周辺機器
初級
熱収縮チューブ収縮比(ネツシュウシュクチューブシュウシュクヒ)
熱収縮チューブが加熱前後でどの程度径が小さくなるかを示す比率。2:1は内径が半分に、3:1は3分の1になることを意味し、被覆対象の太さや段差に応じて適切な比率を選定する。
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収縮比(Shrink Ratio)とは
収縮比は熱収縮チューブの最も基本的なスペックであり、加熱前の内径と完全収縮後の内径の比を表す。2:1 が最も一般的で、3:1、4:1、さらに6:1まで市販されている。数字が大きいほど太い対象から細い対象まで1サイズでカバーできるが、壁厚が厚くなりコストも上がる傾向にある。
代表的な収縮比と用途
| 収縮比 | 収縮前→後の内径例 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 2:1 | 6mm→3mm | 均一径のケーブル・電線保護 |
| 3:1 | 9mm→3mm | コネクタ段差・分岐部のカバー |
| 4:1 | 12mm→3mm | 大径コネクタ・ハーネス保護 |
| 6:1 | 18mm→3mm | 極端な段差があるアセンブリ |
選定の具体的手順
正しい収縮比と径を選ぶために、以下の3つの条件をすべて満たす必要がある。
- 収縮前の内径 > 被覆対象の最大外径(チューブを被せられること)
- 収縮後の内径 ≤ 被覆対象の最小外径(密着して脱落しないこと)
- 収縮後の壁厚を加味して外径が周囲と干渉しないこと
たとえば外径5mmのケーブルを保護する場合、2:1チューブなら収縮前内径6.4mm以上・収縮後内径3.2mm以下のφ6.4mmチューブが適合する。
縦方向収縮にも注意
収縮比は径方向(radial)の値だが、実際にはチューブは長さ方向(longitudinal)にも5〜15%程度縮む。切断長をギリギリに設定すると端が露出するため、被覆したい長さの10〜15%増しでカットするのが実務上の鉄則である。
壁厚との関係
収縮比が高いチューブは収縮前の壁が薄く、収縮後に厚くなる。4:1チューブは収縮後壁厚が1.5〜2.0mmに達することがあり、狭い場所への配線には向かない。逆に機械的保護が必要な場面では壁厚の厚さが利点になる。
FAQ
Q1: 2:1と3:1で迷ったらどちらを選ぶ?
段差がなく均一径の電線には2:1で十分である。コネクタの肩部や分岐部など径差がある箇所には3:1を選ぶと確実に密着する。
Q2: 収縮比6:1はどんな場面で使う?
自動車ハーネスの防水処理やケーブルグランド代替など、極端な段差をワンピースでカバーしたい産業用途で使われる。自作PCではほぼ不要である。
Q3: 収縮比は径だけでなく肉厚にも影響する?
影響する。高収縮比ほど収縮後の壁が厚くなるため、フレキシブル性が低下する。柔軟性が必要な箇所では低収縮比・薄肉タイプを選ぶ。