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Intel Gaudi 3(インテルガウディスリー)

Intel製AI学習・推論アクセラレータ。HBMe2搭載・BF16 1835 TFLOPS・RoCE対応ネットワークで構成コスト削減を目指すH100対抗モデル。

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2026/6/4 更新
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H100対抗

Intel Gaudi 3とは

Intel Gaudi 3は、Intelが2024年に発表したAIトレーニング・推論アクセラレータ。2019年にIntelが約20億ドルで買収したイスラエルのHabana Labsの設計チームが開発し、GaudiシリーズはNVIDIA GPU対抗のIntelのAI加速器ラインアップの主力製品。

主要スペック

項目Intel Gaudi 3NVIDIA H100 SXM
プロセスノードTSMC 5nmTSMC 4nm
BF16 性能1,835 TFLOPS1,979 TFLOPS
FP8 性能3,670 TFLOPS3,958 TFLOPS
メモリHBMe2 96GBHBM3 80GB
メモリ帯域3.7TB/s3.35TB/s
TDP900W700W
ネットワーク I/F24× 200GbE RoCENVLink + InfiniBand

RoCEベーススケールアウトの差別化

NVIDIA H100はGPU間のスケールアウトにNVLinkとInfiniBandを使用するが、InfiniBandは高性能ながら高コスト専用ファブリックが必要。Gaudi 3は標準的なRoCE(RDMA over Converged Ethernet)を採用し、既存イーサネットインフラでスケールアウト可能。

コスト削減効果: Intel試算では、Gaudi 3×8ノードのトレーニングクラスタはH100×8ノード比で総所有コスト(TCO)が最大40%低下するとされる(スイッチ・ケーブル等ネットワーク費用含む)。

Intel Gaudi 3の採用とエコシステム

2024〜2025年の採用状況:

  • HPE: Cray XD HP1000搭載Gaudi 3ブレードを発売
  • Dell: PowerEdge XE9680でGaudi 3搭載オプションを提供
  • Supermicro: 8-way Gaudi 3サーバーを提供
  • Intel Tiber AI Cloud: Gaudi 3アクセラレータを仮想クラウドサービスとして提供

ソフトウェアはIntel Gaudi Software Suite(SynapseAI)でPyTorch・DeepSpeedとの統合をサポート。HuggingFaceモデルの大半が対応済み。

H100との実効性能比較

理論性能はほぼ拮抗しているが、実際のワークロードではCUDA+cuDNNの最適化が進んでいるH100が実効性能で上回るケースが多い。IntelはAI Software Benchmarks(Llama-2 70B学習)でのTCO比較を重点的にアピールしており、純粋な計算速度より「同等性能をより安く」のポジショニングを採る。

今後の展開

Intelは2025年後半にGaudi 3後継(Falcon Shores)を予告。CPUとGPU/AI加速器を統合した「XPU」設計で、Intelの長期的なAI加速器ロードマップの要となる予定。ただしHabana Labs設計チームの人材流出や市場シェア拡大の遅れが課題とされている。

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カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/6/4