AMDのVan Gogh APUに新しいオーディオ技術を搭載

AMDのVan Gogh APUに新しいオーディオ技術を搭載

ソース:Tom's Hardware

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AMDの謎のAPU「Van Gogh」は、RDNA 2ベースのグラフィックコアやDDR5/LPDDR5など、従来のAPUに比べていくつかの重要な改良が施されることが期待されます。また、APUには新しいオーディオ処理ブロックも搭載されるようです。

AMDは、ALSA(Advanced Linux Sound Architecture)ドライバーの12個のパッチを公開しました。パッチは、次期APU「Van Gogh」を有効にするものです。パッチにより、Van GoghにはAMDの新しいオーディオコプロセッサであるACP 5.xが搭載され、2つのI2Sインターフェイス/コントローラが搭載されることが明らかになりました。これまでにAMDのACP 5.xブロックについての記述は見当たらないため、Van Gogh APUは、新しいオーディオ技術をサポートする(少なくともLinux上では)同社初のプラットフォームとなりそうです。

インターネット上では、AMDのACPに関する情報はほとんどありません。報道時点で見つかったのは、2017年に発売されたAMDのRaven Ridge APUがACP3xに依存していたということだけなので、おそらくAMDの現代のAPUはACP4xを採用しているのではないでしょうか。ACP5.xがどのような革新をもたらすのかは不明ですが(例えば、Dolby AtmosやDTS:Xストリームのハードウェアデコーディング?)、前任者よりも新しいことはわかります。

AMDの「Van Gogh」は、同社のAPUの中でも特に謎の多い製品です。プロセッサは、Zen 2コア、RDNA 2ベースのグラフィックプロセッサ、DDR5および/またはLPDDR5メモリをサポートするメモリコントローラを搭載すると噂されます。さらに、チップはTSMCの7nmプロセス技術のいずれかを用いて製造されると予想されており、AMDが比較的コンパクトなZen 2コアと高性能なRDNA 2 GPUの組み合わせを選択した理由が説明されます。

構造的には、マイクロソフトの「Xbox Series X|S」やソニーの「PlayStation 5」に搭載されているカスタムSoCに似ていますが、Van Goghの正確な構成を知らない限り、これが特にゲーマー向けのAPUであると断言することはできません。

AMDは未発表の製品についてはコメントしませんので、基本的にVan GoghについてわかっていることはすべてLinuxのパッチと噂によります。そのため、すべてを鵜呑みにしてはいけません。

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