iFi Zen DAC V2(アイファイゼンダックブイツー)
iFi audioのエントリーDAC/アンプ。バランス接続対応の4.4mm Pentaconn出力・MQAフルデコード機能を内蔵した実売2万円前後のコンパクト機。
iFi Zen DAC V2とは
iFi Zen DAC V2は、英国オーディオブランドiFi audioが2021年に発売したエントリー向けDAC内蔵ヘッドフォンアンプ。前モデルからUSBをType-Aに変更し、MQAのフルデコードに対応した改良版だ。実売18,000〜22,000円(2025年時点)という価格帯で、MQA対応・バランス接続・TrueBassという独自機能の3点セットが差別化ポイントとなっている。
主なスペック
- DACチップ: Burr-Brown(Texas Instruments)製
- 出力端子: 4.4mm Pentaconn(バランス)、6.3mm TRS(アンバランス)
- 入力: USB Type-A(3.0対応)
- 出力パワー: 最大280mW(バランス、32Ω時)
- 対応フォーマット: PCM最大384kHz/32bit、DSD256、MQA完全デコード
- SNR: 112dB
- THD+N: 0.005%(アンバランス)
- 電源: バスパワー(USB)
MQAフルデコードとは
iFi Zen DAC V2の最大の差別化ポイントがMQA(Master Quality Authenticated)の完全デコード対応だ。TIDAL MastersなどMQAフォーマットの音楽を再生する際、ソフトウェアのMQAデコーダー(第1展開)に加えて、ハードウェアレベルでの第2・第3展開まで行うことで、元のマスター録音に最も近い音質で再生できる。
TrueBass機能
iFi独自のTrueBass機能は、開放型ヘッドフォンや感度の高いイヤフォンで低域のフィーリングを強化する。DSPによる後処理ではなく、アナログ回路でのインピーダンス調整により低域を自然に強調する仕組みだ。低域不足を感じやすいオープン型ヘッドフォン使用時に有効。
XSpace機能
ステレオの音場を自然に広げるXSpaceモードも搭載。ヘッドフォンリスニングのバイノーラル体験を向上させ、特に長時間リスニング時の疲労感を軽減するとされる。
競合との比較
- vs FiiO K11: K11はパワー出力が大きく平面駆動型に向く。Zen DAC V2はMQA対応・スリムな外形
- vs Chord Mojo2: Mojo2は圧倒的に高音質だが価格は10倍以上
- vs SMSL DO100: DO100はBluetoothにも対応、仕様面でより多機能
よくある質問(FAQ)
Q1: MQAを利用しない場合でもZen DAC V2は使う価値がありますか? A: 十分に価値がある。Burr-Brown DAC搭載の音の傾向(暖かみのある中低域)とバランス出力は、MQA非利用者にも有益な特性だ。
Q2: スマートフォンとの接続は可能ですか? A: USB-C搭載Androidスマートフォンには変換ケーブル(USB-C to USB-A)で接続可能。iPhoneはLightning/USB-C to USB-Aの変換アダプター経由で使用できる。
Q3: iFi Zen DAC V3はいつ発売ですか? A: 2026年時点でV3の公式発表はなし。V2が現行モデルとして販売継続中。より上位を求めるならiFi NEO iDSDが後継的な位置づけとなる。