AI・機械学習
上級

MathCoder2(マスコーダーツー)

コードと数学推論を統合したLLM。19.2Bトークンの数学+コードデータセット(MathCode-Pile)で学習し、PythonコードをChain-of-Thought推論ツールとして活用して競技数学・STEM問題を解く。

0 回閲覧
0 いいね
2026/6/6 更新
関連タグ
数学LLM
コード生成
Python推論
NUS
STEM

MathCoder2 とは

MathCoder2(マスコーダー2)は、シンガポール国立大学(NUS)とMicrosoft Researchの研究グループが2024年に発表した数学×プログラミング統合推論モデルです。「数学推論にはPythonコードを書いて実行させる方が正確」という発想を徹底的に追求した点が特徴です。


核心技術:CIMR(Code-Integrated Mathematics Reasoning)

  1. 問題を受け取る
  2. 解法のPythonコードを生成
  3. コードを実行して中間結果を取得
  4. 結果を踏まえて次のステップのコードを生成
  5. 最終答えを出力

このループを繰り返すCIMRにより、計算ミス・符号ミスをコード実行で自動検証できます。


データセット:MathCode-Pile(19.2Bトークン)

データソース規模内容
数学Webコンテンツ8.5B tokensCommon Crawl数学フィルタ
数学論文4.3B tokensarXiv数学カテゴリ
数学教科書0.8B tokensオープン教材
合成数学コード5.0B tokensGPT-4生成Python+LaTeX問題解法
コード+数学混合0.6B tokensStack Overflow数学系QA

データセットMathCode-PileをHuggingFaceで公開。


モデルラインナップとスペック

モデルベースパラメータMATH-500
MathCoder2-7BLlama-3.1-8B7B75.9%
MathCoder2-72BLlama-3.1-70B70B90.4%
Glaucus-12BQwen2.5-Math継続12B89.4%

ベンチマーク性能

ベンチマークMathCoder2-72BGPT-4oQwen2.5-Math-72B
MATH-50090.4%74.6%83.1%
AMC 202372.0%50.0%68.0%
AIME 202426.7%9.3%23.3%

よくある質問(FAQ)

Q: MathCoder2のライセンスは? A: Llama-3.1ベースモデルはMeta Llamaライセンス(商用利用可)。MathCode-PileデータセットはCC BY 4.0で公開。

Q: MathCoder2はローカルで動かせるか? A: 7Bモデルなら4bit量子化で8GB VRAMで動作可。72Bは4bit量子化で約40GB必要。

Q: CIMRとChain-of-Thoughtの違いは? A: CoTは自然言語の推論ステップのみ。CIMRはPythonコードを推論の一部として実行し、計算結果を次ステップに活用。計算精度が大幅に向上します。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/6/6