ビットコイン・マイニング企業が3,000万ドル相当のNvidia CMP GPUを購入

NvidiaのCryptocurrency Mining Processor (CMP)製品を購入した人がいるようです。世界最大かつ最古のビットコインマイニング企業のひとつであるHut 8 Mining Corp.は、NvidiaのCMPグラフィックスカードに3,000万ドル相当の注文を出しました。Nvidiaは2021年5月から発注品の納入を開始し、Hut 8 Mining Corp.は夏までにすべてを稼働させる予定です。

今回の購入により、Hut 8 Mining Corp.はマイニング事業を大幅に拡大したいと考えています。同社は、1,600ギガハッシュまでの集合的なパフォーマンスを見積もっています。NvidiaのCMPデバイスを導入することで、Hut 8 Mining Corp.は、現在のマイニング事業を拡張するだけでなく、別のブロックチェーンネットワークにも進出するようになります。

この取引の詳細は非公開なので、Hut 8 Mining Corp.がどのCMPモデルを購入したかは不明です。現在、Nvidiaは30HX、40HX、50HX、90HXという形で4種類のCMPデバイスを提供しています。最初の2モデルは現在入手可能ですが、残りのモデルは今年の第2四半期に予定されます。注文の時期と納品予定日を考えると、どのSKUが取引に含まれているかは誰にでもわかることです。

"Hut 8のCEOであるJaime Levertonは、「様々なブロックチェーンネットワークと相互作用するアプリケーションの採用と開発はかつてないほど活発化しており、様々な業界に多くの可能性をもたらしています」と述べました。CMPを使ったマイニングは、Hut 8に新たな機会をもたらし、収益源の拡大と多様化に向けた長期的・短期的な計画を実行し続けることができると信じています。"

NvidiaはCMPデバイスをEthereumのマイニングに向けて積極的に販売しており、Hut 8 Mining Corp.がEthereumに挑戦している可能性は十分に考えられます。公式発表でもチップメーカーは価格設定には触れていないので、3,000万ドルで何台買えるのかは謎です。

CMP 90HXは、Ethereumのハッシュレートが86MH/sと、CMPスタックの中で最も高いパフォーマンスを発揮します。しかし、Nvidiaがデータセンター用GPUであるA100をマイニングカードに再利用するのではないかという噂が流れています。噂されているCMP 220HXは、210 MH/sのハッシュレートを実現し、CMP 90HXよりも最大144%高速になります。CMP 220HXが実現すれば、おそらく大規模なマイニング企業が欲しがることになるだろう。

企業に属さない、少しでもお金を稼ぎたいと思っているマイナーは、RTX 3080やRTX 3090などのゲーミングモデルが最適なマイニングGPUであることがわかりますが、GTX 1060のような古いカードでもすぐに元を取ることができます。