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vLLM OpenAI互換サーバー(ブイエルエルエム オープンエーアイ ごかん サーバー)

vLLMが提供するOpenAI API互換のLLM推論サーバー。PagedAttentionによる高スループットと低レイテンシを実現し、GPUクラスタ上でLLaMA・Mistral等のオープンモデルを本番運用するためのデファクトスタンダード。

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2026/6/7 更新
関連タグ
vllm
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paged-attention
continuous-batching
ai

vLLM OpenAI互換サーバー 詳細解説

概要

vLLM(Virtual LLM)は2023年にUC Berkeleyのチームが開発したオープンソースのLLM推論エンジンです。PagedAttentionというKVキャッシュ管理手法を核に、高スループット・低レイテンシのLLM推論を実現します。OpenAI APIと完全互換のREST APIを提供するため、既存のAIアプリケーションをプロプライエタリなモデルからオープンモデルに容易に移行できます。

主要機能

  • PagedAttention: KVキャッシュをページング管理し、メモリ断片化を解消。同一GPUでより多くのリクエストを並行処理
  • Continuous Batching: リクエストが到着するたびに動的にバッチを組み替え、GPU利用率を最大化
  • Tensor Parallelism: 複数GPUにモデルを分散配置し、70Bパラメータ以上の大型モデルも実用的なレイテンシで推論
  • OpenAI互換API: /v1/completions・/v1/chat/completions・/v1/embeddingsエンドポイントを標準提供
  • マルチモーダル対応: LLaVA・Phi-3-Vision等のビジョンモデルにも対応

サーバー起動例

# 基本起動
vllm serve meta-llama/Llama-3.1-8B-Instruct

# マルチGPU起動(Tensor Parallel)
vllm serve meta-llama/Llama-3.1-70B-Instruct \
  --tensor-parallel-size 4 \
  --max-model-len 8192

# 量子化モデル(AWQ)
vllm serve Qwen/Qwen2.5-72B-Instruct-AWQ \
  --quantization awq

OpenAIクライアントからの利用

from openai import OpenAI

client = OpenAI(
    base_url="http://localhost:8000/v1",
    api_key="dummy"
)

response = client.chat.completions.create(
    model="meta-llama/Llama-3.1-8B-Instruct",
    messages=[{"role": "user", "content": "こんにちは"}]
)

SGLang・TGIとの比較

  • vLLM: 汎用性が高く対応モデル数が最多。PagedAttentionによるメモリ効率が優秀
  • SGLang: 複雑なプロンプトプログラム・RadixAttentionで一部ワークロードはvLLMを上回るスループット
  • TGI(Text Generation Inference): HuggingFace公式、Safetensors対応・Continuous Batching・Flash Attention標準搭載

本番運用のベストプラクティス

  1. --max-model-lenを実際の最大コンテキスト長に絞ってVRAM節約
  2. --gpu-memory-utilization 0.90で残り10%をシステム予備に
  3. ロードバランサー(Nginx/Envoy)と組み合わせて複数インスタンスをスケールアウト
  4. Prometheus + Grafanaでスループット・P99レイテンシ・KVキャッシュヒット率を監視

まとめ

vLLMはオープンソースLLMを本番サービングするためのデファクトスタンダードです。PagedAttentionとContinuous Batchingの組み合わせにより、商用GPUクラスタでもLLaMA 3やQwen 2.5等の最新モデルを高効率で運用できます。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/6/7