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MCP(Model Context Protocol)(エムシーピー)

Anthropicが2024年11月に公開したLLMとデータソース・ツール間の標準接続プロトコル。サーバー/クライアントアーキテクチャでツール統合を標準化し、N×Mの個別実装問題を解決する。

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2026/4/25 更新

MCPとは

MCP(Model Context Protocol)は、Anthropicが2024年11月にオープンソースとして公開した、LLMアプリケーションと外部データソース・ツールを接続するための標準プロトコルである。従来はLLMアプリケーションごとにツール連携を個別実装する必要があったが、MCPにより「MCPサーバー(ツール提供側)」と「MCPクライアント(LLMアプリ側)」の標準インターフェースを定義し、N個のツール × M個のLLMアプリのO(N×M)問題をO(N+M)に削減する。

MCPのアーキテクチャ

MCPクライアント(Claude Code, Cursor等)
  ↕ JSON-RPC 2.0
MCPサーバー(GitHub, Slack, DB等)
  ↕
外部リソース(API, ファイル, DB)
コンポーネント役割例
MCPホストLLMアプリケーション本体Claude Desktop, VS Code
MCPクライアントサーバーとの通信層Claude Code内蔵クライアント
MCPサーバーツール・リソースを公開GitHub MCP Server, Slack MCP Server

MCPの3つのプリミティブ

MCPは以下の3つの通信プリミティブを定義している:

Tools(ツール)

LLMが能動的に呼び出す関数。Function Callingと同等の概念だが、MCPの標準スキーマで定義される。

Resources(リソース)

LLMが参照できるデータソース。ファイル内容、データベースレコード、API応答等をURIベースで公開する。

Prompts(プロンプトテンプレート)

MCPサーバーが提供する再利用可能なプロンプトテンプレート。特定のタスクに最適化されたプロンプトをサーバー側で管理・配布する。

プリミティブ方向用途
Toolsクライアント→サーバーアクション実行・データ取得
Resourcesサーバー→クライアントコンテキスト情報の提供
Promptsサーバー→クライアントタスク特化プロンプトの配布

MCPサーバーのエコシステム

2026年6月時点で公式・コミュニティ合わせて数百のMCPサーバーが公開されている。

カテゴリ代表的なMCPサーバー
開発ツールGitHub, GitLab, Linear, Sentry
コミュニケーションSlack, Discord, Gmail
データベースPostgreSQL, Supabase, Neon
ファイル・ストレージGoogle Drive, Notion, Confluence
ブラウザPlaywright, Puppeteer
検索Exa, Brave Search

MCPとOpenAI Function Callingの比較

観点MCPOpenAI Function Calling
標準化オープンプロトコル(JSON-RPC)OpenAI独自API仕様
ツール提供独立したサーバープロセスAPIリクエストにインライン定義
状態管理サーバー側で永続化可能ステートレス
認証サーバーごとに独立管理APIキーに統合
エコシステムマルチベンダー対応OpenAI/Azure限定
採用LLMアプリClaude Code, Cursor, ZedChatGPT, Copilot

MCPサーバーの実装

MCPサーバーはTypeScript SDK(公式推奨)またはPython SDKで実装できる。最小構成は以下の通り:

1. MCPサーバーインスタンスの作成
2. ツール定義の登録(名前・説明・入力スキーマ)
3. ツールハンドラーの実装(引数を受けて結果を返す)
4. トランスポートの起動(stdio / SSE / Streamable HTTP)

トランスポートは3種類あり、ローカル実行にはstdio、リモートサーバーにはStreamable HTTP(2025年3月追加の推奨方式)を使用する。

FAQ

Q: MCPはFunction Callingを置き換えるのか?

A: 直接的な置き換えではない。Function CallingはLLM APIの呼び出しインターフェースであり、MCPはツール側の標準化プロトコルである。MCPサーバーが提供するツールは、最終的にはLLM APIのFunction Callingを通じて呼び出される。両者は補完関係にある。

Q: MCPサーバーのセキュリティリスクは?

A: MCPサーバーは任意のコードを実行できるため、信頼できないサーバーの接続は危険。公式リポジトリやverified publisherのサーバーを優先し、接続前にソースコードを確認すること。また、MCPサーバーが持つ認証情報(APIキー等)の管理も重要。

Q: 自社ツールをMCPサーバー化するメリットは?

A: 一度MCPサーバーとして実装すれば、Claude Code・Cursor・Zed・Windsurf等のMCP対応エディタ全てで利用可能になる。個別のプラグイン開発が不要になり、保守コストが大幅に削減される。

この記事について
カテゴリーAI・機械学習
難易度上級
作成日2026/4/11