周辺機器
初級

Cable Tester(ケーブルテスター)

ネットワークケーブルや電気配線の導通・断線・配線順序を検査する測定器具。LANケーブルの自作やトラブルシューティングに不可欠なツールで、簡易型からフルーク認証型まで幅広いグレードがある。

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Cable Testerとは

Cable Tester(ケーブルテスター)は、ケーブルの導通状態・断線箇所・配線順序の正誤を検査する測定器具である。自作PCやネットワーク構築において、LANケーブル・同軸ケーブル・電話線などの品質を確認するために使用する。

価格帯は1,000円台の簡易チェッカーからFluke Networks DSX-8000のような100万円超の認証テスターまで幅広い。

ケーブルテスターの種類

ケーブルテスターは機能と精度によって大きく4種類に分類される。

種類価格帯主な機能代表製品
簡易導通チェッカー¥1,000-3,000導通/断線の有無、ペア確認サンワサプライ LAN-TCT100
ワイヤーマッパー¥3,000-15,000配線マップ、クロス/ストレート判定SANWA 500-LANTST1
検証テスター(Qualifier)¥30,000-150,000速度テスト、PoE検証、距離測定Fluke MicroScanner PoE
認証テスター(Certifier)¥500,000-2,000,000TIA/ISO規格準拠の認証試験Fluke DSX-8000, IDEAL SignalTEK NT

基本的な検査項目

導通テスト(Continuity Test)

ケーブルの各ピンが正しく接続されているかを確認する最も基本的なテスト。LEDインジケータの点灯パターンで導通状態を視覚的に判定する。8芯のLANケーブルでは1-8番ピンが順番に点灯すれば正常である。

ワイヤーマップテスト

T568A/T568B規格に準拠した配線順序を確認する。クロスオーバーケーブルとストレートケーブルの識別、ミスワイヤー(配線間違い)の特定ができる。

主な検出項目は以下の通り。

  • オープン(断線) — 芯線が途中で切れている
  • ショート(短絡) — 2本以上の芯線が接触している
  • クロス(交差) — ペアが入れ替わっている
  • スプリットペア — 外見上正常だがペアリングが崩れている(ワイヤーマップでは検出困難、認証テスターが必要)

長さ測定(TDR)

Time Domain Reflectometry(時間領域反射測定)で信号の反射時間からケーブル長を算出する。Cat 6Aの最大セグメント長90m(パッチコード含め100m)の確認や、断線箇所の特定に使用する。

LANケーブル自作での活用

自作PCユーザーがLANケーブルを自作する際の検査フローは以下の通り。

  1. RJ-45コネクタを圧着後、テスターのマスターユニットにケーブル片端を接続
  2. リモートユニットにもう片端を接続
  3. テストボタンを押してLED点灯パターンを確認
  4. 全8ピンが順番に点灯すればストレートケーブルとして合格
  5. 不点灯ピンがあれば該当ペアの圧着をやり直す

Cat 5e/Cat 6/Cat 6A/Cat 7の各カテゴリで圧着品質が通信速度に直結するため、1000BASE-T以上の環境ではテスターによる全数検査が推奨される。

選び方のポイント

用途推奨テスター予算目安
自宅LANケーブル自作簡易導通チェッカー¥2,000-5,000
小規模オフィス配線ワイヤーマッパー¥5,000-15,000
PoE機器の導入確認検証テスター¥50,000-150,000
データセンター認証認証テスター¥800,000以上

FAQ

Q: 簡易テスターで十分ですか?

A: 自宅のLANケーブル自作なら¥2,000程度の導通チェッカーで十分である。ただしスプリットペアの検出や10GBASE-T対応の確認には検証テスター以上が必要。

Q: ケーブルテスターとマルチメーターの違いは?

A: マルチメーターは導通の有無のみ確認できるが、ケーブルテスターはワイヤーマップ・ペア識別・ケーブル長測定など通信品質に特化した検査ができる。LANケーブルの検査にはケーブルテスターが圧倒的に効率的である。

Q: Cat 8ケーブルも検査できますか?

A: 簡易テスターでは導通確認のみ可能。Cat 8(2GHz帯域)の性能検証にはFluke DSX-8000クラスの認証テスターが必要で、機器だけで200万円以上になる。