ACアダプターなどの外部電源から電力を供給する方式のUSBハブ。バスパワー型では電力不足になる外付けHDDやUSB DACなどの高消費電力デバイスを安定して動作させるために使用される。
セルフパワーUSBハブは、PC側のUSBポートからではなく、付属のACアダプターやUSB PD電源から独立して電力を取得するタイプのUSBハブである。これにより、各ダウンストリームポートに十分な電力(ポートあたり最大900mA@5V = 4.5W、急速充電対応モデルでは最大2.4A@5V = 12W)を供給できる。
| 項目 | バスパワー型 | セルフパワー型 |
|---|---|---|
| 電源 | PC側USBポートから供給 | ACアダプター / USB PD |
| 総供給電力 | 最大4.5W(USB 3.0) | 20〜60W(モデルによる) |
| ポートあたり電力 | 0.9〜1.1W | 2.5〜12W |
| 携帯性 | ◎(ケーブル1本) | △(ACアダプター必要) |
| 安定性 | △(デバイス数で変動) | ◎(独立電源) |
| 価格 | 1,000〜2,500円 | 2,500〜8,000円 |
2.5インチ外付けHDDは起動時に約2.5Wの電力を必要とする。バスパワーハブでは2台以上の同時接続で電力不足が発生し、デバイスが認識されない・突然切断されるトラブルが頻発する。
高品質なUSB DACは内部のアナログ回路に安定した電力を必要とする。電力不足ではノイズの増加や音切れが発生する。
USB充電には最低5W(5V/1A)、急速充電では10〜18Wが必要。バスパワーハブではポートあたり0.9Wしか供給できないため、充電速度が極めて遅くなる。
ビデオ会議でWebカメラとリングライトを同時にUSB接続する場合、合計消費電力が5Wを超えることが多い。
セルフパワーハブを選ぶ際は、ACアダプターの定格出力とポート数の関係を確認する。
| ACアダプター出力 | ポート数 | ポートあたり平均電力 |
|---|---|---|
| 12W(5V/2.4A) | 4ポート | 3W |
| 24W(12V/2A) | 7ポート | 3.4W |
| 36W(12V/3A) | 7ポート | 5.1W |
| 60W(12V/5A) | 10ポート | 6W |
注意: カタログ値は全ポート均等配分の理論値。実際には使用中ポートに動的に配分される製品が多い。全ポート同時フル負荷では定格を超える可能性がある。
A1: 多くのセルフパワーハブは外部電源なしでもバスパワーモードで動作する。ただしバスパワーの電力上限に制限されるため、高消費電力デバイスは認識されない場合がある。
A2: 大出力のACアダプターは余裕があり安定性は向上するが、未使用時の待機電力も増える。接続デバイスの合計消費電力の1.3〜1.5倍程度が適切。
A3: USB PD電源入力に対応したセルフパワーハブが増えている。ACアダプターの代わりにUSB-C PD充電器(45〜65W)で給電できるため、電源周りを統一してケーブル数を削減できる。