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ADAM Audio S3A(アダムオーディオエスサンエー)

独ADAM Audio社が2003年発表したアクティブモニター。X-ART リボンツイーター搭載・欧州スタジオ標準。

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2026/5/8 更新
関連タグ
ADAM Audio
S3A
Studio Monitor
X-ART Ribbon
Active Monitor
Germany

概要

ADAM Audio S3A は、独ベルリンを本拠とするスタジオモニターメーカー ADAM Audio(1999 年創業)が 2003 年に発表したアクティブモニタースピーカー。ADAM Audio は創業者 Klaus Heinz と Roland Stenz が独自開発した X-ART(eXtended Accelerating Ribbon Technology、エアモーション・トランスフォーマー型リボンツイーター)を中核技術として、Genelec / KRK / NHTPro と並ぶプロ用モニター業界の主要ブランドとして急成長。

S3A は 2003 年発表のミッドフィールドアクティブモニターで、X-ART リボンツイーター(5cm × 5cm 大型振動板、35kHz 帯域まで再生)+ 6 インチカーボン・ロハセル ハニカムウーファー + 2 chアクティブクロスオーバー + 2 個独立内蔵 Class A/B アンプ(ツイーター 50W + ウーファー 150W)の構成で、欧州スタジオ・マスタリングセッションの標準機材として広範に採用された。販売価格は当時 €3,500-4,500/ペア(現代換算 US$5,500-7,000/ペア)、現存品は新品 US$3,500-5,000/ペア・中古 US$1,800-3,000/ペアの市場価格。

主な特徴・仕組み

  • 発表年: 2003 年(S3A 初代)/ 2010 年代(S3X-V 改良版)
  • 構成: 2-Way アクティブミッドフィールドモニター
  • ツイーター: X-ART リボンツイーター(5cm × 5cm 大型振動板)
  • ウーファー: 6 インチカーボン・ロハセル ハニカムコーン
  • 再生周波数: 38Hz - 50kHz(±3dB、業界最高クラスの高域)
  • 内蔵アンプ: ツイーター 50W Class A/B + ウーファー 150W Class A/B
  • 能率: 110dB SPL @ 1m(最大音圧)
  • 耐入力: アクティブモニターで該当なし(内蔵アンプ駆動)
  • 入力: XLR バランスド + RCA アンバランス
  • EQ 機能: 低域 / 中域 / 高域シェルフ、室内補正対応
  • 筐体: MDF 黒色塗装、サイドパネル木目仕上げ
  • 寸法: H435 × W260 × D335 mm
  • 質量: 14 kg(1 個)
  • 特徴: X-ART リボンによる超高解像度 + 50kHz 高域

スペック比較表

製品/規格発表年構成高域価格帯(当時)特徴
ADAM S3A2003アクティブ X-ART50kHz€4,000/ペアX-ART リボン
ADAM S3X-V2013アクティブ X-ART V世代50kHz€5,500/ペアS3A 改良版
Genelec 1031A1991アクティブメタル25kHz¥250,000/ペア北欧アクティブ
KRK V81995アクティブメタル24kHz$2,400/ペア米国マスタリング
Yamaha NS-10M1987パッシブ 2-Way22kHz¥90,000/ペア業界標準ニア

具体例・対応製品

  • ADAM S3A 中古: US$1,800-3,000/ペア(2026 年中古市場)。新品 S3A は生産終了、後継 S3X-V も生産終了で、現行 ADAM Audio ライン(A シリーズ、Quad シリーズ)に置き換わる。
  • 同社シリーズ世代: S3A(2003 初代)、S3X-V(2013 改良)、A77H(2024 現行版)、Quad シリーズ(2024 最新フラッグシップ)。
  • 同社中位ライン: A8X / A7X(小型ニアフィールド、US$1,500/ペア)、T7V / T8V(エントリー、US$700/ペア)。
  • 対応 DAW: Pro Tools、Cubase、Logic Pro、Reaper、Studio One、Reason(プロ用 DAW 全般)。
  • 適合スタジオ: 独 Hansa Tonstudio、英 Abbey Road、米 Sterling Sound(マスタリング)、Mastering Lab、欧州主要マスタリングスタジオの現役機材。

自作PCでの選び方・注意点

ADAM S3A は X-ART リボンツイーターによる「中高域の超解像度」が最大の魅力。一般的なドームツイーター(Genelec、KRK、Yamaha NS-10M)と比較して、シンバル・トライアングル・ヴァイオリン高音弦の倍音再現が圧倒的に優位。マスタリングエンジニアに広く支持される理由。

注意点として、X-ART リボンツイーターは 機械的衝撃に弱い。リボン振動板(金属箔)は薄く、輸送中の衝撃 + 過大入力で破損リスクがある。リボン交換は工場修理(US$500-800)+ 6 ヶ月待ちが標準。

また、S3A は ミッドフィールド設計で、リスニング距離 1.5-3m が最適。ニアフィールド(0.5-1m 距離)には A シリーズ、ファーフィールド(3-5m 距離)には Quad シリーズが向く。S3A の真価発揮には適切なリスニング距離の確保が必要。

関連用語との違い

用語用途ツイーターS3A との違い
ADAM A8XニアフィールドX-ART リボンA8X はニアフィールド、S3A はミッド
Genelec 1031AアクティブメタルメタルドームGenelec はメタル、ADAM はリボン
KRK V8アクティブメタルソフトドームKRK はソフトドーム、ADAM はリボン

よくある質問(FAQ)

Q1: X-ART リボンの音質的特徴は? A: 一般的なドームツイーター比で「中高域の超解像度、ハーモニクスの広がり、シンバル・トライアングルの自然さ」が顕著。米 Sound on Sound 誌レビューでは「現代マスタリングの基準を新世代に押し上げた」と評価される。

Q2: ニアフィールド vs ミッドフィールド どちらが推奨? A: ホームスタジオ + 1m 距離リスニングなら A8X(ニアフィールド US$1,500/ペア)、プロスタジオ + 2-3m 距離なら S3A(ミッドフィールド)。S3A は本格的なスタジオ環境専用、家庭用には A シリーズが現実的。

Q3: S3A 後継モデルとの差は? A: S3A(2003)→ S3X-V(2013)で X-ART V 世代化 + 内蔵アンプ強化、現行 A77H(2024)+ Quad シリーズ(2024)でデジタル DSP + ネットワーク機能追加。S3A は「アナログ時代最後のプロモニター」として完成度が高い。

まとめ

  • 独 ADAM Audio 2003 年発表のアクティブミッドフィールドモニター
  • X-ART リボンツイーター(50kHz 高域)+ 6 インチハニカムウーファー
  • 内蔵アンプ 200W(ツイーター 50W + ウーファー 150W)
  • 中古 US$1,800-3,000/ペア、新品生産終了
  • 欧州マスタリングスタジオの 2003-2020 年代標準機材
この記事について
カテゴリー周辺機器
難易度上級
作成日2026/5/8