ATX 3.1(エーティーエックスサンテンイチ)
Intel ATX 3.1電源規格(2024年6月策定)。PCIe 5.1 CEM準拠・12V-2x6コネクタ(600W)・H++感度保護削除・過渡応答200μs以内が要求、Corsair RM1200x SHIFT ATX3.1・Seasonic Vertex GX-1000 ATX3.1・MSI MEG Ai1300P ATX3.1・be quiet! Dark Power Pro 13が代表2026年製品。
概要
Intel が 2024年6月に策定した ATX 3.1 は、次世代の電源規格として 2026年に登場した製品群に採用されている。PCIe 5.1 CEM 準拠と 12V‑2x6 コネクタ(600W)を必須とし、過渡応答は 200µs 以内に抑えることが求められる。H++ 感度保護は削除され、より高速な電源制御が可能になった。代表的な 2026年製品としては Corsair RM1200x SHIFT ATX3.1、Seasonic Vertex GX‑1000 ATX3.1、MSI MEG Ai1300P ATX3.1、be quiet! Dark Power Pro 13、EVGA SuperNOVA 1600 G5 ATX3.1 が挙げられる。
主な特徴・仕組み
- PCIe 5.1 CEM 対応により、最新 GPU や SSD への電力供給が安定。
- 12V‑2x6 コネクタは 600W の高出力を実現し、オーバークロック時の電圧変動を抑制。
- 過渡応答 200µs 以内は、CPU や GPU の瞬間的電力需要に即応。
- H++ 感度保護削除により、電源の応答速度が向上。
- ATX 3.1 では 5V、12V、3.3V の電圧レベルが統一され、電源設計が簡素化。
- 12V コネクタは 2x6 配列で、最大 13A を供給可能。
- 12V、5V、3.3V の電圧はそれぞれ 12V、5V、3.3V で安定供給。
- 600W の出力は、ミドルクラスのゲーミング PC に十分。
- 1200W、1000W、1300W の高出力モデルも存在し、ワークステーション向けに最適。
- 5V の電圧は 5V ±5% の範囲で安定供給。
スペック/製品比較表
| 製品名 | 出力 | コネクタ | 過渡応答 | PCIe 対応 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| Corsair RM1200x SHIFT ATX3.1 | 1200W | 12V‑2x6 | 200µs | PCIe 5.1 | ¥239,980 |
| Seasonic Vertex GX‑1000 ATX3.1 | 1000W | 12V‑2x6 | 200µs | PCIe 5.1 | ¥199,980 |
| MSI MEG Ai1300P ATX3.1 | 1300W | 12V‑2x6 | 200µs | PCIe 5.1 | ¥259,980 |
| be quiet! Dark Power Pro 13 | 1300W | 12V‑2x6 | 200µs | PCIe 5.1 | ¥279,980 |
| EVGA SuperNOVA 1600 G5 ATX3.1 | 1600W | 12V‑2x6 | 200µs | PCIe 5.1 | ¥319,980 |
具体例・対応製品
- Corsair RM1200x SHIFT ATX3.1 は、RTX 5090 などの高性能 GPU と組み合わせることで、最大 600W の 12V コネクタを活用。
- Seasonic Vertex GX‑1000 ATX3.1 は、Ryzen 9 9950X3D を搭載したワークステーションで、安定した 12V 電圧を提供。
- MSI MEG Ai1300P ATX3.1 は、Core Ultra 9 285K との組み合わせで、1200W の高出力を実現。
- be quiet! Dark Power Pro 13 は、RTX 5090 と 12V‑2x6 コネクタで 600W を超える電力を供給。
- EVGA SuperNOVA 1600 G5 ATX3.1 は、複数の PCIe 5.1 デバイスを同時に動作させるサーバー構成に適合。
自作PCでの選び方・注意点
- まず、搭載予定の GPU と CPU の電力需要を確認。
- 12V‑2x6 コネクタが必要かどうかを判断し、対応モデルを選択。
- 過渡応答が 200µs 未満かを確認し、オーバークロック時の安定性を確保。
- 電源の効率(80 PLUS Gold 以上)をチェックし、長期的な電力コストを抑える。
- 余裕を持った出力(例:GPU 需要 600W なら 1200W 以上)を選ぶと、将来のアップグレードに対応。
- 12V コネクタのピン数と配線を確認し、ケース内の配線整理を計画。
- ATX 3.1 では H++ 感度保護が削除されているため、電源の安定性は設計段階で確保。
- 価格帯と機能を比較し、予算に合わせた最適なモデルを選択。
- 12V、5V、3.3V の電圧レベルが統一されているため、マザーボードとの互換性は高い。
- 2025年に登場した最新の ATX 3.1 対応マザーボードを併用すると、全体の性能が最大化。
関連用語との違い
- ATX 2.4 は 12V‑2x4 コネクタを採用し、PCIe 4.0 を主にサポート。
- ATX 3.0 は 12V‑2x6 を導入したが、PCIe 5.1 の完全対応は未実装。
- ATX 3.1 は PCIe 5.1 CEM 準拠と 200µs 過渡応答を標準化し、次世代デバイスに最適化。
- ATX 3.1 は H++ 感度保護を削除し、電源制御の高速化を実現。
- ATX 3.1 は 12V‑2x6 コネクタで 600W の高出力を実現し、オーバークロック時の電圧変動を抑制。
よくある質問
Q1: ATX 3.1 は既存の ATX 2.4 電源と互換性がありますか?
A1: 物理的には互換性があるが、12V‑2x6 コネクタが必要な場合は専用電源が必要。
Q2: PCIe 5.1 CEM 対応はどの程度重要ですか?
A2: 最新 GPU や SSD で最大転送速度を活かすため、必須。
Q3: 200µs 過渡応答は実際にどのように影響しますか?
A3: 電力需要が急増した際に、電圧が安定して供給されるため、システムの安定性が向上。
まとめ
Intel が策定した ATX 3.1 は、PCIe 5.1 CEM 準拠と 12V‑2x6 コネクタ、200µs 過渡応答という三大要件で、次世代の自作PCに最適化された電源規格である。2026年に登場した Corsair RM1200x SHIFT ATX3.1 などの代表製品は、ミドルクラスからハイエンドまで幅広い需要に応える。自作PCを構築する際は、GPU・CPU の電力需要とコネクタ要件を確認し、余裕を持った出力と高効率を兼ね備えた電源を選択することが重要。ATX 3.1 は、最新のハードウェアと完全に調和し、将来のアップグレードにも耐えうる設計である。