AWS EC2(エーダブリューエスイーシーツー)
Elastic Compute Cloud・AWS仮想サーバ。m7i/m7a/m7g(Graviton 3)・c7i compute・r7i memory・i4i storage・p5en(H100 SXM)・trn2(Trainium 2)・r8g(Graviton 4・2025 Q1)・Savings Plans・Spot Instance 90% off・EBS gp3(3000 IOPS base)対応、2026年もAWS基盤サービス筆頭。
概要
AWS Elastic Compute Cloud(EC2)は、オンデマンドで仮想サーバを起動できるクラウドサービスです。2026年においても、AWSの基盤サービスの中で最も利用頻度が高く、企業から個人開発者まで幅広い層に支持されています。EC2は、CPU・メモリ・ストレージ・ネットワークの構成を自由に選択でき、スケーラブルなアプリケーション構築を可能にします。
主な特徴・仕組み
- インスタンスタイプの多様化
- m7i / m7a / m7g(Graviton 3)
- c7i(コンピューティング最適化)
- r7i(メモリ最適化)
- i4i(ストレージ最適化)
- p5en(H100 SXM)
- trn2(Trainium 2)
- r8g(Graviton 4、2025年 Q1 発表予定)
- 料金体系
- スポットインスタンスで最大90%オフ
- Savings Plans により長期利用でさらに割引
- ストレージ
- EBS gp3 は 3000 IOPS をベースに、最大 16,000 IOPS まで拡張可能
- ネットワーク
- 10Gbps の高速通信を標準装備
- AI/ML 専用
- p5en は NVIDIA H100 SXM を搭載し、1.6 TFLOPS の推論性能
- trn2 は AWS 独自の Trainium 2 を使用し、1.2 TFLOPS の学習性能
スペック/製品比較表
| インスタンスタイプ | vCPU | メモリ | ストレージ | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| m7i | 32 | 128GB | 1.5TB NVMe | 汎用 |
| c7i | 64 | 128GB | 1.5TB NVMe | 高負荷計算 |
| r7i | 32 | 256GB | 1.5TB NVMe | メモリ集約 |
| i4i | 16 | 64GB | 2TB NVMe | ストレージ集約 |
| p5en | 64 | 512GB | 1.5TB NVMe | GPU 推論 |
具体例・対応製品
- Web アプリケーション:m7i をベースに Auto Scaling を組み合わせ、トラフィック増減に応じてインスタンス数を自動調整。
- 機械学習推論:p5en を使用し、1 秒あたり 10,000 件のリクエストを処理。
- データベースサーバ:r7i を採用し、64GB の InnoDB バッファプールで高速な OLTP を実現。
- ビッグデータ処理:i4i を利用し、Hadoop/YARN クラスターを構築。
- トレーニングジョブ:trn2 で 12 時間の学習を 3 時間に短縮。
自作PCでの選び方・注意点
- CPU の選択
- Graviton 3(m7g)と Graviton 4(r8g)は ARM ベースで、x86 互換性が必要な場合は m7i などを選択。
- メモリ容量
- 64GB 以上を推奨。メモリ集約型アプリは r7i で 256GB 以上を検討。
- ストレージ
- NVMe SSD 1TB 以上を推奨。EBS gp3 で 3000 IOPS をベースに、必要に応じて 16,000 IOPS まで拡張。
- ネットワーク
- 10Gbps のイーサネットカードを装備。
- 電源
- 750W 以上の高効率 PSU を推奨。
- 冷却
- 高負荷時は水冷または大型ファンを併用。
- OS
- Linux(Ubuntu 22.04 LTS)を推奨。
- セキュリティ
- ファイアウォールと SELinux を有効化。
- バックアップ
- 定期的にイメージバックアップを取得。
- 監視
- Prometheus + Grafana でリソース使用率を可視化。
関連用語との違い
- EC2 vs. Lightsail
- Lightsail は簡易構成で固定料金。EC2 は柔軟性と拡張性が高い。
- EC2 vs. ECS
- ECS はコンテナオーケストレーション。EC2 は裸の仮想サーバ。
- EC2 vs. EKS
- EKS は Kubernetes クラスター管理。EC2 は単体インスタンス。
よくある質問
Q1. スポットインスタンスの価格はどのように決まりますか?
A1. 需要と供給に基づき、リアルタイムで変動します。過去の価格履歴を確認し、予算に合わせて設定が可能です。
Q2. Graviton 4 は x86 アプリケーションを実行できますか?
A2. Graviton 4 は ARM アーキテクチャですが、x86 アプリは QEMU でエミュレーションできます。性能は若干低下します。
Q3. EBS gp3 の IOPS はどの程度まで増やせますか?
A3. gp3 は 3000 IOPS をベースに、最大 16,000 IOPS まで増加可能です。ストレージ容量と IOPS の組み合わせで最適化します。
まとめ
AWS EC2 は、2026年においてもクラウド基盤の中心を担うサービスです。CPU・メモリ・ストレージ・ネットワークを自由に組み合わせ、スポットインスタンスや Savings Plans でコストを抑えつつ、Graviton 4 や p5en など最新世代のインスタンスタイプを活用できます。自作PC で構築する際は、CPU の互換性、メモリ容量、ストレージ性能、ネットワーク帯域を重点的に検討し、監視・バックアップを徹底することで、安定した運用が可能です。