Continuity Tester(コンティニュイティテスター)
電気回路やケーブルの導通(電気的な接続の有無)を確認する最も基本的な測定器。ブザー音やLEDで導通状態を瞬時に判定する。マルチメーターの導通モードとしても利用される。
Continuity Testerとは
Continuity Tester(コンティニュイティテスター / 導通テスター)は、2点間の電気的な接続が存在するかを確認する最も原始的かつ重要な測定器である。テストリード(プローブ)を回路の両端に当て、電流が流れれば「導通あり」、流れなければ「断線」と判定する。
自作PCにおいては、電源ケーブルの不良確認、ケースのアース接続確認、はんだ付け品質の検査などで日常的に使用する。
動作原理
導通テスターは内部の電池から微小電流(通常1mA以下)をテストリード間に流し、回路が閉じていれば電流が流れてブザーが鳴る(またはLEDが点灯する)。
判定基準の抵抗値は機器によって異なるが、一般的には以下の通り。
| 抵抗値 | 判定 | 意味 |
|---|---|---|
| 0-50Ω | 導通あり(ブザー鳴動) | 良好な接続 |
| 50-200Ω | 導通あり(ブザー弱/不安定) | 接触不良の可能性 |
| 200Ω以上 | 導通なし(ブザー無音) | 断線または高抵抗 |
| OL(オーバーロード) | 開回路 | 完全断線 |
導通テスターの種類
専用導通テスター
電池1本とブザーだけの単機能デバイス。¥500-2,000で入手でき、片手で操作できるペン型が多い。プロの電気工事士が現場で多用する。
マルチメーターの導通モード
デジタルマルチメーター(DMM)のダイヤルを導通モード(🔊マーク)に合わせると導通テスターとして機能する。Fluke 117(¥30,000)やSANWA CD772(¥8,000)など、ほぼすべてのDMMに搭載されている。
自作PCユーザーが1台持つなら、導通テスト以外にも電圧・抵抗測定ができるDMMが汎用性で勝る。
ケーブルテスターの導通機能
LANテスターやワイヤーマッパーは8芯同時の導通テストに特化している。1本ずつプローブを当てる必要がないため、多芯ケーブルの検査効率が格段に高い。
自作PCでの実用シーン
電源ユニットの初期不良確認
新品電源のペーパークリップテスト(PS_ONとGNDをショート)後、各出力レールの導通を確認する。12V/5V/3.3Vの各レールとGND間で導通があれば内部回路は生きている。
ケースのアース確認
PCケースのI/Oパネル取付部とマザーボードのGNDパッド間の導通を確認する。導通がなければアース不良で静電気破壊のリスクがある。
はんだ付けの品質確認
自作キーボードやRaspberry Piのヘッダーピンはんだ付け後、隣接ピン間のショートがないかを確認する。導通があってはいけない箇所でブザーが鳴ればブリッジ(はんだブリッジ)を修正する。
使用上の注意
- 必ず回路の電源を切ってから測定する — 通電中に導通テストを行うとテスターが破損するか、誤った結果が出る
- テストリードの接触を確認する — プローブ先端の酸化や汚れは誤判定の原因になる
- 電池残量に注意 — 電池が消耗するとブザー音が弱くなり、導通を見逃す可能性がある
FAQ
Q: 導通テスターとマルチメーターはどちらを買うべきですか?
A: 自作PCユーザーなら¥3,000-5,000のデジタルマルチメーターを1台持つことを推奨する。導通テスト・電圧測定・抵抗測定がすべてカバーできる。
Q: 導通テストで何Ωまでが正常ですか?
A: ケーブルや配線なら50Ω以下が正常。はんだ付け部は1Ω以下が理想。100Ωを超える場合は接触不良を疑う。
Q: 導通テスターで交流100Vの配線を確認できますか?
A: 絶対にブレーカーを落としてから測定すること。通電中の導通テストは感電・テスター破損の危険がある。電圧の有無を確認するにはマルチメーターの電圧モードを使う。