DDR5-6400 RAMのベンチマークでは、DDR4よりも大幅に性能が向上します。

Shenzhen Longsys Electronics Co. Ltd.は、同社のDDR5-6400メモリーの威力を、インテルのAlder Lake-Sプロセッサーの1つで実証しました。同社の結果は、DDR5が次世代ハードウェアにとって絶対的な喜びとなることを示しています。

Longsys社は現在、2種類のDDR5-6400メモリモジュールを開発中です。16GBタイプはシングルランク、32GBタイプはデュアルランクとなっています。どちらのメモリモジュールも、8層PCB、40のCASレイテンシー（CL）、1.1VのDRAM電圧を備えています。Longsys社の製品は、DDR5の頂点ではありません。DDR5は最終的に、データレートがDDR5-8400まで、容量がモジュールあたり128GBまで拡張されて登場します。

Longsys社は、同社のDDR5-6400(ES1)メモリモジュールの32GB版をCL40でデモしました。ちなみに、JEDECのDDR4-6400の「A」仕様はCL46となっています。

DDR5メモリに対応したプロセッサはそれほど多くなく、AMD陣営からも決定的な情報は得られていません。Alder Lakeは、DDR5をサポートする予定のある最も近いプロセッサです。実際、Longsys社のテストプラットフォームは、800MHzのベースクロックで動作する8つのコアを持つAlder Lake-Sチップをベースにします。

DDR5-6400のベンチマーク

Longsys社が、同社のDDR5-6400またはDDR5-4800のメモリモジュールと、同ブランドのDDR4メモリモジュールのいずれかを比較したかどうかは不明です。同社の結果ではDDR5-6400とされているが、BIOSのスクリーンショットではDDR5-4800となっています。また、DDR4メモリのデータレートも不明です。しかし、CL22の値から判断すると、このDDR4メモリモジュールはJEDECのDDR4-3200スピードビンに準拠している可能性が高いです。

Longsys社が提供したRAMベンチマークによると、AIDA64のリード、ライト、コピーの各テストにおいて、DDR5メモリモジュールがDDR4メモリモジュールよりも優れていました。パフォーマンスの向上は、それぞれ39%、36%、12%となりました。しかし、DDR5メモリモジュールは、DDR4に比べて97%のレイテンシーを示しました。

また、Longsys社は、中国でかなり人気のあるベンチマークであるMaster Luベンチマークのメモリ結果を発表しました。DDR4メモリモジュールは91,575点、DDR5メモリモジュールは193,684点を記録しました。シンセティック・ベンチマークはすべてを語るものではありませんが、DDR5メモリ・モジュールはMaster Luにおいて最大112%の性能向上を実現しました。

インテルの第12世代Alder Lake-Sプロセッサーは、2021年後半または2022年前半に登場する可能性があります。したがって、DDR5が提供するパフォーマンスをユーザーが初めて体験するまでには、それほど時間がかからないはずです。