Razer Core X / Core X Chroma(レイザーコアエックス)
Razer Core Xは、Razer社が販売するThunderbolt 3対応eGPUエンクロージャーの代表的製品であり、650W電源・3スロットGPU対応・100W PD給電を備え、eGPU市場でベストセラーの地位を確立している。
Razer Core X / Core X Chroma
Razer Core Xは、ゲーミングデバイスメーカーRazerが販売するThunderbolt 3対応eGPUエンクロージャーである。初代Core X(2018年発売)から改良を重ね、650W電源、3スロットGPU対応、最大100W PD給電を実現。eGPU市場で最も売れた製品の一つであり、2026年現在も中古市場で高い人気を維持している。
製品ラインナップ
| モデル | 発売年 | 電源 | PD給電 | GPU長 | 追加I/O | 価格(発売時) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Core X | 2018 | 650W | 100W | 330mm | なし | $299 (約¥33,000) |
| Core X Chroma | 2019 | 700W | 100W | 330mm | USB-A×4, Gigabit LAN, RGB | $399 (約¥44,000) |
| Core(初代) | 2017 | 500W | なし | 270mm | USB-A×4 | $499 (約¥55,000) |
Core X(無印)はeGPUに必要な機能を最小限に絞ったコスパモデル。Core X Chromaは追加のUSBハブ、有線LAN、Razer Chroma RGB照明を搭載した上位モデルである。初代Coreは500W電源で大型GPU非対応のため、Core Xの登場で事実上後継された。
設計と内部構造
Core Xの物理設計:
- 外形寸法: 168mm(W)× 230mm(H)× 374mm(D)、重量約6.5kg
- 内部空間: 3スロット厚、長さ330mmまでのフルサイズGPUに対応
- 電源: 内蔵ATX電源ユニット(650W/700W、80PLUS Gold認証)。一般的なATX電源と互換があり、交換可能
- 冷却: 背面120mmファン(GPU排気補助)+ GPU自体のファン。内部エアフローは前面吸気→GPU→背面排気
- 接続: Thunderbolt 3(Type-C)×1。40Gbps帯域
- 着脱方式: 背面レバーでGPUトレイがスライド引き出し可能。工具不要で5分以内にGPU交換可能
対応GPU実績
Core X / Core X Chromaで動作確認されている主要GPU:
| GPU | TDP | 電源余裕 | 動作状態 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 4090 FE | 450W | 200W余裕 | 動作OK | 長さ304mm、3スロット |
| RTX 4080 Super | 320W | 330W余裕 | 動作OK | 長さ310mm |
| RTX 4070 Ti Super | 285W | 365W余裕 | 動作OK | コスパ最適 |
| RTX 4060 Ti | 160W | 490W余裕 | 動作OK | TB3帯域で十分 |
| RX 7900 XTX | 355W | 295W余裕 | 動作OK | macOS対応 |
| RX 7800 XT | 263W | 387W余裕 | 動作OK | macOS対応 |
| RTX 3090 | 350W | 300W余裕 | 動作OK | 24GB VRAM、AI向け |
650W電源はRTX 4090(450W TDP)でも200Wの余裕があり、実用上ほぼ全てのシングルGPUに対応可能。ただし、RTX 4090のトランジェント電力(瞬間最大600W超)では電源保護が作動する事例が稀に報告されている。
競合製品との比較
| 製品 | 電源 | GPU長 | PD給電 | 追加I/O | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| Razer Core X | 650W | 330mm | 100W | なし | ¥33,000 |
| Sonnet Breakaway Box 750ex | 750W | 330mm | 100W | なし | ¥45,000 |
| AORUS Gaming Box (RTX 4090) | 850W | GPU内蔵 | 100W | USB×4 | ¥280,000 |
| Mantiz Saturn Pro II | 550W | 310mm | 87W | USB×5, SATA | ¥40,000 |
| AKiTiO Node Titan | 650W | 320mm | 85W | なし | ¥38,000 |
Core Xは価格対性能のバランスが最も優れている。ATX電源互換により、将来的な電源交換(850Wへのアップグレード等)も可能な点が長期利用で有利。
中古市場と2026年の評価
2026年現在、Core Xは新品在庫がほぼ枯渇しているが、中古市場で活発に取引されている:
- Core X 中古相場: ¥15,000-25,000(状態による)
- Core X Chroma 中古相場: ¥20,000-35,000
- 購入時の注意: 電源のコンデンサ膨張確認、Thunderboltケーブル付属有無、ファンの異音チェック
新品の代替選択肢としては、Sonnet Breakaway Box 750ex(¥45,000)やThunderbolt 5対応の新製品が候補となる。ただし、Core Xの電源交換可能な設計は依然として魅力的であり、ATX電源を850Wに交換すれば次世代GPU(RTX 5090等)にも対応可能。
よくある質問(FAQ)
Q1: Razer Core XでRTX 4090は安定動作しますか? A: 基本的に動作しますが、RTX 4090のトランジェント電力スパイク(瞬間600W超)により、まれに電源保護が作動してシャットダウンする事例があります。対策として、NVIDIA Appで電力制限を400Wに設定するか、電源を750W以上に交換することで安定します。
Q2: Core XとCore X Chromaのどちらを買うべきですか? A: eGPU専用(追加ポート不要)ならCore X(無印)で十分です。Core X Chromaを選ぶのは、USB-Aポート(キーボード/マウス接続)やGigabit LANが必要な場合、またはRazer Chroma RGBでデスク環境を統一したい場合です。性能差はありません。
Q3: Razer Core Xの電源を交換できますか? A: はい。内蔵電源はATX規格互換のため、市販のATX電源に交換可能です。Corsair RM850x(850W、80PLUS Gold)やSeasonic Focus GX-750などが定番の交換先です。背面パネルを外して4本のネジで電源を固定しているだけなので、作業は30分程度です。
まとめ
- Razer Core Xは650W電源・3スロット対応のeGPUエンクロージャーの代表製品
- RTX 4090まで対応可能、ATX電源互換で交換アップグレードも可能
- 中古市場で¥15,000-25,000と入手性が良い
- Core X Chromaは追加USB/LAN/RGB搭載の上位モデル
- 2026年現在もコスパ最強のeGPUエンクロージャーとして評価が高い