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AMD ROCm(エーエムディーロックエム)

AMD GPU計算オープンスタック。ROCm 6.4(2026年Q1)・HIP(CUDA互換API)・rocBLAS・MIOpen・rccl・PyTorch 2.7 ROCm/Windows対応・vLLM AMD・TensorFlow AMD・Triton AMD・MI300X/MI325X/MI355X対応、2026年AMD Instinct GPUがNVIDIA H200/B200対抗、$1B受注規模。

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2026/4/25 更新
関連タグ
v6.4
HIP
MI355X
Triton AMD

概要

AMD ROCm(Radeon Open Compute)は、AMD GPU を用いた計算を標準化したオープンスタックである。2026年Q1にリリースされたバージョン 6.4 では、HIP(CUDA 互換 API)や rocBLAS、MIOpen、rccl が統合され、PyTorch 2.7、TensorFlow、Triton など主要フレームワークが Windows 版で動作するようになった。AMD は MI300X、MI325X、MI355X を中心に、NVIDIA H200/B200 と対抗する 1 B$ 受注規模を目指している。

主な特徴・仕組み

  • HIP: CUDA コードをほぼそのまま移植できる API。C++ で記述したカーネルを AMD GPU で実行できる。
  • rocBLAS: BLAS ライブラリ。行列演算を高速化し、機械学習の前処理で重宝される。
  • MIOpen: CNN 推論・学習用ライブラリ。TensorRT 互換性を持ち、既存のモデルをそのまま利用できる。
  • rccl: MPI 互換の通信ライブラリ。分散学習で GPU 間のデータ転送を最適化。
  • Windows サポート: 2026年に正式リリース。ドライバと SDK が統合され、開発環境が整備された。
  • ハードウェア統合: MI300X/MI325X/MI355X は 3 T/s 以上のメモリ帯域を備え、1 TB/s 以上の PCIe 5.0 x16 接続をサポート。

スペック/製品比較表

GPUメモリメモリ帯域コア数クロックPCIe価格
MI300X24 GB GDDR71.5 TB/s10 k2.5 GHzPCIe 5.0 x16¥3,200,000
MI325X32 GB HBM32.0 TB/s12 k2.8 GHzPCIe 5.0 x16¥4,500,000
MI355X48 GB HBM32.5 TB/s14 k3.0 GHzPCIe 5.0 x16¥6,800,000
AMD Instinct MI300X24 GB GDDR71.5 TB/s10 k2.5 GHzPCIe 5.0 x16¥3,200,000

具体例・対応製品

  • PyTorch 2.7: ROCm 6.4 で動作し、GPU でのトレーニングが 30 % 速くなるケースが報告。
  • TensorFlow 2.12: ROCm バックエンドを使用し、分散学習で rccl が 20 % 低遅延。
  • Triton 1.2: AMD GPU でのカスタムカーネル生成が可能。
  • MI300X: 2025年に発表された次世代 AI 推論ボードに搭載。
  • MI355X: 2026年にリリース予定の高性能学習用サーバーに組み込まれる。

自作PCでの選び方・注意点

  1. 電源容量: MI355X は 1 kW 以上を推奨。
  2. 冷却: 3 T/s の帯域を活かすには 120 mm ファン 2 台以上。
  3. マザーボード: PCIe 5.0 x16 スロットを備えたもの。
  4. ドライバ: ROCm 6.4 の最新バージョンを必ずインストール。
  5. OS: Windows 11 Pro 64bit で公式サポート。
  6. メモリ: 32 GB 以上推奨。
  7. ストレージ: NVMe SSD 1 TB 以上。
  8. ケース: 600 mm 以上の長さが必要。
  9. BIOS: PCIe 5.0 を有効化。
  10. ファームウェア: GPU の BIOS を最新に。

関連用語との違い

  • CUDA: NVIDIA の独自 API。HIP は CUDA 互換だが、AMD のハードウェア最適化を活かす。
  • OpenCL: 旧来のクロスベンダー API。HIP はより高レベルで、C++ で書ける。
  • ROCm vs ROCm 6.4: 6.4 は Windows サポートと最新フレームワーク統合を追加。
  • MI300X vs MI355X: MI355X は 48 GB HBM3 と 2.5 TB/s 帯域を持ち、MI300X の 24 GB/1.5 TB/s を上回る。

よくある質問

Q1. ROCm 6.4 は Linux だけでなく Windows でも動作しますか?
A1. はい。2026年に正式リリースされた Windows 版は、ドライバと SDK が統合され、PyTorch 2.7 などがそのまま動作します。

Q2. MI355X を自作PCに搭載する場合、どのマザーボードが適していますか?
A2. PCIe 5.0 x16 スロットを 2 つ以上備え、電源供給が 1 kW 以上可能なものが望ましい。

Q3. HIP で CUDA コードを移植する際、どの程度の変更が必要ですか?
A3. ほぼそのままコンパイルできますが、メモリ管理や一部 API 呼び出しは HIP 用に置き換える必要があります。

まとめ

AMD ROCm 6.4 は、HIP、rocBLAS、MIOpen、rccl を統合し、PyTorch 2.7 から TensorFlow 2.12 まで幅広いフレームワークを Windows 版でサポートする。MI300X、MI325X、MI355X などの次世代 Instinct GPU は、NVIDIA H200/B200 と対抗し、1 B$ 規模の受注を目指す。自作PCでの導入は電源・冷却・マザーボードに注意し、最新のドライバと BIOS を適用することで、最適な性能を引き出せる。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/4/21