初自作で気を付けたいこと3──ケースについて

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推奨 0W 以上

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そういえば、と思い出したシリーズ第三弾です。(第一弾はこちら、第二弾はこちらです)

今回は心構えではなく実際に組む際に気を付けるべきことです。

いちおう、自分がどういう点に引っかかりそうだったか、確認の意味も込めて書いておきます。

先にケースについてやってほしいことを言うとすれば、自分が買おうとしているケースに関してはサイズやフロントポートの仕様など、下調べを特に入念におこなうべきだ、ということです。

仕様書だけでなく、動画やレビュー記事を必ず複数見て、自分が設置したいパーツがちゃんと設置できるかどうかを確認してほしいです。

ケースはPCパーツの全てをその中にしまいこむものなので、入らなくなってしまう、という最悪のケースを避けるべく、特に各部分のサイズについては実測値も含めて購入前にきちんとレビューなどで調べておきましょう。

以下は特に注意してほしい点です。他にあれば追記します。

ケースのCPUクーラー許容サイズ(空冷)、ラジエーター許容サイズ(簡易水冷)を確認する

これはいちばんよく引っかかる点ですが、パーツをあらかた全部購入した後、実際に組んでいる最中に気付くこともあり、そうなるとわりと絶望することのある失敗です。

これがあるので、私は初自作に挑戦する人に対してはミドルタワー以上のものをオススメしますし、自作PCをやろうとなった際、まず決めてほしいパーツとしてケースを挙げます

使いたいケースを決めたら、まずメーカーの出している仕様書を確認します。基本的に仕様書にはCPUの空冷クーラーの高さがどれぐらいまで入るか、あるいは(主にフロントで)どのぐらいの大きさのラジエーターが入るか、ということが記されているので、その値を確認します。

しかし、公称値はあくまでも公称値で、実際に組んでみると若干のずれがあります。公称値より余裕がある場合もありますが、逆の場合もあり、特に空冷クーラーの場合、公称値ぎりぎりの高さの空冷クーラーの購入して、実際に組んでみたら入らない、ということも稀にあります。

なので、特に公称値ぎりぎりの大きさのものを考えている場合には、空冷か簡易水冷かに係わらず、仕様書だけでなく、実際に組んでみた人の記事や動画を見ることを推奨します。

水冷のラジエーターにしても、フロントに取り付けようとしたらホースが引っかかって入らない、とか、あるいはフロントに付けようとしたけどホースの長さが足りずトップに設置せざるを得なかった、といったケースが散見されますし、本当は設置できるのに設置するための順番が分からず設置できない、といったこともあります。

GPUが入るか確認する

こちらは➊よりは事故が少なく、むしろ小さいケースを購入する人に見られる事例ですが、最近は特にハイエンドのGPUの大型化が顕著なので、購入したいGPUがケース内に収まるかどうか、ミドルタワーであっても一応確認すべきです。

こちらは特に簡易水冷を使用する人に事故が多いようで、公称値で入ることを確認しても、実際に測ってみたら、フロントに簡易水冷のラジエーターを付けた値は含まれていなかった、ということもあります。

こちらも実際に組んでみた人のレビューを見ることをオススメします。

電源の奥行きを確認する

こちらは陰に隠れていてあまり注目されませんが、電源を入れる部分の奥行きがどれぐらいあるかも確認が必要です。

最近のケースは電源カバーがついていて、マザーボードなどと完全に分離しているものが多いですが、その場合、電源の後ろから出る各種配線の収納スペースを考えなければなりません。

特に電源カバーのついているケースでは、電源カバーの部分に、HDD用の3.5インチベイなどを設置している場合が多いです。

この3.5インチベイと電源の間のスペースが狭いと、電源からの配線を収納したりするスペースの余裕がなく、裏配線に非常に苦労します。最悪裏配線側のフタが閉まらず開けっ放しになってしまうなんてことも……。

また、3.5インチベイの多くは基本的に取り外し可能になっていますが、中にはうまく取り外しができなかったり、順番を間違えると最初から組み直しなんて場合もありますので、その点も含めて、電源部分の取り回しがどうなっているかも要チェックです。

天面排気口があるかどうか確認する

こちらは特にハイエンドのGPUを使いたい人、あるいは簡易水冷を考えている人に重要なことです。

GPUの熱は、GPUのファンの方向とかを見ればわかるように、基本的にケース下から上へ流されます。

その際、別にバックパネル側の排気口だけから全部熱を出すというエアフロー設計でもいいのですが、天面の排気口があればよりその熱を逃がしやすくなり、ケース内に熱がこもりにくくなります。

ただ、バックパネルの排気が140mmファン設置可能だったりすれば、天面排気がなくともそれほど熱がこもらない場合もあるので一概には言えないのですが、少なくとも、天面排気なしのケースよりは熱がこもることは少ないと言えます。

また、簡易水冷のラジエーターを天面に設置しようとしている人は、当たり前ですが、排気口がちゃんとついているか、ついているとして、天面が全面排気になっているか、よく確認しましょう。

稀に一部分しか穴が開いていないケースもあります。

❺フロントパネルにUSB-Cがついているかどうか確認する

これは気を付けるべきこと、というよりは、需要があるのに見逃してしまいがちな点といった感じのものです。

最近はどんどんUSB-Cが普及してきており、Gen2×2から、Thunderbolt3、4などをケースのフロント側に設置できるよう、マザーボード側で端子を供給するものもあります。

まあ、フロント側への用意はなくてもI/Oパネル側、つまりケースの裏側にあたる部分で用意しているものがあり、そちらを使用すれば実用上はそれほど問題にはならない、かもしれません。

ただ、端子は多いほうが便利ですし、特に着脱の多い端子であれば、日ごろからアクセスしやすいフロント側に端子があるとより使いやすいですよね。

もし頻繁にUSB-Cを使用する人であれば、フロントのポートにも注意する必要があると思います。


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