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バースト(バースト)
短時間に集中して発生するデータ転送・処理の塊。SSD のバースト書込み(SLC キャッシュ)、ネットワークのバースト転送、カメラの連写バースト等で使われる。
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2026/5/2 更新
関連タグ
SSD
SLCキャッシュ
持続性能
ネットワーク
カメラ
概要
バースト(Burst)は、短時間に集中して発生するデータ転送・処理・撮影の塊を指す。以下の文脈で使われる:
- SSD バースト性能: SLC キャッシュが効いている間の最高速度(持続書込みより 3-5 倍高速)
- ネットワークバースト転送: 突発的な高負荷トラフィック、QoS 設計で重要
- カメラのバースト撮影(連写): 1 秒あたり 10-30 枚のシャッター連続切り
- CPU のターボブースト: 短時間の高クロック動作(Intel Turbo Boost / AMD Precision Boost)
- ガス放電のバースト現象: プラズマ研究等の専門領域
PC 自作 / 撮影では (1) と (3) が特に重要で、製品スペックの「最大値」と「持続値」の差を理解する必要がある。
SSD バースト性能(NVMe Gen 4/5、2026 年)
| 製品 | バースト R/W | 持続 W(SLC枯渇後) | SLC キャッシュ | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| Samsung 990 Pro 2TB | 7,450 / 6,900 MB/s | 1,500 MB/s | 約 200 GB | ¥34,800 |
| WD SN850X 2TB | 7,300 / 6,600 MB/s | 1,800 MB/s | 約 180 GB | ¥32,800 |
| Crucial T705 2TB | 14,500 / 12,700 MB/s | 2,500 MB/s | 約 250 GB | ¥48,800 |
| Crucial T700 2TB | 12,400 / 11,800 MB/s | 2,100 MB/s | 約 220 GB | ¥45,800 |
| Sabrent Rocket 5 4TB | 14,000 / 12,000 MB/s | 2,800 MB/s | 約 400 GB | ¥85,000 |
カメラのバースト撮影(連写)
| 機種 | 連写速度 | バッファ枚数(RAW) | 価格 |
|---|---|---|---|
| Sony α1 II | 30 fps(電子) | 240 枚 | ¥898,000 |
| Sony α9 III(グローバルシャッター) | 120 fps | 196 枚 | ¥898,000 |
| Canon EOS R3 | 30 fps(電子) | 150 枚 | ¥718,000 |
| Nikon Z9 | 20 fps(RAW) / 120 fps(JPEG) | 1000+ 枚 | ¥698,000 |
| Fujifilm X-H2S | 40 fps | 175 枚 | ¥298,000 |
ネットワークバースト
- Wi-Fi 7(IEEE 802.11be): 9.6 Gbps、MLO で複数チャネル同時バースト
- 2.5GbE 一般家庭ルータ: バースト 2.5 Gbps、持続は実効 1-2 Gbps
- 10GbE NAS: バースト 10 Gbps、持続は内蔵ストレージ次第
主な特徴・仕組み(SSD)
- SLC キャッシュ: TLC/QLC NAND の一部を SLC 動作させて高速化
- バースト枯渇: 連続書き込みが続くと SLC 容量を超えて TLC 直書き化、速度が 1/3-1/5 に
- DRAM-less SSD: 廉価品(DRAM なし)はバースト性能が大きく落ちる
- 温度サーマル: 連続書き込みで 70-90℃ に達し、サーマルスロットリングで速度低下
用途別の影響
| 用途 | バースト or 持続が重要 | 理由 |
|---|---|---|
| OS / アプリ起動 | バースト | 短時間の集中アクセス |
| 写真 RAW 編集 | バースト | 1 ファイル単位の読込 |
| 動画 4K/8K 編集 | 持続 | 大容量連続書き込み |
| 大規模 DB | 持続 | 終始連続アクセス |
| ゲーム | バースト | テクスチャストリーミング |
| カメラ連写 | バースト + バッファ | 鳥 / スポーツ撮影 |
PC 自作での選び方
- ゲーミング / 一般用途: バースト性能重視 → Samsung 990 Pro / WD SN850X
- 動画編集(4K/8K 連続書込み): 持続性能重視 → Sabrent Rocket 5(大容量 SLC)
- エンタープライズ / NAS: バースト + 持続両立 → Solidigm D7-PS1010(U.2 NVMe)
関連用語との違い
| 用語 | 違い |
|---|---|
| 持続性能 | 連続動作時の速度、バーストの対義語 |
| ピーク性能 | 瞬間最大、バーストはやや長い時間 |
| スループット | 単位時間あたりの処理量、平均値 |
| レイテンシ | 1 件あたりの応答時間、別軸 |
よくある質問
Q1: SSD のバースト 7,000 MB/s は実用で出る? A: 大きなファイル(10 GB+)の最初の数秒のみ。一般用途では問題なし、4K/8K 動画編集では持続性能の方が重要。
Q2: カメラのバッファ「240 枚」は連写何秒分? A: Sony α1 II 30fps なら 8 秒。鳥撮影 / スポーツ撮影で「決定的瞬間を逃さない」ための余裕。バッファ満杯後は SD カードへの書込み速度に律速される(CFexpress Type B 推奨)。
Q3: SSD のバースト性能で SLC キャッシュサイズが重要? A: 重要。動画編集や大容量データコピーが多い用途では SLC 200 GB 以上の製品(Samsung 990 Pro / Crucial T705)を選ぶこと。
まとめ
- 短時間に集中するデータ転送・処理の塊
- SSD では SLC キャッシュ枯渇までがバースト性能、それ以降が持続性能
- カメラ連写では バッファ枚数 × 連写 fps が決定的瞬間捕捉力