デル、IPSパネル採用の240Hzゲーミングモニターを発表

デルは、この春、4種類の新しいゲーミングモニターを発表しました。その中には、高速なIPSパネルと、ゲーミング分野でVAパネルの余地があることを証明するような高速な曲面スクリーンが含まれています。

このモニターメーカーは、「フレームレートが要求されるマルチプレイヤー戦闘から、広大なオープンワールドRPGやハイオクレースゲームまで、あらゆるゲームをプレイするゲーマーをターゲットにしています」と、デルとそのAlienwareブランドの新しいゲーミングノートPCを含む、今後のゲーミング製品を発表するブログ記事で述べています。

デルは、25インチの「Dell S2522HG」で最高のゲーミングモニターに対抗しようとしています。5月27日に発売されるIPSパネルは、数年前には色や視野角が劣るTNパネルでしか実現できなかった素晴らしいスペックを備えています。

S2522HGは、1080pの解像度で、最大リフレッシュレート240Hz、GTG（Gray-to-Gray）応答速度1msを実現します。また、グラフィックスカードで240fpsを実現できない場合には、Nvidia G-Sync互換機能により、画面の乱れを防ぐことができます。また、AMDグラフィックスカードのユーザーは、AMD FreeSyncプレミアム機能を使用することができます。この機能では、標準のFreeSyncに加えて低フレームレート補償（LFC）が追加されます。

また、S2522HGは、sRGBを99％カバーしているため、ネットサーフィンやSDRゲーム、メディアなどに十分な色を提供します（色が正確であることが前提）。

S2522HGは米国で5月27日に発売されますが、デルは"製品の発売が近づく "まで価格を公表しません。

曲線型VAモニターの新製品

S2522HGに加えて、デルはVAパネルを搭載した3つの曲面モニターを発表しました。VAパネルは、一般的に優れたIPSパネルの3倍ものコントラストを提供するため、この分野では人気があります。

IPSは昨年から注目されています。実際、この間に発表されたゲーミングモニターの大半はIPSでした。しかし、画質の良さにはコントラストが最も重要な要素であり、GPUに追いつくだけのスピードを備えた高品質のVAモニターを断ることはできません。

デルが発表したこのラインナップの「ヒーロー」は、34インチの「S3422DWG」で、リフレッシュレートは144Hz、応答速度は1ms GTGと、より手の届きやすい値となっています。湾曲したウルトラワイドモニターで、3440×1440の解像度と1500Rのカーブを持っています。

デルの次期ウルトラワイドは、DCI-P3の色空間の90％をカバーすると主張しています。これはHDRのサポートに役立つはずだが、VESAの認証条件がDisplayHDR 400と最も低いため、S3422DWGが最高のHDRモニターになるとは期待していません。しかし、VAパネルのコントラストの高さは、全体的な体験に役立つ可能性があります。しかし、実際にラボでテストしてみないとわかりません。

また、1800R曲面VAパネルを搭載した27インチのDell S2722DGMと32インチのDell S3222DGMも登場します。どちらも1440pの解像度、165Hzのリフレッシュレート、2msの応答速度を備えており、究極のフレームレートを必要としない本格的なゲーマーにとっては良いバランスとなる可能性があります。

3台のVAモニターはいずれもFreeSync PremiumまたはFreeSync Premium Proを搭載していますが、デルはどのモニターがどのAdaptive-Syncフレーバーを搭載しているかについては詳しく説明していません。しかし、ウルトラワイドタイプのS3422DWGにはFreeSync Premium Proが搭載されており、HDRのサポートが確認されていることから、FreeSync Premium Proが搭載されているのではないかと思われます。

S2522HGと同様、デルはこれらのモニターの価格をまだ提示していません。ウルトラワイドタイプの「S3422DWG」は5月27日、「S2722DGM」と「S3222DGM」は6月22日に発売されることが分かります。