PCケース
初級

ケースサイズ(ケースサイズ)

PCケース規格サイズ。ITX(170x170mm・Mini-ITX専用)・Micro-ATX(244x244mm)・ATX(305x244mm)・E-ATX(305x330mm)・HPTX/XL-ATXが代表で、Lian Li O11 Dynamic EVO・Fractal Torrent・Phanteks Evolv X2が定番。

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2026/4/25 更新
関連タグ
Mini-ITX
ATX
E-ATX
O11 EVO

概要

ケースサイズとは、PCケースの外寸を規定する標準規格であり、マザーボードの形状と密接に結びついている。代表的な規格は Mini‑ITX(170 × 170 mm)、Micro‑ATX(244 × 244 mm)、ATX(305 × 244 mm)、E‑ATX(305 × 330 mm)、XL‑ATX(330 × 420 mm)などがある。
各規格は、取り付け可能な拡張カードの数、冷却ファンの数、冷却パネルの大きさ、電源ユニットのサイズなどに影響を与える。自作PCを組む際は、使用するマザーボードと相性の良いケースサイズを選ぶことが最優先である。

主な特徴・仕組み

  • Mini‑ITX
    • 170 × 170 mm の極小サイズ。2枚の拡張カードスロットしか無いが、コンパクトなシステムに最適。
  • Micro‑ATX
    • 244 × 244 mm。最大4枚の拡張カードスロットを備え、一般的なデスクトップ向け。
  • ATX
    • 305 × 244 mm。最大7枚の拡張カードスロット、5.25"ドライブベイが2つまで設置可能。
  • E‑ATX
    • 305 × 330 mm。大型マザーボード用で、最大8枚の拡張カードスロット、6.5"ドライブベイが2つ。
  • XL‑ATX
    • 330 × 420 mm。最も大きい規格で、最大10枚の拡張カードスロット、8.5"ドライブベイが2つ。

数値スペック

規格幅 (mm)高さ (mm)奥行き (mm)拡張カードスロット5.25"ドライブベイ3.5"ドライブベイ2.5"ドライブベイ冷却ファン最大数
Mini‑ITX17017017010012
Micro‑ATX24424424441223
ATX30524430572445
E‑ATX30533030582556
XL‑ATX330420330102667
  • 電源ユニット
    • ATX規格では 150 mm 高さの電源が一般的。XL‑ATX では 180 mm 高さまで対応。
  • 冷却パネル
    • 360 mm ラジエーターを前面に設置できるケースが多い。
  • ファン
    • 120 mm 前面ファン、140 mm 後面ファン、または 140 mm 2枚設置可能。

スペック/製品比較表

製品名型番ケースサイズ主要特徴推奨用途
Lian Li O11 Dynamic EVOO11D EVOATX360 mm ラジエーター前面、360 mm ラジエーター上部、3枚の 120 mm ファン高性能ゲーミング
Fractal Design TorrentTorrentATX360 mm ラジエーター前面、360 mm ラジエーター上部、3枚の 120 mm ファンRGB コントロール重視
Phanteks Evolv X2Evolv X2ATX360 mm ラジエーター前面、360 mm ラジエーター上部、3枚の 120 mm ファンスリム設計
Cooler Master MasterBox NR600NR600ATX120 mm ファン 2枚、シンプル設計コストパフォーマンス
NZXT H710iH710iATX360 mm ラジエーター前面、360 mm ラジエーター上部、3枚の 120 mm ファンオールインワン制御
Corsair 4000D4000DATX120 mm ファン 2枚、シンプル設計エントリーレベル
Thermaltake View 71View 71ATX360 mm ラジエーター前面、360 mm ラジエーター上部、3枚の 120 mm ファン透明設計
be quiet! Dark Base Pro 900Dark Base Pro 900ATX360 mm ラジエーター前面、360 mm ラジエーター上部、3枚の 120 mm ファン静音設計

具体例・対応製品

  • Mini‑ITX
    • ASUS ROG Strix B650-I Gaming
    • Gigabyte B650I AORUS Elite
  • Micro‑ATX
    • MSI MAG B650M Mortar
    • ASUS TUF Gaming B650M-Plus
  • ATX
    • ASUS ROG Strix X670E-F Gaming
    • MSI MPG X670E Carbon WiFi
  • E‑ATX
    • ASUS ROG Rampage Z790 Extreme
    • MSI MEG Z790 ACE
  • XL‑ATX
    • ASRock X299 Taichi
    • ASUS Pro WS C621-64L SAGE

自作PCでの選び方・注意点

  • マザーボードの規格確認
    • まずはマザーボードのサイズを確認し、ケースがそれに合致するか確認。
  • 拡張カードの必要枚数
    • GPU、サウンドカード、NVMeカードなどを考慮し、スロット数を確保。
  • 冷却環境
    • 360 mm ラジエーターを設置したい場合は、前面または上部に十分なスペースがあるケースを選ぶ。
  • 電源ユニットのサイズ
    • ATX 150 mm か XL‑ATX 180 mm かを確認し、対応サイズの電源を選択。
  • ドライブベイの数
    • SSD 2.5" と HDD 3.5" を同時に使いたい場合は、両方のベイがあるケースを選ぶ。
  • ファンの取り付け位置
    • 120 mm と 140 mm のファンを複数設置できるかを確認。
  • 重量と搬送性
    • 大型ケースは重量が増すため、搬送時の手間を考慮。
  • 価格帯
    • 高機能ケースは価格が上がるが、必要な機能を見極めて選択。
  • デザインとパーツの可視化
    • 透明パネルやRGBライトを重視する場合は、対応するケースを選択。
  • 将来のアップグレード
    • 2025 年以降に GPU の性能が上がることを考慮し、拡張カードスロットの余裕を持つケースを選ぶ。

関連用語との違い

  • マザーボード
    • ケースサイズはマザーボードの規格に合わせる必要があるが、マザーボード自体はCPU、メモリ、拡張カードの基盤。
  • 電源ユニット(PSU)
    • 電源のサイズはケースの規格に合わせて選択。ATX 150 mm は標準、XL‑ATX 180 mm で対応。
  • 冷却ファン/ラジエーター
    • ケースサイズにより設置可能なファンやラジエーターの大きさが決まる。
  • ドライブベイ
    • 2.5" と 3.5" のドライブベイはケースの内部構造により数が決定。

よくある質問(FAQ)

Q1: Mini‑ITX で高性能GPUを使う場合、ケースサイズはどう選べばいいですか?
A1: Mini‑ITX は拡張カードスロットが 1 枚しかないため、GPU はそのスロットを占有します。GPU の長さが 300 mm 以内であれば、Mini‑ITX ケースでも問題ありません。大型 GPU を使う場合は Micro‑ATX か ATX を検討してください。

Q2: 2026 年に発売予定の次世代マザーボードはどのケースサイズが最適ですか?
A2: 次世代マザーボードは 2025 年以降に E‑ATX や XL‑ATX が主流になる可能性があります。将来的に GPU や冷却機能を拡張したい場合は、E‑ATX か XL‑ATX のケースを選ぶと安心です。

Q3: 360 mm ラジエーターを設置したいが、ATX ケースで可能ですか?
A3: はい、多くの ATX ケースは前面または上部に 360 mm ラジエーターを設置できます。Lian Li O11 Dynamic EVO、Fractal Design Torrent、Phanteks Evolv X2 などは前面に 360 mm ラジエーターを設置可能です。

まとめ

ケースサイズは自作PCにおいてマザーボードと冷却環境、拡張性を決定づける重要な要素です。Mini‑ITX から XL‑ATX まで幅広い規格が存在し、用途や予算、将来のアップグレード計画に応じて選択することが求められます。
2025 年以降の次世代ハードウェアを想定すると、E‑ATX や XL‑ATX のケースは拡張性と冷却性能を兼ね備えているため、長期的に高性能を維持したいユーザーにおすすめです。
一方、コンパクトにまとめたい場合は Mini‑ITX、Micro‑ATX が最適で、コストパフォーマンスと設置スペースのバランスが取れます。
自作PCを組む際は、必ずマザーボードの規格を確認し、必要な拡張カード数、冷却ファン数、ドライブベイ数を把握した上で、適切なケースサイズを選ぶことが成功への鍵となります。

この記事について
カテゴリーPCケース
難易度初級
作成日2026/4/19