次世代グラフィックスメモリ規格。GDDR6の2倍の帯域幅と効率性を実現し、NVIDIA RTX 50シリーズで初採用。PAM4シグナリングと30Gbpsの高速転送を特徴とする
GDDR7(Graphics Double Data Rate 7)は、次世代グラフィックスメモリ規格です。GDDR6 から大幅に進化し、2 倍のデータレート、2 倍の帯域幅、2 倍の電力効率を実現しています。NVIDIA GeForce RTX 50 シリーズでデスクトップ GPU 初の本格採用となりました。
| GPU | メモリ構成 | 帯域幅 | 従来比 | | ----------- | ---------- | -------- | ------ | | RTX 5090 | 24GB GDDR7 | 1.8 TB/s | +80% | | RTX 5080 | 16GB GDDR7 | 960 GB/s | +50% | | RTX 5070 Ti | 16GB GDDR7 | 896 GB/s | +40% |
最も重要な技術革新:
従来のNRZ(Non-Return-to-Zero)
├── 1信号 = 1ビット
├── 0/1の2レベル
└── 帯域幅制約
PAM4(Pulse Amplitude Modulation 4)
├── 1信号 = 2ビット
├── 00/01/10/11の4レベル
└── 2倍の情報密度
On-Die ECC:メモリチップ内蔵エラー訂正
リンク ECC:データ転送時のエラー検出・訂正
高信頼性:高速化と品質の両立
GDDR6 比 2 倍改善:同じデータ転送量でのエネルギー消費半減
モバイル最適化:ラップトップ GPU での恩恵大
発熱抑制:高性能と低発熱の両立
GDDR7パワーマネジメント
├── アクティブ時:最大性能
├── アイドル時:低電力モード
├── 部分利用時:セクショナル制御
└── Deep Sleep:最小電力消費
先進製造プロセス:最新半導体技術
高密度実装:限られたスペースでの大容量化
熱設計最適化:効率的な熱分散
高周波対応:30Gbps の高速信号に対応
低損失基板:信号品質の維持
EMI 対策:電磁干渉の抑制
4K/8K ゲーミング:大容量テクスチャの高速読み込み
レイトレーシング:複雑な光線計算での高速データアクセス
DLSS 処理:AI 処理でのメモリ帯域幅活用
8K 動画編集:大容量動画ファイルの処理
3D レンダリング:高解像度シーンの高速処理
リアルタイム処理:ライブ配信での高品質映像
RTX 5090: 24GB GDDR7
RTX 5080: 16GB GDDR7
RTX 5070 Ti: 16GB GDDR7
RTX 5070: 12GB GDDR7
| 項目 | GDDR6 | GDDR7 | 改善率 | | ------------ | ------- | -------- | -------- | | 最大速度 | 24 Gbps | 32+ Gbps | +33% | | 電力効率 | 基準 | 2 倍改善 | +100% | | エラー訂正 | 限定的 | 包括的 | 大幅向上 | | シグナリング | NRZ | PAM4 | 革新的 |
下位互換性なし:GDDR6 との置き換え不可
新設計必須:GPU・メモリコントローラーの全面刷新
専用対応:Blackwell アーキテクチャ専用設計
競争激化:AMD・Intel の対応圧力
コスト上昇:新技術導入による価格影響
性能向上:次世代ゲーミング体験の実現
高解像度アセット:より詳細なテクスチャ利用可能
リアルタイムレイトレーシング:実用的な性能レベル到達
AI 活用拡大:DLSS 等の技術普及促進
GDDR7 普及拡大:ミドルレンジ GPU への展開
速度向上:32Gbps 以上への拡張
コスト削減:量産効果による価格低下
GDDR8 開発:次世代規格の準備
新技術統合:更なる効率化技術
AI 特化最適化:機械学習ワークロード専用機能
GDDR7 は、グラフィックスメモリの新時代を切り開く革新的技術です。PAM4 シグナリングによる情報密度の倍増、大幅な電力効率改善、包括的なエラー訂正機能により、次世代ゲーミングと AI 処理の基盤を提供します。RTX 50 シリーズでの採用により、4K/8K ゲーミング、リアルタイムレイトレーシング、AI 駆動レンダリングが現実的な性能レベルに到達しました。
RTX 5060 Ti: 16GB/8GB GDDR7
32GB 以上:プロフェッショナル向け GPU
48GB 構成:ワークステーション用途
64GB+:AI/機械学習専用 GPU