概要
HDR(High Dynamic Range)は、ゲーム画面の明るさの表現範囲を広げ、よりリアルな映像体験を提供する技術です。従来のSDR(Standard Dynamic Range)に比べて、白飛びや黒つぶれを抑制し、より広いダイナミックレンジで色と光を表現します。これにより、より鮮やかで奥行きのある映像を実現します。
HDRは、輝度と色域の2つの側面から構成されます。輝度に関して、SDRでは通常最大輝度が1000ニッツ程度ですが、HDRでは4000ニッツ以上、場合によっては10000ニッツを超える高輝度に対応します。色域に関しては、DCI-P3やRec.2020といった広色域に対応することで、より鮮やかな色彩表現が可能になります。ゲームエンジン側でのHDR対応、HDR映像のトーンマッピング処理、ディスプレイ側のHDR対応と、各段階での調整が重要となります。HDR10、Dolby Vision、HDR10+といった様々なHDRフォーマットが存在し、互換性や機能に違いがあります。
ゲームを選ぶ際には、HDR対応を確認し、HDR10やDolby VisionといったHDRフォーマットへの対応も考慮しましょう。ディスプレイを選ぶ際は、ピーク輝度、コントラスト比、色域(DCI-P3カバー率)などを確認し、ゲーム環境に合ったものを選びましょう。グラフィックボードの性能も重要で、特にレイトレーシングとHDRを同時に使用する場合は、より高い性能が要求されます。
HDR対応ゲーム、HDR対応ディスプレイ、そしてグラフィックボードの3つ全てが対応していないとHDR機能は利用できません。ディスプレイのHDR設定を有効にしているか確認しましょう。HDR設定によっては、ゲームによっては意図しない画になっている場合があるので、調整が必要です。