壁面設置を前提としたフレーム型 PC ケース。Thermaltake Core P5 系統でショーケース用途・省スペース両立を狙う。
壁掛け PC ケースは、壁面への直接設置を前提としたオープンフレーム型 PC ケースの総称である。Thermaltake Core P5 / P8 シリーズや InWin D-Frame Mini が代表製品で、2015 年以降のショーケース・eスポーツ配信ルーム用途で確立されたカテゴリである。一般的なタワー型と異なり、背面の壁掛けマウントプレートを使い垂直設置することで、床面積 0 cm² を実現し、コレクション展示・コンテンツ撮影・限定スペース運用に活用される。2026 年は配信者・クリエイターの需要拡大で再注目され、Lian Li や Hyte から新モデルが登場している。
| モデル | 対応板 | 最大 GPU | 最大ラジ | 重量 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| Thermaltake Core P5 TG V2 | E-ATX | 450mm | 480mm | 14.2kg | ¥24,800 |
| Thermaltake Core P8 TG | E-ATX | 460mm | 480mm×3 | 25.5kg | ¥65,800 |
| InWin D-Frame Mini | Mini-ITX | 330mm | 240mm | 6.8kg | ¥42,800 |
| CORSAIR Crystal 680X RGB(縦置壁掛可) | E-ATX | 330mm | 420mm | 13.5kg | ¥42,800 |
| Lian Li O11 Dynamic EVO(壁掛 KIT 別売) | E-ATX | 422mm | 360mm | 12.5kg | ¥29,800 |
壁掛け PC ケースの最大の注意点は 壁の耐荷重である。石膏ボード壁(合板厚 12mm)単体では最大 15kg が安全限界で、35kg 超の Core P8 を直付けすると壁崩壊リスクがある。以下の対応が必須: (1) 壁内の柱を探査(スタッドファインダー ¥3,000)、(2) 下地に木材補強を入れる、(3) ALC やコンクリート壁の場合はアンカーボルト(M8 以上)使用。賃貸住宅では壁面使用不可のため、自立型スタンド(別売 ¥8,000-15,000)を検討する。
ケーブル管理: 壁掛け運用では電源・LAN・USB ハブ等のケーブルが視覚的に目立つため、壁内配線または化粧モール(Panduit LD-3 ¥2,500)で隠蔽。電源タップは壁裏に配置するのが理想。
冷却: オープンフレームはホコリ蓄積が早く、3 ヶ月毎のエアダスター清掃が必要。特にグラボの縦置き重力方向はホコリがヒートシンクに溜まりやすいため、ファン回転方向に注意した設置が推奨される。
壁掛けケース vs 縦置きケース: 縦置きは床置きで縦長、壁掛けは VESA マウントで壁面固定。壁掛けケース vs オープンフレームベンチ台: ベンチ台(EK Water Blocks EK-Loop Bench 等)は水平展示、壁掛けは垂直展示。壁掛けケース vs ショーケースケース: ショーケースは見せることに特化した密閉ガラス、壁掛けはフレーム開放型で基板直見せ。
Q1: 賃貸住宅でも壁掛けできますか? A: 直接壁穴は通常禁止。自立型スタンド(Thermaltake VERSA ¥12,800)を併用すれば壁面ビジュアル + 自立設置で賃貸でも運用可。
Q2: パーツ重量合計 25kg で石膏ボード壁は安全? A: 下地柱に M8 ボルト 4 本固定で安全。合板 12mm 単独は避け、下地探しで必ず柱位置を確認する。
Q3: 壁掛けで水冷漏れリスクは高い? A: 液晶ディスプレイと同じ垂直設置のためリスクは通常の水冷と変わらない。配管接続部のゆるみ確認は 6 ヶ月毎推奨。