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ラウドネス(ラウドネス)
人間の聴感に近い音量指標。LUFS(Loudness Units relative to Full Scale)単位で測定し、配信プラットフォームごとに目標値が定められている。
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2026/5/2 更新
関連タグ
音響
DAW
LUFS
EBU R128
Spotify
概要
ラウドネス(Loudness)は、人間の聴感に近い音量指標である。従来のピーク値(dBFS)や RMS(実効値)と異なり、低周波・高周波の感度差を補正した K-weighting フィルタ後の積分値で計測する。LUFS(Loudness Units relative to Full Scale)または LKFS(Loudness, K-weighted Full Scale) が単位。2026 年現在、配信プラットフォーム・放送・映画館それぞれで業界統一基準が確立し、ミックス/マスタリング工程で必須の管理項目となっている。
主要なラウドネス基準
| プラットフォーム | 統合ラウドネス | True Peak 上限 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Spotify | -14 LUFS | -1 dBTP | 超過分は再生時に自動減衰 |
| Apple Music Sound Check | -16 LUFS | -1 dBTP | iOS/macOS デフォルトで自動正規化 |
| YouTube | -14 LUFS | -1 dBTP | 動画配信、超過分は減衰 |
| TikTok | -14 LUFS | -1 dBTP | 短尺動画、ピークは積極的に管理 |
| Tidal | -14 LUFS | -1 dBTP | ハイレゾ配信でも基準同一 |
| Amazon Music | -14 LUFS | -2 dBTP | True Peak 規制が他より厳しい |
| EBU R128(欧州放送) | -23 LUFS | -1 dBTP | 欧州 TV/ラジオ放送の業界標準 |
| BS17(米国放送 ATSC A/85) | -24 LKFS | -2 dBTP | CALM Act 準拠 |
| AMSI 映画館(Dolby Cinema) | -27 LUFS | -2 dBTP | 映画館上映、対話レベルが基準 |
主な計測項目
- Integrated Loudness(統合ラウドネス): 楽曲全体の平均的な大きさ(最も重要)
- Short-Term Loudness: 直近 3 秒の移動平均、ダイナミクス確認用
- Momentary Loudness: 直近 400 ms、リアルタイムメータリング用
- Loudness Range(LRA): ダイナミックレンジ指標、クラシックは 15+、ポップスは 5-8 が典型
- True Peak(dBTP): サンプル間補間後のピーク、デジタル過負荷防止
主要な計測ツール
| ツール | 形態 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| iZotope Insight 3 | プラグイン | ¥34,000 | プロ標準、多軸メータリング |
| Youlean Loudness Meter 2 | プラグイン | $79 / Free 版あり | コスパ最強、配信目標値プリセット |
| FabFilter Pro-L 2 | リミッタ + メーター | ¥27,000 | True Peak 制限とラウドネス管理を一括 |
| Sonible smart:limit | リミッタ | ¥16,000 | プラットフォーム別目標値ワンクリック |
| MeterPlugs Loudness Penalty | Web Tool | 無償 | 各プラットフォームの自動減衰量を可視化 |
DTM 制作での運用
- マスタリング前: 楽器単位のミックスでは Integrated Loudness 計測は不要、波形の余裕(ヘッドルーム)を確保
- マスタリング段階: 配信先に合わせて -14 LUFS / -1 dBTP に統合
- 書き出し検証: Youlean Loudness Meter 2 か smart:limit で最終確認
関連用語との違い
| 用語 | 違い |
|---|---|
| ピーク(dBFS) | 一瞬の最大振幅、ラウドネスは人間の聴感に近い時間平均 |
| RMS(実効値) | 物理的な平均パワー、低周波/高周波の感度差を考慮しない |
| ダイナミクス | 大小の差、LRA がそれを定量化 |
よくある質問
Q1: -14 LUFS を超えた音源を Spotify にアップしたら? A: Spotify 側で自動的に -14 LUFS まで減衰される。それ以上の音圧競争は意味がなく、むしろダイナミクスを潰すデメリットの方が大きい。
Q2: Apple Music Sound Check は -16 LUFS で正解? A: 厳密には Apple は -16 LUFS 目安だが Sound Check 機能は端末側で正規化するため、-14 LUFS でも動作する。-16 で書き出すとダイナミクスを保てる。
Q3: ラウドネスウォーは終わった? A: 配信時代の自動減衰でほぼ終結。2026 年は ダイナミクスを保ちながら -14 LUFS に到達させる マスタリング技術が主流。
まとめ
- 人間の聴感に近い LUFS 単位の音量指標
- 2026 年は 配信 -14 LUFS / 放送 -23 LUFS / 映画 -27 LUFS が業界標準
- iZotope Insight 3 / Youlean Loudness Meter 2 が個人 DTM の定番計測ツール