3dfx Voodoo 2(スリーディーエフエックスヴードゥーツー)
3dfx Interactive 1998年3月発売のPCIアクセラレータ。8MB EDO・SLI 2枚連結・Quake II/Half-Life時代の3D覇者。
概要
3dfx Voodoo 2(型番Voodoo 2、3dfx Interactive製)は、米3dfx Interactive社が1998年3月に発売したPCI接続3Dアクセラレータカードで、初代Voodoo Graphics(1996年10月)の後継機。8MB EDO RAM(テクスチャ4MB+フレームバッファ4MB、初代Voodoo Graphicsの4MBから倍増)+100MHz グラフィックスコア+3D専用設計(2D機能非搭載)+SLI(Scan-Line Interleave)2枚連結機能+最大1024×768@60Hz/800×600@90Hz解像度対応等の独自機能で、Quake II(1997年12月、id Software)・Half-Life(1998年11月、Valve)・Unreal(1998年5月、Epic)・Tomb Raider 2/3等の1998-1999年代表PC 3Dゲームを最高画質で動作させる「1998-1999年自作PC界の3D覇者」として君臨した名機。注意: 本記事は既存「3dfx Voodoo」(既存登録、初代Voodoo Graphics 1996年)とは差別化し、Voodoo 2固有のSLI 2枚連結機能+8MB EDO+1998年Quake II/Half-Life時代の中核+3dfx社最盛期の象徴等の特徴に焦点を当てる。SLI 2枚連結(同一PCに2枚のVoodoo 2を装着し、奇数行/偶数行を分担描画する技術)は当時画期的で、Voodoo 2 12MB×2 SLI構成(合計24MB相当)が1998-1999年最強自作PCゲーム機として愛好家層で熱狂的支持を得た。価格は初代Voodoo Graphics**$300から大幅値上げの$300(8MB)/$350(12MB)で、Voodoo 2 SLI 2枚=$600+の構成は当時としては超高額(Pentium II 400MHz $700+SDR SDRAM 128MB $200+Voodoo 2×2 SLI $600=$1,500の自作PCで合計$2,500-3,000の最高峰機)。3dfx社の絶頂期を象徴する機種で、後継Voodoo 3(1999年4月、2D統合)→Voodoo 4/5(2000年)+2000年12月3dfx社倒産+NVIDIA買収というドラマチックな歴史を辿るが、Voodoo 2 1998-1999年がPC 3D時代の頂点**として記憶される。
主な特徴・仕組み
- 種類: PCI接続3D専用アクセラレータカード
- 発売: 1998年3月
- メモリ: 8MB EDO RAM(4MB Texture+4MB FrameBuffer)/12MB(後期版)
- バス: PCI 33MHz×2スロット占有
- グラフィックス: TMU2基、100MHz Graphics Core
- 解像度: 最大1024×768@60Hz、800×600@90Hz
- フィルレート: 90Mピクセル/秒
- 2D機能: 非搭載(別途2Dカード必要、S3/Matrox/RIVA等併用)
- SLI: 2枚連結で性能2倍(24MB相当)
- 価格: $300(8MB)/$350(12MB)/$600+(SLI 2枚構成)
- API: Glide(3dfx独自)+OpenGL+DirectX 6
- 主要対応ゲーム: Quake II、Half-Life、Unreal、Tomb Raider 2/3
スペック比較表
| 項目 | Voodoo 2 | Voodoo Graphics | RIVA TNT | RIVA TNT2 | Matrox G200 |
|---|---|---|---|---|---|
| 発売 | 1998/03 | 1996/10 | 1998/06 | 1999/03 | 1998/05 |
| メモリ | 8/12MB EDO | 4MB EDO | 16MB SDR | 32MB SDR | 8MB SGRAM |
| 2D機能 | なし | なし | あり | あり | あり |
| Glide | あり | あり | なし | なし | なし |
| OpenGL | 完全 | 部分 | あり | あり | あり |
| 価格 | $300-350 | $300 | $200 | $250 | $200 |
具体例・対応製品
- 3dfx Voodoo 2 8MB(1998年3月): $300、標準モデル
- 3dfx Voodoo 2 12MB(1998年Q3): $350、テクスチャ容量増
- Diamond Monster 3D II(1998年): 3dfx純正Voodoo 2搭載カード
- Creative Labs 3D Blaster Voodoo 2(1998年): Creative版
- 対応 ゲーム Quake II(1997年12月、id Software): $59
- 対応 ゲーム Half-Life(1998年11月、Valve): $54
- 対応 ゲーム Unreal(1998年5月、Epic): $54
- 対応 ゲーム Tomb Raider II(1997年11月、Eidos)
- 後継 Voodoo 3(1999年4月): 2D統合廉価版
- 後継 Voodoo 5(2000年6月): 4チップSLI最高峰
自作PCでの選び方・注意点
3dfx Voodoo 2は完全にレトロハードウェア、現代の自作PC市場には存在せず、1998-1999年Quake II/Half-Life時代の自作PCを再現する用途でヤフオク・eBay中古$50-300で動作品流通。SLI 2枚構成($200-500)はマニア向けの隠れた人気構成で、当時の超高額システムを比較的安価に再現できる楽しみ。FPGA再現は2026年現在限定的(MiSTer FPGA Voodoo 1コアは存在、Voodoo 2は開発中)、86Box完全PCエミュレータでVoodoo 2環境再現可能だがGlide APIサポートは部分的。実機+Pentium II 400MHz+SDR SDRAM 128MB+Voodoo 2 SLI+Sound Blaster Live!+Creative Labs SoundBlaster MIDI Daughterboard等の構成で、Quake II・Half-Life・Unreal等を当時最高画質で動作確認可能。1998-1999年PC 3D文化の頂点として、デジタル考古学・PC史教育・愛好家コミュニティで頻繁に言及される名機種。
関連用語との違い
3dfx Voodoo(Voodoo Graphics)(既存登録、1996年10月)はVoodoo 2の前世代で4MB EDO+50MHz+800×600上限、Voodoo 2は1998年3月発売の倍メモリ+倍速+SLI機能追加版。NVIDIA RIVA TNT(1998年6月)+RIVA TNT2(1999年3月)は同時代直接競合機で2D統合+ハイメモリ容量で総合バランス優位、Voodoo 2は3D専用+Glide API最適化で当時の主要ゲームで画質優位。Voodoo 3(1999年4月)は2D統合廉価版でVoodoo 2の直接後継だが性能ジャンプ限定、3dfx社の戦略迷走を象徴する世代区切り。
よくある質問(FAQ)
Q1: なぜ2D機能を非搭載? A: 1996-1998年当時、3D専用カードを2Dカードと別装着するのが業界標準でした(Voodoo Graphicsから踏襲)。2D機能を実装すれば設計複雑化+コスト増大+性能低下のため、3dfxは「3D特化+2Dは既存カード使用」戦略を選択。Quake/Half-Life時代の自作PCはS3 Trio64V2/Matrox MGA G100等の2Dカード+Voodoo 2の組合わせが標準でした。
Q2: SLIとは? A: Scan-Line Interleaveの略で、同一PCに2枚のVoodoo 2を装着し、画面を奇数ライン/偶数ラインで分担描画する技術。性能はほぼ2倍(理論値2x、実測1.6-1.8x程度)、当時の超高額構成として愛好家層で支持。後にNVIDIA SLI(2004年)がScalable Link Interfaceに転用し名前と概念を継承しました。
Q3: 現代でVoodoo 2環境を体験するには? A: ①実機+中古Voodoo 2$50-300+Pentium II/III時代マザーボード、②86Box完全PCエミュレータ(Glide API限定対応)、③DOSBox+Glideラッパー、の3ルート。実機が最も完全な体験で、Quake II・Half-Life等の当時ゲームを動作確認できます。
まとめ
- 1998年3月発売・3dfx Interactive製PCI 3Dアクセラレータ
- 8MB EDO+SLI 2枚連結の独自機能
- Quake II/Half-Life/Unreal時代3D覇者
- 1998-1999年自作PC文化の頂点機
- 3dfx絶頂期象徴・2000年倒産後NVIDIA買収