熱伝導グリス MX-6/Kryonaut(ネツデンドウグリス)
CPU グリス定番(2024-2026年)。Arctic MX-6($12/4g・8.5 W/mK・電気非導電・貼付簡単)・MX-4 legacy($10)・Thermal Grizzly Kryonaut($15/1g・12.5 W/mK・pro推奨)・Kryonaut Extreme($19/2g)・Noctua NT-H2($15・4.2 W/mK・safe)・Cooler Master CryoFuze($13)・Thermalright TF7/TF8($10・Pump-out耐性)・ProlimaTech PK-3・Corsair XTM50・2026年 Kryonaut Extreme/MX-6二強、PTM7950 Pad代替台頭。
概要
熱伝導グリス MX‑6/Kryonaut は、2024~2026 年の自作PC市場で最も頻繁に選択されるCPUグリスの代表格です。Arctic MX‑6 は 8.5 W/mK、電気非導電で貼付が簡単、価格は 4 g 12 USD。Thermal Grizzly Kryonaut は 12.5 W/mK でプロ向けに推奨される 1 g 15 USD。両製品は、RTX 5090 のような高TDP GPU と Ryzen 9 9950X3D のような高クロックCPU での熱管理に最適です。2025 年の市場では、Kryonaut Extreme と MX‑6 が「二強」として位置づけられ、PTM7950 Pad の代替としても注目されています。2026 年には、MX‑6 の改良版が登場し、熱抵抗をさらに低減。
主な特徴・仕組み
- 熱伝導率
- MX‑6:8.5 W/mK
- Kryonaut:12.5 W/mK
- NT‑H2:4.2 W/mK
- 電気非導電(MX‑6、NT‑H2)
- 付着量
- MX‑6:4 g(12 USD)
- Kryonaut:1 g(15 USD)
- Kryonaut Extreme:2 g(19 USD)
- 耐熱性
- MX‑6:最高 300 °C
- Kryonaut:最高 400 °C
- 適用範囲
- CPU:Intel Core i9‑13980HX、AMD Ryzen 9 9950X3D
- GPU:RTX 5090、AMD Radeon RX 7900 XT
- メモリ:DDR5‑6000、DDR4‑3600
- 貼付方法
- 1 mm 四角形または円形のプレスで簡易設置
- 価格帯
- MX‑6:12 USD/4 g
- Kryonaut:15 USD/1 g
- Kryonaut Extreme:19 USD/2 g
- 市場動向
- 2025 年:Kryonaut Extreme が MX‑6 を追い抜くケース増
- 2026 年:MX‑6 改良版が市場に登場、熱抵抗 10 % 低減
- 環境対応
- VOC 無料、低揮発性
- 耐久性
- 10,000 回の熱サイクルに耐える設計
スペック比較表
| 製品 | 熱伝導率 (W/mK) | 価格 (USD) | 付着量 (g) | 電気導電性 |
|---|---|---|---|---|
| Arctic MX‑6 | 8.5 | 12 | 4 | 非導電 |
| Thermal Grizzly Kryonaut | 12.5 | 15 | 1 | 非導電 |
| Noctua NT‑H2 | 4.2 | 15 | 1 | 非導電 |
| Kryonaut Extreme | 12.5 | 19 | 2 | 非導電 |
| Cooler Master CryoFuze | 8.0 | 13 | 3 | 非導電 |
具体例・対応製品
- Ryzen 9 9950X3D – 最高 3.8 GHz、TDP 170 W。MX‑6 で 45 °C、Kryonaut で 42 °C。
- RTX 5090 – 24 GB GDDR7、TDP 450 W。MX‑6 で 65 °C、Kryonaut で 62 °C。
- Intel Core i9‑13980HX – 36 MB L3、TDP 125 W。MX‑6 で 48 °C、Kryonaut で 45 °C。
- ASUS ROG Strix Z790‑E – DDR5‑6000 サポート。MX‑6 で 41 °C、Kryonaut で 38 °C。
- Corsair XTM50 – 4.2 W/mK のグリス。MX‑6 で 43 °C、Kryonaut で 40 °C。
自作PCでの選び方・注意点
- 熱負荷を把握
- CPU/GPU の TDP を確認し、グリスの熱伝導率が十分かを判断。
- 貼付量の調整
- 1 g で十分な場合もあるが、TDP が高い場合は 2 g 以上を推奨。
- 電気導電性の確認
- 電気非導電である MX‑6、Kryonaut は、ヒートシンクが金属の場合に安全。
- 温度測定
- 貼付後は温度センサーで 5 分間安定した温度を確認。
- 長期耐久性
- 10,000 回の熱サイクルを想定し、耐熱性が高い製品を選択。
関連用語との違い
- PTM7950 Pad – 主にCPU専用の熱パッド。MX‑6 は液体グリスで、より高い熱伝導率を実現。
- Thermal Paste vs. Thermal Pad – グリスは微細な凹凸を埋め、接触面積を最大化。パッドは厚みが固定。
- Kryonaut Extreme vs. Kryonaut – 同じメーカーだが、Extreme は 2 g で 12.5 W/mK、耐熱性 400 °C。
よくある質問(FAQ)
Q1. MX‑6 と Kryonaut のどちらを選べばいいですか?
A1. 高TDP(>200 W)やプロゲーマー向けなら Kryonaut。コスト重視なら MX‑6 が十分。
Q2. グリスの貼付量はどのくらいが適切ですか?
A2. 1 g が最低限。CPU が 150 W 以上の場合は 2 g 以上を推奨。
Q3. 2026 年に登場した MX‑6 改良版はどのようなメリットがありますか?
A3. 熱抵抗が 10 % 低減し、同じ量で 1 °C 低い温度を実現。耐熱性は 350 °C。
まとめ
2024〜2026 年の自作PC市場で MX‑6 と Kryonaut は、熱伝導率、電気非導電性、貼付の容易さという点で圧倒的な実力を持つ。RTX 5090 や Ryzen 9 9950X3D のような高TDPデバイスにおいて、MX‑6 は 45 °C 前後、Kryonaut は 42 °C 前後と、実際の温度差が 3 °C ほど確実に低減。2025 年の市場動向では Kryonaut Extreme が MX‑6 を追い抜くケースが増え、2026 年には MX‑6 改良版が登場し、さらに低温を実現。自作PC を作る際は、デバイスの熱負荷、貼付量、電気導電性を総合的に判断し、最適なグリスを選択することが重要です。