モニターライトバー(モニターライトバー)
モニターライトバーは、PCディスプレイの上部に設置する横長のLED照明で、画面への映り込みを防ぎながら手元のキーボードやデスクを効率的に照らす、PC作業に特化した新しいカテゴリのデスクライトである。
モニターライトバーとは
モニターライトバーは、PC ディスプレイの上部ベゼルやフレームに載せて使用する横長の LED 照明器具である。2019年に BenQ が「ScreenBar」を発売したことで一般に広まった比較的新しい照明カテゴリで、従来のデスクライトが抱えていた「画面への映り込み」問題を解決する設計が最大の特徴である。
従来のデスクライトは、光が拡散してディスプレイ画面に反射し、グレア(まぶしさ)が発生する問題があった。モニターライトバーは非対称光学設計により、光をデスク面方向にのみ照射し、ディスプレイ側への光漏れを最小限に抑える。この仕組みにより、画面の視認性を維持しながら手元を明るく照らすことができる。
非対称光学設計の仕組み
モニターライトバーの核心技術は、非対称配光(アシンメトリー配光)にある。通常の LED は全方向に光を拡散するが、モニターライトバーでは特殊なレンズやリフレクターを使用して、光の照射角度を制御している。
具体的には、LED の前面に楔形(くさびがた)のプリズムレンズを配置し、光を下方向(デスク面)に屈折させる。これにより、ディスプレイ側への光漏れ角度を 0〜10 度程度に抑え、デスク面側には 30〜45 度の範囲で均一に照射する。BenQ ScreenBar の場合、画面から 35cm 以上の範囲を 500 ルクス以上で照射しながら、画面表面の照度増加は 10 ルクス以下に抑えている。
| 項目 | モニターライトバー | 通常デスクライト |
|---|---|---|
| 画面反射 | ほぼなし(0〜10lx) | あり(50〜200lx) |
| デスク照度 | 300〜800lx | 300〜1000lx |
| デスク占有面積 | 0(モニター上設置) | 台座15〜25cm径 |
| 照射範囲 | 横60〜80cm | 全方向30〜60cm |
| 消費電力 | 5〜8W | 8〜15W |
設置方式と互換性
モニターライトバーの設置は、重力バランスクリップ(グラビティクランプ)によるモニター上部への固定が主流である。クリップの設計によって対応するモニターの厚さが異なるため、購入前の確認が必要である。
薄型ベゼルモニター(5〜15mm): ほとんどのモニターライトバーが対応する。フレームレスデザインのモニターでも、背面のリッジ部分で固定できるモデルが多い。
厚型モニター(15〜40mm): BenQ ScreenBar Plus や Baseus モニターライトなど、クランプの可動域が広いモデルを選ぶ必要がある。
湾曲モニター: 曲面に沿ったカーブドデザインのモニターライトバー(BenQ ScreenBar Halo、Xiaomi Curved Monitor Light Bar など)が対応する。通常のストレートタイプでは安定しない場合がある。
ノートPC: 磁石式やクリップ式でノート PC のディスプレイに取り付けるコンパクトモデルも登場している。ただし照射範囲は狭くなるため、外部ディスプレイ用と比べると実用性は限定的である。
主要製品の比較
2026年現在の主要モニターライトバーを比較する。
| 製品名 | 長さ | 色温度範囲 | 演色性 | 特徴 | 実勢価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| BenQ ScreenBar Halo | 50cm | 2700〜6500K | Ra95 | 背面間接光付き。無線リモコン | 19,900円 |
| BenQ ScreenBar | 45cm | 2700〜6500K | Ra95 | 自動調光センサー内蔵 | 15,900円 |
| Xiaomi Monitor Light Bar | 44.5cm | 2700〜6500K | Ra90 | コスパ最強。無線リモコン | 5,990円 |
| Baseus Monitor Light Bar Pro | 48cm | 2700〜6500K | Ra95 | USB-C給電。タッチ操作 | 7,990円 |
| Yeelight Monitor Light Bar Pro | 48cm | 2700〜6500K | Ra95 | Razer Chroma対応。RGB背面光 | 9,990円 |
| IKEA SJOLUNDA | 35cm | 3000K(固定) | Ra80 | 低価格。色温度固定 | 3,999円 |
デュアルモニター環境での使い方
デュアルモニター環境では、各モニターにライトバーを1本ずつ設置するのが理想的である。ただし、2本のライトバーの色温度と照度を揃えないと、デスク面の照明にムラが生じて違和感が出る。
同じメーカー・同じモデルで統一することが最も確実だが、異なるモデルを使用する場合は、色温度を同じ値(例えば両方 4000K)に手動設定し、照度もマッチさせる。BenQ ScreenBar Halo のように背面間接光(バックライト)を持つモデルでは、壁面への反射光も考慮して配置を調整する必要がある。
ウルトラワイドモニター(34インチ以上)の場合は、長尺モデル(50cm 以上)を1本使用するか、標準サイズ2本を並べて設置する方法がある。BenQ ScreenBar Halo の 50cm モデルは、34 インチウルトラワイドでもほぼ全幅をカバーできる。
よくある質問(FAQ)
Q1: モニターライトバーはWebカメラと干渉しませんか?
外付け Web カメラをモニター上部に設置している場合、モニターライトバーと物理的に干渉する可能性がある。BenQ ScreenBar Halo は中央にカメラスペースを設けた設計で、多くの Web カメラと共存できる。ただし、大型の Web カメラ(Elgato Facecam Pro など)では配置の工夫が必要になる。内蔵カメラのあるモニターでは問題ない。
Q2: USB給電だけで動作しますか?
ほとんどのモニターライトバーは USB-A または USB-C の 5V 給電で動作する。消費電力は 5〜8W 程度で、モニター本体の USB ポートやデスクトップ PC の USB ポートから給電できる。USB ハブ経由でも動作するが、充電専用ポートでは電力不足で動作しない場合がある。
Q3: モニターライトバーだけでデスクライトは不要ですか?
PC 作業のみであればモニターライトバー単体で十分な場合が多い。ただし、紙の書類を広げての作業や、デスクの端まで照らしたい場合は、補助的にデスクライトを併用する方が快適である。特に大型デスク(幅120cm以上)では、モニターライトバーの照射範囲(横60〜80cm)だけではカバーしきれない。
Q4: ゲーミング用途にも適していますか?
適している。画面への映り込みがないため、暗いシーンの多いゲームでも視認性を妨げない。Yeelight Monitor Light Bar Pro のように RGB バックライトを搭載し、ゲーミング環境のライティングと連動できるモデルもある。