Google が 2010 年公開した Web 画像フォーマット。VP8 / VP9 コーデックベースで JPEG / PNG 比 25-50% 圧縮率向上 + アニメーション対応、Chrome / Firefox / Safari / Edge 主要ブラウザ標準対応の Web 標準フォーマット。
WebP(ウェブ ピー)は、Google が 2010 年 9 月 30 日に公開した Web 画像専用フォーマットです。Google が 2010 年に VP8 動画コーデック(米 On2 Technologies 買収由来、$133 million で 2010 年買収)をベースに、Web ページのロード時間 + 帯域消費削減を目的として開発しました。「WebP」の名称は「Web Picture」の合成で、Web 配信に最適化された画像フォーマットを表現しています。
技術的には、(1)損失あり圧縮(VP8 イントラフレームコーディング、JPEG 代替、Quality 0-100 で調整)・(2)損失なし圧縮(LZ77 派生 + Huffman + 専用エンコーディング、PNG 代替)・(3)アニメーション対応(WebP Animation、複数フレーム + フレーム間圧縮、GIF / APNG 代替)・(4)アルファチャンネル(透明度、PNG 互換、損失あり / 損失なし両対応)・(5)EXIF / XMP / ICC プロファイル(写真メタデータ対応)、を 1 つのフォーマットに統合しています。これにより、Web ページの画像配信に必要な機能をオールインワンで提供できます。
圧縮率は、(1)JPEG 比 25-35% サイズ削減(同等品質、損失あり、SSIM / VMAF 等の品質指標で同等)・(2)PNG 比 26% サイズ削減(損失なし)・(3)GIF アニメ比 64% サイズ削減・(4)AVIF / HEIC 比では 20-30% サイズが大きい(後発フォーマットより劣る)、というスペックです。実測では、Web ページの画像帯域を 30-50% 削減できるケースが多く、Google 自身の検索 + YouTube + Maps 等の主要サービスで全面採用されています。
エンコード速度は JPEG / PNG とほぼ同等で、AVIF / JPEG XL より大幅に高速です。これは Web サーバ + CDN での実時間変換 + 大規模配信に重要な特徴で、AVIF が登場した後も WebP が Web 配信の主流として残る理由のひとつです。
主要 Web ブラウザ対応は、(1)Chrome 23+(2012 年 12 月)・(2)Opera 12+(2012)・(3)Edge 18+(2018)・(4)Firefox 65+(2019 年 1 月、ようやく対応)・(5)Safari 14+(2020 年 9 月、最後に対応)、で 2024 年現在は全主要ブラウザで標準対応しています。Internet Explorer 11(2024 年でも一部企業利用)では非対応のため、当該レガシー環境では JPEG / PNG フォールバックが必要です。
主要画像編集ソフト対応は、Adobe Photoshop CC 2018+(WebP プラグイン)/ 2024+(標準対応)・GIMP 2.10+(2018+)・Inkscape 1.0+(2020)・Affinity Photo 2.5+(2024)などです。Web フレームワーク + CDN では、Next.js Image Component / Cloudflare Images / Vercel Image Optimization / Akamai Image Manager / Imgix などが自動的に WebP 配信を行います。
歴史的位置付けとしては、(1)Google が Web 配信特化で開発した初の主要画像フォーマット・(2)JPEG / PNG / GIF を 1 つのフォーマットで代替する野心的な統合・(3)2012-2024 年の Web 画像配信効率化の中核技術・(4)後継 AVIF / JPEG XL への橋渡し役、として現代も評価されています。
| フォーマット | 圧縮率(JPEG 比) | エンコード速度 | ブラウザ採用 |
|---|---|---|---|
| JPEG | 1.0(基準) | 超高速 | 全(古典的標準) |
| WebP | 0.65-0.75 | 高速 | 主流(2024 年全) |
| AVIF | 0.5 | 中速 | Chrome/FF/Safari |
| HEIC | 0.5 | 中速 | Safari + Apple 主軸 |
| JPEG XL | 0.4-0.5 | 中速 | 限定(Chrome 廃止) |
| PNG | 1.5-2.0 | 中速 | 全 |
WebP は 2024 年現在の Web 標準画像フォーマットとして自作 PC ユーザーが日常的に恩恵を受けています。Web ブラウザ閲覧 + Cloudflare / Vercel / 主要 CDN の自動 WebP 配信 + Photoshop / GIMP での書出対応で、Web ページのロード時間 + 帯域 + バッテリ消費の削減効果が体感できます。
ホビー / 業務知識習得用途では、brew install webp / apt install webp で CLI ツール cwebp / dwebp が利用可能で、JPEG / PNG → WebP 変換 + 圧縮率比較ができます。Web デザイナー / ブロガー / EC サイト運営者は、WebP 採用で SEO 評価向上 + Lighthouse スコア改善 + Core Web Vitals 最適化が可能で、業務に直接的なメリットがあります。
Q1: WebP と AVIF どちらを使うべきですか? A: バランス + 互換性 + エンコード速度 → WebP、最新 + 最高圧縮率 → AVIF。実用上は両方を併用することが多く、Cloudflare Images / Vercel / Next.js Image Component が自動的にブラウザ対応に応じて WebP / AVIF を配信します。
Q2: WebP の損失なしモードは PNG より良いですか? A: 圧縮率では WebP 損失なし(PNG 比 26% サイズ削減)が優位ですが、PNG はすべてのブラウザで動作する古典的標準として絶対的な互換性があります。新規プロジェクトなら WebP 損失なし、レガシー互換性重視 + 業務システムなら PNG が選択肢です。
Q3: WebP はもう古いですか? A: いいえ。AVIF / JPEG XL の登場で技術的優位性は薄れていますが、エンコード速度 + 互換性 + ブラウザ採用度で WebP は依然として Web 配信の主流です。2024-2026 年も Web 画像配信の主軸として機能し続け、AVIF / JPEG XL と併用される形で長期間採用されると予想されます。