i Pro、NZXT Kraken X73
- マザーボード:ASUS ROG Strix Z790-E、MSI MPG B650 Tomahawk
- ケース:NZXT H710、Fractal Design Meshify 2
2025年に登場した「Thermal Grizzly Conductonaut Extreme」は、液体金属の導電性を低減しつつ73 W/mKを維持。2026年の最新モデルでは、耐酸化性が向上し、長期使用時の熱抵抗が5 %低減されました。
自作PCでの選び方・注意点
- 熱源の表面状態:研磨が不十分だと熱抵抗が増大。
- 塗布量の調整:過剰塗布は熱抵抗増加。
- 導電性の確認:液体金属使用時は金属ケースに接触しないよう注意。
- 厚さの測定:0.05 mm〜0.1 mmが最適。
- 粘度の確認:低粘度製品は塗布が容易。
- 耐熱性のチェック:CPU温度が70 °Cを超える場合は耐熱性が重要。
- コストパフォーマンス:1 gあたりの価格を比較。
- 使用環境:高湿度環境では酸化が進む。
- 安全対策:液体金属使用時は防護手袋と換気。
- メンテナンス:定期的に塗布量を確認し、必要に応じて再塗布。
関連用語との違い
- Thermal Paste(熱ペースト):主にシリコンオイル系で、粘度が高く導電性が低い。
- Thermal Pad(熱パッド):柔軟性が高く、厚さが固定。
- Thermal Compound(熱コンパウンド):粘度が中程度で、塗布が簡単。
- 液体金属(Liquid Metal):導電性が高く、熱伝導率が最大。
よくある質問
Q1. 液体金属は金属ケースに接触すると腐食しますか?
A1. はい、アルミニウムや銅に接触すると酸化が進み、腐食が起こります。ケースは防護処理が必要です。
Q2. TIMの塗布量はどの程度が適切ですか?
A2. 1 mm²あたり0.5 gが標準で、厚さ0.05 mm〜0.1 mmが推奨されます。
Q3. 2026年の最新TIMはどの製品が最も優れていますか?
A3. 「Thermal Grizzly Conductonaut Extreme」は73 W/mKで導電性を低減し、耐酸化性が向上しています。
まとめ
TIMはCPUやGPUの熱管理に不可欠な要素であり、製品ごとに熱伝導率、粘度、導電性が大きく異なります。2026年の最新製品では、液体金属の導電性を抑えつつ高い熱伝導率を実現し、長期使用時の安定性が向上しています。自作PCを構築する際は、熱源の表面状態、塗布量、厚さ、導電性の有無を総合的に判断し、適切なTIMを選択することが重要です。