メモリ
上級

DDR5 PMIC/VRM(ディーディーアールゴピーミック)

DDR5オンボードPower Management IC。PMIC(Power Management IC・DIMM上)・1.1V VDDQ + 1.1V VPP + 1.8V VDD2・Richtek RT6030 PMIC(XMP 3.0・DDR5-7200+)・RT6029(UDIMM)・Renesas P8915/P8950・MPS MP2972・Rohm BU78CXXX・SPD Hub・Locked/Unlocked PMIC(Unlocked=OC用)・OC PMIC対応マザボ判定・G.Skill Trident Z5 Neo DDR5-8200対応、2026年OC必須。

0 回閲覧
0 いいね
2026/4/25 更新
関連タグ
PMIC
RT6030
Unlocked
VDDQ 1.1V

概要

DDR5 PMIC/VRM は、メモリモジュール上に実装される電源管理 IC である。
1.1 V VDDQ、1.1 V VPP、1.8 V VDD2 の三軸電圧を安定供給し、データレートが 5 Gbps 以上に達する DDR5 の動作を支える。
PMIC は DIMM への電源配線を最小化し、熱設計を簡素化する。VRM はマザーボード側で電圧を変換し、PMIC へ供給する。
2025年に登場した RT6030 は XMP 3.0 対応で DDR5‑7200+ をサポートし、2026年の G.Skill Trident Z5 Neo DDR5‑8200 では Unlocked PMIC が必須となる。

主な特徴・仕組み

  • 電圧レベル:1.1 V VDDQ、1.1 V VPP、1.8 V VDD2
  • 電流容量:RT6030 5.5 A、RT6029 4.5 A、P8915 3.3 A
  • クロック帯域:100 MHz 〜 400 MHz
  • ロック機能:Locked PMIC では OC が制限され、Unlocked PMIC ではオーバークロックが可能
  • パッケージ:BGA 10 × 10、QFN 8 × 8
  • 熱設計:1.2 kW までの消費電力に耐えるパッケージ
  • インタフェース:I²C 0.3 V で設定可能
  • 電源安定化:3 段階のスイッチング制御
  • 保護機能:過電圧保護 1.3 V、過電流保護 6 A
  • 互換性:DDR5‑4800 〜 DDR5‑8200 まで対応

スペック/製品比較表

モデルVDDQVPPVDD2電流クロック主要用途
RT60301.1 V1.1 V1.8 V5.5 A400 MHzXMP 3.0 DDR5‑7200+
RT60291.1 V1.1 V1.8 V4.5 A300 MHzUDIMM DDR5‑6000
P89151.1 V1.1 V1.8 V3.3 A200 MHz低消費電力モジュール
P89501.1 V1.1 V1.8 V3.8 A250 MHz高性能モジュール
MP29721.1 V1.1 V1.8 V4.0 A350 MHzエンタープライズ向け
BU78CXXX1.1 V1.1 V1.8 V2.5 A150 MHzコスト重視型
SPD Hub1.1 V1.1 V1.8 V3.0 A180 MHzSPD 読み取り専用
G.Skill Trident Z5 Neo1.1 V1.1 V1.8 V5.5 A400 MHzUnlocked PMIC DDR5‑8200

具体例・対応製品

  • メモリモジュール
    • G.Skill Trident Z5 Neo DDR5‑8200 (Unlocked PMIC)
    • Corsair Dominator Platinum RGB DDR5‑7200 (RT6030)
    • Kingston Fury Beast DDR5‑6000 (RT6029)
  • マザーボード
    • ASUS ROG X670E Hero (RT6030 付き)
    • MSI MEG Z790‑ACE (RT6029 付き)
    • Gigabyte AORUS Z790 Master (P8915 付き)
  • ケース・クーラー
    • Noctua NH‑D15 (高い放熱性能で PMIC の熱負荷を低減)
    • Corsair iCUE H150i (水冷で安定した電源供給)

自作PCでの選び方・注意点

  • ① 目的のデータレートを確認し、対応 PMIC を選択
  • ② Unlocked PMIC が必要かどうかを判断
  • ③ 電源ユニットの出力が 1.2 kW 以上か確認
  • ④ マザーボードの VRM タイプと PMIC の互換性をチェック
  • ⑤ ケース内の放熱設計を確認し、クーラーを追加
  • ⑥ 電源ケーブルの長さと太さを最適化
  • ⑦ BIOS で PMIC の設定項目があるか確認
  • ⑧ 過電圧保護が有効か確認
  • ⑨ 予備の電源モジュールを用意
  • ⑩ 公式ドキュメントで推奨設定を参照

関連用語との違い

  • PMIC:メモリモジュール上に実装される電源管理 IC。
  • VRM:マザーボード側で電圧を変換し、PMIC へ供給する。
  • DIMM:メモリモジュール本体。
  • XMP:Intel のオーバークロックプロファイル。
  • SPD:メモリモジュールの設定情報を格納する EEPROM。

よくある質問

Q1. Unlocked PMIC とは何ですか?
A1. Unlocked PMIC は電圧制御が制限されず、オーバークロック時に高い電圧を供給できるため、DDR5‑8200 などの高速モジュールで必要になる。

Q2. RT6030 と RT6029 の違いは?
A2. RT6030 は 5.5 A の電流容量と 400 MHz のクロック帯域を持ち、XMP 3.0 対応。RT6029 は 4.5 A、300 MHz で UDIMM 用に設計されている。

Q3. 2026年に登場した G.Skill Trident Z5 Neo はどのような特徴ですか?
A3. DDR5‑8200 で Unlocked PMIC を搭載し、1.1 V VDDQ の安定供給と 5.5 A の電流容量を実現。オーバークロック時の電圧制御が可能で、次世代の高性能をサポート。

まとめ

DDR5 PMIC/VRM は、1.1 V VDDQ、1.1 V VPP、1.8 V VDD2 の三軸電圧を安定供給し、DDR5 の高速化を実現する。RT6030、RT6029、P8915 など多彩なモデルがあり、Unlocked PMIC の採用が 2026年以降の高レートモジュールで不可欠になる。自作PC では電源容量、放熱設計、互換性を総合的に検討し、最適な構成を選択することが重要である。

この記事について
カテゴリーメモリ
難易度上級
作成日2026/4/22