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DeepSeek R1(ディープシークアールワン)
中国のDeepSeekが2025年1月に公開したオープンソース推論モデル。強化学習(GRPO)で推論能力を獲得し、OpenAI o1と同等の性能をMITライセンスで提供。
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2026/6/7 更新
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推論モデル
DeepSeek
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オープンソース
LLM
DeepSeek R1 とは
DeepSeek R1は中国のAI企業DeepSeekが2025年1月20日に公開したオープンソース推論モデルだ。最大の特徴は、強化学習(RL)のみで推論能力を獲得したことにある。従来の推論モデルは人間による思考プロセスの手動ラベリング(SFT cold-start)を必要としたが、R1はGRPO(Group Relative Policy Optimization)という手法で自律的に推論スキルを発達させた。
技術的革新
GRPO強化学習
R1の訓練フローは以下の通り:
- Cold-start SFT: 数千件の長CoTデータでモデルを初期化
- GRPO RL: 報酬モデルなしに、複数回答のグループ相対スコアで最適化
- 拒絶サンプリングSFT: RL後の高品質応答で追加SFT
- 多様性RL: 汎化性向上のための最終RL段階
この4段階訓練により、外部監督なしに「あ、待って」「もう一度考え直そう」のような自発的自己修正行動(aha-moment)が出現した。
ベンチマーク比較
| ベンチマーク | DeepSeek-R1 | OpenAI o1-1217 |
|---|---|---|
| AIME 2024 | 79.8% | 79.2% |
| MATH-500 | 97.3% | 96.4% |
| Codeforces Percentile | 96.3% | 96.6% |
| GPQA Diamond | 71.5% | 75.7% |
o1とほぼ同等、一部では上回る性能をMITライセンスで実現した。
オープンソース公開の意義
DeepSeek R1のオープンソース公開は業界に大きなインパクトを与えた:
- モデルウェイト公開: HuggingFaceで全重みを無償提供
- MITライセンス: 商用利用・改変・再配布が自由
- 蒸留版展開: Qwen/Llamaベースの1.5B/7B/8B/14B/32B/70B版も公開
- API提供: DeepSeek APIで$0.55/1M tokens(入力)という低価格
ローカル実行方法
DeepSeek R1はOllama経由でローカル実行できる:
# 7B蒸留版(推奨・8GB VRAM)
ollama run deepseek-r1:7b
# 14B版(16GB VRAM)
ollama run deepseek-r1:14b
# 32B版(32GB VRAM)
ollama run deepseek-r1:32b
<think>タグ内に内部思考プロセスが表示される。
課題と制限
- 言語混在: 思考プロセスで英語・中国語が混在する場合がある
- プロンプト感度: 数式や構造化入力でのフォーマット問題が報告されている
- 安全性: 一部のジェイルブレイク脆弱性が指摘されている
まとめ
DeepSeek R1は推論モデルの民主化を象徴する存在だ。商用クローズドモデルと同等の推論能力をオープンソースで提供し、ローカルLLMの推論能力を一段引き上げた。